秦野でSEOなどしつつ神奈川県ネタブログ

秦野市でSEOしつつ、神奈川県ご当地ネタ・地域情報を書くブログ。湘南・小田急線・グルメ・温泉がマイブーム。

平塚市産『はるみ』 噂の食味「特A」米を買ってきた

日本の第一次産業の広報番組と化している感もあるTOKIOのザ!鉄腕!DASH!!。今年の5月28日(日)に放映された回では平塚市内陸部のきゅうり農家が紹介され、その際に市内で栽培された米『はるみ』が登場。きゅうりを使った様々な料理と一緒に食されていた。

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『はるみ』は神奈川県初の食味特A認定米

放送を見て、TOKIOがテレビで食べていたあのお米が美味しそう、と思い購入しようとしても不可能だったであろう。というのも、この『はるみ』のブームは鉄腕!DASH!!が放映される前に既に一度起こっており、市内の農産物販売所では全量売り切れてしまっていたからだ。その一度目のブームが起きる切欠となったのが、今年の2月の出来事。一般財団法人穀物検定協会(以下、穀検)によって毎年発表される米の食味ランキングで、2016年産の『はるみ』が神奈川県産の米としては初めて最高ランクの「特A」認定されたと発表されたのだ。発表を期に販売所には客が殺到し、まだ新しい品種で作付け自体が少なかったということもあり、3月中にはもう手に入らなくなってしまっていたという。

穀検と米の食味ランキングについて

この食味ランキングとはそれほど重要な格付けなのか。モンドコレクションのようなただの商品の箔付けのために使われる仕組みではないのか。この気になる疑問を、購入する前に少しだけ調べてみた。

すると、この穀検という団体は戦後日本で6年間にわたって続いた配給制度が終わり穀物の小売り制度が復活するにあたって作られた、市場卸売価格の目安を付けるため各種検査を行う第三者団体であるということである。米の食味ランキングについては1971年(昭和46年)産米より毎年発表され、魚沼産コシヒカリなどのブランド米の認知に一役買ってきた。ちなみに新潟県魚沼地区のコシヒカリは、特Aランクが制定された1989年(平成元年)より途切れること無く毎年受賞している。そして悲しいことかな、神奈川県産米の受賞は『はるみ』の受賞まで27回連続全く無かったのだ。

『はるみ』が購入できる農作物販売所"あさつゆ広場"

特A認定を受けた『はるみ』は、あくまで平成28年度産のものである。今年の『はるみ』に2年連続の特A認定がつくかはまだ未知数であるのだが、発表後に買いに行くと売り切れている可能性が高いし、新米として収穫された直後のものを買って評価をしてみたいという思いあって、9月29日(金)の販売開始を楽しみに待っていた。

そして9月最後の週末、平塚市の寺田縄にある"あさつゆ広場"まで車を出して購入しに行ってきた。

県道62号線を、ひらつか花アグリ入口という信号で曲がる。

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バスなど使う場合は、神奈中の平塚養護学校前というバス停で降りて少し歩くかたちになる。

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ちなみに、このあさつゆ広場のある辺りにはずっと田圃が広がっている。勿論『はるみ』を栽培している田圃であるはずだ。

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あさつゆ広場にはこういった地方の農産物販売所には不釣り合いなほどの人が溢れていた。彼ら全てのお目当てが『はるみ』なのかは定かではないが、中には10袋以上の『はるみ』をまとめ買いしている人もいて、話題性の高さを感じた。

『はるみ』を食べた感想。最高級米に遜色無い!

さて、とりあえず試しに4.5kgの袋(1800円)を購入してきた。袋のデザインも洗練されていて、流石話題商品といった感じ。

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米の粒の大きさは、乾燥状態ではやや小振りに見えた。お釜で炊いた後の大きさは細長め。『はるみ』の両親はキヌヒカリコシヒカリなのだが、なるほど魚沼産コシヒカリに似たような特徴がある。

炊き上がりの粒は真っ白で、形崩れはしていないものの柔らかい。粒を噛み締めると雑味の少ない汁が多く吹き出し、後味に甘さがやってくる。魚沼産コシヒカリと同じように、まず最初に食べたときの感想がおにぎりにして食べたいというものだった。具材の味を邪魔することなく後味でしっかり旨味を主張してくるところがピッタリだろう。卵かけ御飯も良い。食感の良さがあるから、加工食品にしても長所が死なない筈だ。その一方、納豆掛けご飯のような食べ方は全く合わないかもしれない。粒と粒が喧嘩して、この米の良さが消えてしまう。

食味は暫定の特Aということになっているが、もう今年も特Aをあげてしまっても良いのではないだろうか。というのも、最高級米として評価される食味のポイントを『はるみ』もしっかりと押さえている、という印象があるからだ。私が許す!

ということで、特A米不作の地神奈川県に突如登場した『はるみ』。あさつゆ広場に行ける距離に住んでいる県民ならば、売り切れないうちに是非試してみて欲しい。

横浜オクトーバーフェスト2017 in 赤レンガ倉庫を覗いてきた

神奈川県内で行われるオクトーバーフェストの親玉みたいな、横浜赤レンガ倉庫での横浜オクトーバーフェスト。ドイツバイエルン州の本家オクトーバーフェストと同じように、がっつり2週間以上にわたって毎日開催されている。今年の開催は9月29日(金)〜10月15日(日)ということで、まだ1週間以上猶予はあるのだが、週末はさきのエントリで紹介したオクトーバーフェストKAMAKURAやら横浜金沢クラフトビール&グルメフェスタに行ってみたいだろう、ということで行けるうちにちょろっと覗いてくることにした。

平日のオクトーバーフェストは混雑無し

レポ日はカレンダー上平日、しかも週の中日ということで、みなとみらい駅から赤レンガ倉庫のある新港まで人の流れがあまり無かった。これが休日ならば赤レンガ倉庫以外にもカップヌードルミュージアムやコスモワールドなどに向かう人波で混雑していたに違いない。

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ほどなくして、赤レンガ倉庫に到着。赤レンガ倉庫の建物は明治政府によって保税倉庫として建てられたらしいが、平成になってその役目を終了した後、観光用の施設として再生されたらしい。

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では入場。列も皆無で快適。

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入場料の300円を払って、ヴィッテルスバッハ家カラーの水色と白のリストバンドを腕に巻く。

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会場の様子とバンド演奏

会場は道路側のゲートを入ってすぐの第1会場と、今年から出来たという海側の第2会場に分かれている。第1会場は屋根の無い屋外席とテント内の席があり、テント内中央にドイツバンドの演奏ステージがある。第2会場は小規模だがやはり中央にステージがあり、こちらの会場はビールが飲めない人も楽しめるように、カクテルなどを扱っている。ソファー席もあり。

第1会場屋外にも数店販売ブースがある。

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でも販売ブースがずらりと並ぶのは第1会場テント内だ。

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テント内中央では1日数回のタイミングでバンド演奏が。酔っ払った日本人がたくさん立ち上がって輪になって踊る。

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こちらは第2会場。入口でリストバンドの確認がされる。

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バンドの演奏は平日が1日5回。休日は6回。スケジュールは公式サイトのトップページに載っている。ただバンドが1バンドかつ演奏は20分程度で、しかも2会場に分けたことにより演奏している場面に会えることが非常に少ない。オクトーバーフェストの売りは音楽による賑わいでもあるので、バンドの数やステージ数を増やすなどして改善して欲しいと思った。

ビールを飲んだ。フードを食べた。

飲んだビールや食べたフードの一部紹介。ビールは大体500mlグラス単位で1000〜1500円というのが相場。でもそれだと沢山の種類が飲めないので、1200円位で飲み比べセットを出しているお店が狙い目。

我らが神奈川県のサンクトガーレンオクトーバーフェストに来てまで地元ビールを飲むのもどうかと思うけれど、一応会場限定ビールである。

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ハッカープショール。本場ドイツの醸造所の中で、唯一4種類の飲み比べセットを出していたんじゃないかな。

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クロンバッハ・プランクのブースにも飲み比べがあった。こちらは2000円台とちょっと高めである。

こってりアイスヴァイン!

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結局飲み比べセット制覇でギブアップしたので、オクトーバーフェストのシステムである醸造所の専用グラスをデポジット払って借りてインスタ映えする写真を撮る(で合ってる?)という体験はしなかった。

赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストは高い?

このエントリの前の2エントリで地元のオクトーバーフェストビアフェスを紹介したけれども、それらに比べると入場料300円プラスビールやフードが1000円オーバープラスグラスデポジットという価格設定の赤レンガ倉庫オクトーバーフェストはひたすらに高く見える。

一応赤レンガ倉庫オクトーバーフェストの付加価値について考えてみると、本場オクトーバーフェストに出店するバイエルン州醸造所が勢揃いしているということであり、ビールが飲めれば種類は問わないという考えの人に全く恩恵はないだろう。

なお本場醸造所が出店しているという付加価値を差し引いても、価格設定はそれでも高いように思える。これらの醸造所が一同に会することは珍しくても、個別であれば各地のビアフェスで出会えないことはないし、その場合遥かに安い価格で出している筈である。

赤レンガ倉庫オクトーバーフェストの強気の価格設定の理由を、バンドの出演料に求める意見もチラホラ見るが、それも違うと思う。なにしろ今回会場音楽という面において全くクオリティの高さを感じることはなかった。音楽を価格設定の理由とするならば、もっと金をかけて会場のあちこちで様々な種類の音楽が絶えることのない状態にして欲しいもの。

本家の模倣を喝采しつつ乾杯せよ

ではどうして価格設定の高いオクトーバーフェストになっているのかというと、その理由は本家に近付けようとして平日の昼間の人が集まらない時間にも開け続けているためだろう。数年前には開催期間中に台風が直撃して平日の数日間オクトーバーフェストを中止したことがあったが、本音を言えば平日に中止できたのは、出店者にとってもありがたかったのではないだろうか。

というわけで、平日にも開け続けるという本家の模倣を殊勝なこととして評価する人であれば、気持ちよくビールとフードに高い料金を払うことが出来るイベントではないかと思う。私みたいなのは喝采が半分、なにもそこまでしなくてもという冷淡な反応が半分なので、あくまでミニマックス戦略でイベントを楽しみます(笑)。

神奈川10月ビアフェスの伏兵?横浜金沢クラフトビールandグルメフェスタ

オクトーバーフェストの開催が増えてきた。特に10月7日(土)からの3連休は、各地のビアフェス開催が被るのでしっかりと計画を立てて、取捨選択をしないといけない。そんな話を前回オクトーバーフェストKAMAKURAの紹介をしつつ書いた。

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横浜八景島で行われるクラフトビールandグルメフェスタ

前回エントリの話の流れは、ドイツバイエルン州の本家オクトーバーフェストローカライズしたドイツビールのイベントを楽しみたいのならば横浜赤レンガ倉庫に行くべきだし、赤レンガ倉庫で出店している横浜ビールとサンクトガーレン以外の神奈川クラフトビール(湘南ビールの熊澤酒造以外)を求めるならば鎌倉のイベント。熊澤酒造を求めるならば茅ヶ崎市にある同酒蔵の併設レストランに行くべしという話であった。

ところが今年2017年は、調べてみると意外なビアフェスの伏兵がやはり3連休に開催予定であるようだ。それが横浜八景島で3日間行われる、横浜金沢クラフトビールandグルメフェスタ。その伏兵具合たるや、神奈川のビールに別に興味を持っていないビールファンであっても、他のイベントを差し置いて参加したくなってしまうような出店者の顔ぶれなのだ。

開催概要や価格設定など

イベントの基本的な情報についてまとめてみよう。開催場所は横浜八景島シーパラダイスのアクアミュージアム前広場。シーパラダイスの各アトラクションを楽しむには入場料が必要だが、広場までであればとりあえず無料である。開催日程は10月7日(土)・10月8日(日)・10月9日(月・祝)で、土日は11:00〜21:00まで。月曜日は11:00〜17:00。

ビールについてはチケット制で、1杯200mlがチケット1枚350円に対応する(5枚単位から買える)。前売りチケット10枚つづりは3000円なので、クラフトビールが1杯300円から飲めてしまうというフトコロにも優しいイベントだ(同じ横浜の赤レンガ倉庫の1杯で何杯飲めるかっちゅう話ですよ)。

ビールと並んでイベント名称となっているグルメは、主に横浜市金沢区の店舗が参加している。ご当地グルメ的な軽い食事から、完全な飲み屋料理まで。その他復興支援で10月8日には被災地の秋刀魚が出るらしい。グルメの方の支払いは現金。

マイクロブルワーが多い出店者

クラフトビールの出店者だけれども、以下の名前が並んでいる。

ひゃあ!ほとんど知らない名前。それもそのはず、呼んできているのはほとんど醸造所のある地元にしか出していないであろうマイクロブルワーばかりだからである。妙に中国四国地方に偏っているのが引っかかるが、こんな一期一会なラインナップ、麦汁ならぬ脳汁が出るでしょ。

その他大手ビールメーカーではアサヒビールが飲めるようである。それにしても、普通のビールイベントではない。やはりオクトーバーフェストが同時多発的に開催される日程だからこそ、こういったニッチなニーズに応えるイベントも発生してくるわけだ。

ちなみにこのイベント、横浜市金沢区の区制70周年記念プレイベントと位置づけられているみたい。是非メモリアルイヤー関係無しに毎年企画して欲しいものです。

追記:行ってきたレポ書いた

その後、実際に行ってきたわけだ。秀逸なる前後編レポート!

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鎌倉市のオクトーバーフェストKAMAKURA 10月7日・8日に開催

それにしても日本全国、様々な場所でオクトーバーフェストが開催されるようになったものだ。

横浜赤レンガ倉庫オクトーバーフェストは今年16回目

神奈川県で一番有名なオクトーバーフェストと言えば、やはり横浜赤レンガ倉庫オクトーバーフェストで、2017年は9月29日(金)〜10月15日(日)の17日間ずっとドイツビールの祭典が続く。同会場でゴールデンウィーク中に行うフリューリングスフェストと同じく、ドイツバイエルン州のビール銘柄を勢揃いさせて、その他地元の横浜ビールや神奈川県最大手のサンクトガーレンなども出店するイベントである。今年の開催は既に16回目であるらしく、神奈川県民がオクトーバーフェストと聞くと大体赤レンガ倉庫のものを最初に思い浮かべるほど浸透している。ドイツ音楽楽団によるステージもあり、本来のオクトーバーフェストに近付けようという努力がかろうじて見て取れる。

鎌倉市にもオクトーバーフェスト。今年で6回目

一方、バイエルン州の特定のお祭りではない、一般名詞としてのオクトーバーフェストも各所で勝手開催されている(3年前、2014年の県内開催状況をまとめた記事はこちら)。クラフトビールのメーカーが自社レストランで行う祭をオクトーバーフェストと称していたり(湘南ビールの熊澤酒造など)、自治体や街が観光イベントとしてビールメーカーを呼んでオクトーバーフェストの体にしていたり。

後者のタイプとして、今年6回目の開催を迎えるのが鎌倉市のオクトーバーフェストKAMAKURAだ。6回目というとやや新し目のイベントに聞こえるが、オクトーバーフェストが雨後の筍のように増えて各イベントで出店者や客の取り合いになってしまった結果、中止となってしまったケースが多いので、6回もイベントが続いているというのは貴重なベテランイベントなのである。

開催概要と出店ビール

開催概要。まず日程については全国オクトーバーフェストのメッカ的な日程である、10月7日(土)と10月8日(日)。7日は12:00〜20:00で、8日は11:00〜19:00となっている。場所は鎌倉市役所の駐車場。鎌倉商工会議所青年部主催なので、堂々と自治体バックアップのあるイベントなのだ。入場料は無料で、ビールの購入はチケット制1枚400円(昨年は350円だったけれど、それはまあ)。フードは現金購入となる。

出店ビール銘柄だけれども、地元の鎌倉ビール出店は勿論、神奈川県のクラフトビール銘柄が程よく揃っている。そして震災の復興支援も兼ねて、東北や西日本のビールも招待されている。

  • サントリー
  • 鎌倉ビール
  • 箱根ビール
  • 厚木ビール
  • さがみビール
  • いわて蔵ビール
  • 松島ビール
  • 猪苗代地ビール
  • 萩ビール
  • 不知火浪漫麦酒

この復興支援で呼んでいる銘柄が、あまり県内では見ないものもあったりしてこのイベントの特色となっている。赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストに県内から出店しているのが横浜ビールとサンクトガーレンだけという状況に異議を申し立てたい県民などは、裏番組的なこちらのイベントに行って、ついでに東北と西日本の未知のビールとの出会いを期待するというのもよいだろう。地元支援&復興支援。

よなよなエールリニューアル 新旧の味を飲み比べてみた

日本のクラフトビール界でシェア的に圧倒している、長野県軽井沢に本社があるヤッホーブルーイング。1996年に星野リゾートの現社長である星野佳路氏が米国で飲んだエールに感銘を受けて設立した会社で、翌1997年より醸造・販売を始め今年で販売商品は20周年を迎えるという。そしてそれに伴い、同社の主力商品としていまやコンビニの棚を占拠するまでにポピュラーとなったよなよなエールの、パッケージと味をリニューアルすることとなったらしい。

よなよなエールは現在新旧の味が混合状態

飲食店向けに樽で販売するよなよなエールについては、新味への切り替えが同社直営店を嚆矢として9月11日から行われている。また缶のよなよなエールについては、同社直営通販サイトから先行販売分が9月8日より注文者の手許に発送されたほか、9月11日より成城石井で独占先行販売が開始され、その他の酒販店やコンビニ等では10月中旬頃までに新味と旧味の全面的な切り替えが予定されているという。

ちなみに同社通販は9月27日より新味に切り替え済み

 

旧味は10月中旬までにまとめ買いで確保の必要があるかも(※リンク先も予期せず切り替えの可能性あり)

 

つまり、新旧缶のよなよなエールを買ってきて、飲み比べ的なことを行うチャンスはまさに今だけである。飲み比べてみたエントリをブロガーに書かせてやろうという同社の広告戦略にすっぽり嵌まっているような気がするが、新味に全て切り替わって旧味を思い出せなくなってしまうことがないように、しっかりとそれぞれの感想を残しておこうと思う。

新旧よなよなエールパッケージの変更

混合状態であるならば、何気なく手に取ったよなよなエールの缶が新味なのか旧味なのか判断するのが難しいだろう。厄介なことに、新旧パッケージにはほとんど差が無いときた。そこで相違点を2者並べた写真で解説しよう。まずは表面。

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左が新味、右が旧味のパッケージである。新味の方が月の色が薄く見えるのだが、これは印刷上の誤差なのか、そこは判断がつかない。だが一点確実な相違点となっているのが、新味は下部の説明文がクラフトビールとなっており、旧味は香りのエールビールとなっている。よなよなエールがコンビニに並ぶようになるまではただのビールと思って手に取った客が大手メーカービールにない香りにビックリしないように、香りのエールビールという説明文を入れたかったのではないだろうか。一方クラフトビールがメジャーとなった現状では、コンビニのような一般販路に並んでいるということで大手メーカーの企画ビールと思われてしまわないように、クラフトビールであることを強調したいのかもしれない。続いて裏面。

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同じく左が新味、右が旧味である。旧味の方はポエミーで若干上から目線の指示書きが書いてある。それが新味になって、裏面も月を浮かべたデザインに変わり説明文が読みにくくなった。やっぱり文面はポエミーだが、客があえて読もうと思わなければ気付かれないだろう。

新味と旧味の比較。これは賛否が明白に分かれそう。

それじゃあ中身についても比較をしてみよう。果たして味の変化に気付けるのかどうかの腕試しも兼ねて、あえて新味の方から飲むことに。

これは、全然旧味と違う。大リニューアルだ。旧よなよなエールと比べて香りがスパイシーになって、味の余韻はスッキリではなくチーズのような残り方がする。ブラックペッパーが入ったおつまみ用のダイスチーズみたいな印象だ。少々玄人向けのビールになったのではないかと思う。委託醸造を行っているのはキリンビールである筈なのに、大手メーカービールで喩えるならばそこはかとないサッポロ臭がする。

一缶飲みきってから、旧味の方にも手を付ける。これは飲み慣れたよなよなエール。香りがとても立って、すんなりと最後まで同じ印象で飲める。よなよなエールが一般人をクラフトビールの道へと引きずり込むことができたのは、この分かり易さがあってこそのものだと思うのだ。クラフトビール好きにも悪くない印象を与えるし、ライトな酒飲みにも香りの良いチューハイのような感覚で受け容れられる。この味がもうなくなってしまうのはひたすらに惜しい。

ということで、今回の変更は賛否が人によって著しく分かれそう。と締めつつも個人的な心情としては旧味の方を持ちたい。旧味はクラフトビール入門者に凄く勧め易く、「とりあえずよなよなエールコンビニで買って飲んどけ」と考えなしに言えたのだけれども、これからどうしようか、といった新たな悩みも抱えることとなった。

JAはだののゆるキャラ『やえのちゃん』がとても怖い

今年の5月28日(日)に放映されたザ!鉄腕!DASH!!で、平塚できゅうり栽培を行っている農家さん(湘南きゅうり園)が紹介されていた。

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特A米『はるみ』の販売情報を求めて

件の放送中、さらっと紹介されていたのが2016年度に神奈川県下で米の食味ランキング最高評価"特A"を取得していた、平塚市産の米『はるみ』だ。ランキングが発表されると各地の販売店で瞬く間に売り切れてしまったため、鉄腕DASHの放映時には既に購入できるところがなかったのではないかと思う。個人的には今年の販売開始時にぜひとも入手したいと思っており、現在は情報に対してアンテナを尖らせている状態である。とりあえず、平塚市で入手するなら生産地に近いあさつゆ広場などであろう。今月29日より新米の販売が開始されるとの情報がある。

JAはだののHPにも当たってみる。すると…

『はるみ』が入手できたら、それはそれについてエントリをしたためるとして。今回の本題は『はるみ』の秦野市内での販売情報を求めてJAはだののHPをチェックした際に見つけたネタである。何故JAはだのまでアンテナを延ばしていたかというと、昨年の認定以降平塚市の生産地に近い秦野市田圃でも栽培品種を切り替えるところがあったというからだ。今後平塚市で売り切れていても、秦野市では継続販売されているという事態もあり得るかもしれないので心に留めておいて欲しい。

そして、JAはだののHPをチェックしていると、片隅に見慣れないキャラクターが鎮座していた。どうやら広報誌などで活躍し2016年末に着ぐるみが誕生したというJAはだののゆるキャラ、『やえのちゃん』と『ぴーなマン』のようだ。

『やえのちゃん』の着ぐるみ怖い

このキャラクター達の設定、JAはだのの紹介ページによれば、秦野市名産の八重桜から名前のとられた『やえのちゃん』がこちらも名産の茹でた落花生、うでピーを食べていると、『ぴーなマン』がこの世に顕現したという。つまり、2人は捕食者と被捕食者の関係であるが、まあその辺りはギリギリ許容しよう。

恐怖を覚えるのは、『やえのちゃん』の着ぐるみである。活躍を紹介する記事を見て欲しい。

広報紙のゆるキャラが着ぐるみに JAはだの(カナロコ)

限りなく顔に近い位置から生えた腕。張り付いたような笑顔。そして頭が大きくバランスが悪いゆえの前傾姿勢。これは…一部で『ミクダヨー』という蔑称で呼ばれているらしいVocaloidキャラクター初音ミクの着ぐるみに匹敵する。


 

本家にはまだ製作にかけたと思われる予算の大きさに比例した作りの丁寧さや愛嬌があるが、『やえのちゃん』は予算の無い団体が作るゆるキャラ着ぐるみに中途半端な可愛らしさが宿って、不気味さを増している。心中推し量れぬ笑顔の怖さがある。

紹介ページにある彼女のイラストは、ゆるキャラとして抜けたところと可愛らしさ、そしてオリジナリティが揃ってクオリティは高いように見えるのである。それだけに立体化してしまった今回の案件については非常に残念でならないのだ。彼女を秦野市内から出してはなるまい。

名水はだの富士見の湯 秦野市クリーンセンター向かいで10月1日開湯

名水と言えば秦野市。なにしろ『名水百選』30周年選抜総選挙で1位に選ばれた水である。このブログではさんざんそのカラクリについて解説しているが、ともかく選ばれてしまったものは有効活用。秦野市としては次の総選挙(がもしあれば)までの間30年間日本一の名水推しでいく所存なのである。

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秦野市は山や温泉も有名

その名水推しは、秦野市役所広報課のTwitterアカウントが一時期"名水と言えば秦野"というユーザ名になっていたことからもうかがえる。このTwitterアカウント、季節やイベントに合わせてコロコロと名称を変えてくるのだが、8月に新しく出来た祝日である山の日周辺には、"山の日 秦野 で検索"というユーザ名になっていた。市は山推しでもあるのである。

山とセットで推されるのは、首都圏日帰り圏に珍しい温泉である。小田急小田原線鶴巻温泉駅に数件の温泉旅館があるほか、公衆温泉として鶴巻温泉駅で弘法の里湯東海大学前駅さざんかが営業している。休祝日ともなれば、丹沢登山を終えたばかりの登山者が疲れをとるため大挙してやってくる。

名水はだの富士見の湯も新たな日帰り入浴の選択肢に

さて、これらの公衆温泉施設に加えて、10月1日に新たに秦野市内にオープンするのが、公衆浴場『名水はだの富士見の湯』である。残念ながら温泉施設ではないが、地下水を汲み上げてクリーンセンターで発生する熱を利用し加熱しているわけで、温泉のゆるゆるな定義である地熱によって温められた地下水に非常に近しいものと言えるかもしれない。

後発入浴施設としてのウリは、2Fの露天風呂から富士山が一望できるというもの。かつて小山町の健康福祉会館ふじみセンターで営業していた温泉(のちに公衆浴場)を思い起こすが、首都圏からやってくる客にとって、浴槽から富士山がそこそこの大きさで見えるというのは魅力的なことかもしれない。施設名からも、名水と富士山の眺望を大いにアピールしたい感じが伝わってくる。

その他、足湯やマッサージ室、食堂、サウナなども取り揃えているようである。弘法山ハイキングコースの秦野駅側終端にあるというのも、試しに利用をしてみたくなる特徴だ。

名水はだの富士見の湯の利用料金

ちなみに先頃決定したこの施設の利用料金であるが、平日3時間まで大人800円、休祝日は1000円。市内在住者であれば200円割り引きになり、子供料金は割引適用後大人料金の半額である。また貸し切り浴室の利用料は1時間あたり1000円で、こちらは休祝日や在住による割引/割増がない。

温泉という特徴が無いながら弘法の里湯などに比べた割安感はあまりないが、そこは既存施設から客を奪ってしまわないように設定しているのかもしれない。地元利用者割引がもっとついたりすれば、近場だしヘビーユーザーになることを考えても良いかも。

(追記)

名水はだの富士見の湯のホームページができていたので一応。

名水はだの富士見の湯公式ホームページ

その他の特筆すべき点として、在住割引の対象範囲に伊勢原市も含まれているということが挙げられる。確かに善波峠の辺りまで伊勢原市なので、近隣扱いになるのも頷ける。伊勢原市民も秦野市のゴミ焼却熱をぜひ使ってやって欲しい。