秦野でSEOなどしつつ神奈川県ネタブログ

秦野市でSEOしつつ、神奈川県ご当地ネタ・地域情報を書くブログ。湘南・小田急線・グルメ・温泉がマイブーム。

湘南パン祭り 2年ぶりの辻堂海浜公園で明日開催

日本で行われるパン祭りの代名詞と言えば、何と言ってもヤマザキ春のパンまつりである。山崎製パンのパン製品につく点数シールを集めることで、特に変哲もない白いお皿が各家庭に配給されるのである。点数シールを25点分集め販売店に持っていく手間を考えれば、近所の100円均一あたりで同じような見た目の皿を見繕って購入すれば良いと思うのだが、春の風物詩的なイベントであるからして、これを無視できない家庭も多い。小耳に挟んだ都市伝説では毎年参加していた春のパン祭りをスルーした結果春が来なかった家庭もあるというから、深刻である。

湘南にもパン祭りが存在する!

ヤマザキ春のパンまつりは、山崎製パン一社のみ得をするパンまつりであるのだが、そうではなく地域のパン屋が集って販売会を開き、知名度を大いに高める狙いのパン祭りが湘南に存在する。

そのパン祭りの名称は、湘南パン祭り。湘南と言えば月例で行われるクラフトマーケットなどにかこつけて飲食店などがよくブース出展をしており、その中にはチラホラと地元密着型のパン屋の出店もある(大磯市のLee's breadなんかが有名どころだろう)。それに対して不定期開催のこの湘南パン祭りは、クラフトマーケットなどの常連出店者が参加するのは勿論、普段イベント出店の少ないパン屋なども出店するジャンル特化型掘り下げイベントである。

湘南パン祭りの第一回が開催されたのは2016年の9月。藤沢市辻堂海浜公園ジャンボプール脇を会場として19出店者で行われたこのイベントは、予想を上回る大盛況のためあって午前中に売り切れる店が続出するなどしたようである。流石に同会場を使って増えていく出店者に対応するのは不可能であると考えたのか、2017年中に行われた2回のパン祭りは、湘南T-SITEパンまつりという名称で会場を同じ藤沢市にある大型商業施設、湘南T-SITEに移して、30から40程の出店者により開催していた。

辻堂海浜公園に帰ってきた、第2回湘南パン祭り

そして2018年2月25日(日)、つまり明日開催となる湘南パン祭りは、総計54店もの出店者に対応するため再び辻堂海浜公園へと会場を移す。ただし第一回のジャンボプール脇とは異なり、屋外広場を使っての大規模イベントとなる。

荒天による延期が無ければ、25日の10時から15時までの間が開催時間となる(延期の場合3月4日(日)に開催)。このイベントに合わせて、辻堂駅南口からの「辻堂西海岸経由辻堂団地行き」バスが増発される模様。「辻堂海浜公園入口」バス停で下車しよう。

湘南のパン祭り。使用している小麦にも注目してみよう

54店の出店者については、実行委員長でもあるまるなかベーグルをはじめとした大磯市などクラフトマーケットにも参加する層、高久製パンやロワール光月堂などの地元製パンメーカー、そして地域外から出店の有名ベーカリーなど大小様々、幅広い。

そしてあえて湘南を会場として行うパン祭りとして注目したいのは、湘南の名を冠した地元産小麦を使っていることを売りにしたパンである。湘南小麦プロジェクトの湘南小麦や、会場と同じ藤沢市で製造される湘南藤沢小麦、平塚市の湘南カオリ小麦など。これらの小麦名は何気なくブースに並んだパンの横に、付随した情報として書かれている場合が多い。あらかじめこういった知識をもってイベントに臨めば、ただのパン購入機会に留まらない楽しみ方もきっと出来る筈である。

hadanon.hatenablog.com湘南という地域がもつパンの底力が感じられるイベントに、これから育っていくのかもしれない。要注目である。

白笹稲荷神社の初午祭2018。今年はガッツリ平日!

秦野盆地内で2月初頭にある大イベントと言えば、白笹稲荷神社の初午祭である。初午祭というのは全国の稲荷神社で行われている祭で、2月の最初の午(うま)の日に稲荷神社を詣でると御利益があるというもの。稲荷神社の元締めである伏見稲荷大社に祭神が降り立った日が初午の日であるから、と由緒が語られており、神社によってはこの2月を旧暦の2月と解釈して3月当たりに初午を行う所もある。ちなみに初午が過ぎた後2月中にもう一度午の日が来れば二の午となり、また三度目がある年はその日が三の午と呼ばれる。

今年の初午は2月7日(水)。二の午は2月19日(月)

日の干支は年の干支と同じように、子丑寅卯辰巳…と12種類の動物を順繰りにあてて行くもので、本来は十干十二支であるが省略されて十二支で呼ばれるという所も共通している。カレンダー上の祝祭日と関係無しにただひたすら12日周期で続いていく仕組みなので、必ずしもお詣りに都合の良い祝祭日が初午の日になるとは限らない。昨年2017年はたまたま初午の日が日曜日になったので、白笹稲荷神社の人出も多く、神社までの道に初午渋滞が出来ていたほどであった(神社側は公共交通機関で来ることを勧めている)。今年は初午、二の午とも平日なので、昨年よりは落ち着いてお詣りが出来るかもしれない。

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白笹稲荷神社はこんなところ。Twitterが素晴らしい!

初午祭がビッグイベントとなる白笹稲荷神社であるが、どのような神社かというと関東三大稲荷に数えられることもある広く名の知られた稲荷神社であり、境内に湧水があることもあり雰囲気は神秘的である。稲荷の眷属であるキツネがひょこっと出てきそうな神界っぽさもある。

白笹稲荷神社について加えて素晴らしい所を語るならば、公式Twitterで頻繁に暦の事やその時々境内の植物の様子などを発信してくれているので、フォローしていると季節の流れを知る事が出来て良い。

twitter.com現代の日本においてお寺が持っている財産というと、檀家であったり葬式であったりとすぐに思い浮かぶのであるが、神社の場合それが日常の生活を送っている限りすぐに思い浮かばない(意識するのは子供の七五三くらいだろうか)。けれども神社が持ち合わせている一番大きな財産と言えば、それは実は暦であるように思うので、SNSを積極的に使ってそれを配信している白笹稲荷神社みたいな使い方こそが正しい活用の仕方なのではないかと思うのである。実際、暦を知らせるツイートや境内の花の咲き具合を伝えるツイートを見ると神社に行ってみたくなるものである。ということで、この機会にフォローをオススメ。そして初午祭以外でも、折につけて神社に足を運んでみよう。

駅付近工事中の小田急線秦野駅&鶴巻温泉駅

去る1月21日(日)に投開票が行われた秦野市長選挙の結果、現職にありながら4期目の市長就任をうかがった古谷義幸市長(70)に対して、市長の多選防止を焦点として選挙戦に臨んだ新人の高橋昌和氏(61)が60%を超える得票によって勝利、秦野市長は12年ぶりに交代することとなった。

今回の市長選挙については、市長の多選防止以外の争点が無いに等しく、候補者2人の選挙公報を見てもまるで鏡写しを見ているかのように公約の内容が同じであったりと盛り上がるところが少なかった。そして12年ぶりの市長交代で、多選への批判を抱えて出てきた候補の当選ということで市長の若返りもあるのかと思いきや、高橋氏の年齢も61歳とそこまで若くはない。古谷市政から劇的に何かが変わったりすることもないのだろうと、容易に想像ができてしまうのであった。良きにつけ悪しきにつけ、しばらく秦野はのどかな土地のままであるだろう。

古谷市政の最後に色々と工事をやっていました

ところで今回の選挙で敗北した側の古谷氏であるが、選挙戦の最中の演説ではこれまでの功績を並べて有権者に訴えかけると同時に、とりかかり中の小田急線秦野駅と鶴巻温泉駅の工事を市長として最後まで見届けたいという思いを伝えていた。

秦野駅北口の歩行者通路と大秦ハイツ現況

秦野駅の工事というのは以前このブログでも紹介した北口ペデストリアンデッキから下に降りる歩行者通路部分の工事で、昨年3月8日に工事が開始され、現在はほぼ完成形が目視できるようになっている。

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エスカレーターを使ってまほろば大橋方面に直接下りられるようになっている。

後景に写っている大秦ハイツの後継施設もほぼ形が見えてきている。ただしこれが完成するのが4月ということなので、施設内に直結するという歩行者通路の利用開始もそのくらいになる可能性がある。

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鶴巻温泉駅のデッキ工事

2駅隣の鶴巻温泉駅でも、南口側に下りるペデストリアンデッキの工事をしている。

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やはりエスカレーターで下りられるようになるようである。ただ南口方面に伸ばしてしまうとそのまま利用客が商店街を無視していなくなってしまうので、線路側に向けて180度回転する不思議な形になっている。

そして、南口側にエレベーターもできるようである。

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一度ペデストリアンデッキに上らせて、またエレベーターなりエスカレーターなりで下りさせるのはどうなのかと感じるが、将来的な高架駅化も見据えているのかもしれない。

鶴巻温泉駅と言えば、この駅を利用するたびに思うのだが新宿方面ホームと電車の間の隙間をまずなんとかして欲しい。

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ホームがカーブしているのが原因なのだが、結構思い切ったジャンプをしないと電車に飛び乗れない。逆もしかり。高架化すれば解決するのか、あるいは高架化していないのはこのカーブが原因なのか、いずれにしろ危険すぎる駅である。

イトーヨーカドー秦野店跡地にクリエイトSDがやってくる予定

1979年にオープンして以来、秦野駅の東側500mほどの土地で40年近く営業していたイトーヨーカドー秦野店が閉店したのが昨年3月。その後跡地に何が出来るのかは秦野市民の話題の中心になりつつも特に進展なく、駅前まほろば大橋の上から遠景に見えるシンボルマークも久しく失われ、市民は一様に寂しい思いをしていた。

Before
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After
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なお写真は小さ過ぎてあんまり判らない。というより撮影場所が違っているかも。

クリエイトSDが跡地を取得

そもそも閉店の原因が建物の老朽化に加えイオン秦野との競合による営業不振もあったとされるため、イトーヨーカドーの跡地が再利用されることもなくそのまま更地になってしまうのではという憶測も囁かれていた。

そんな跡地の取得を昨年行ったのが、横浜市の企業でドラッグストアを県内中心に東京都・静岡県にも展開するクリエイトエス・ディー。既存の建物は取り壊しになり、そこに新たにドラッグストアと複数店舗が入居する商業施設を建設するという。

秦野市クリエイトSD多いよね

この新たな出店により、秦野がますます便利になる!という予感があまりしないのは、クリエイトSDの店舗が割と秦野市内どこでも見られるものであるからである。現在でも市内に11店舗があり、秦野駅が最寄となるものであれば大道のところに秦野寿町店があり、また南側に行けば秦野インター店がある。確かにその2店よりは駅寄りで駅から歩いて来る客をターゲットに考えるのかもしれないが、イトーヨーカドー時代もそうであったが歩くと微妙に遠い場所なのでなかなか難しい。ということで、よっぽどこれまでのクリエイトSDに無い目玉が無いと辛いのではという気もする。

イトーヨーカドー時代には秦野駅周辺の風景においてランドマーク的役割も担っていたのだが、今後どうなるだろうか。オープン時期はまだ未定というが、先にハリボテでも良いのでランドマーク的何かを作っといて欲しいかも。

サンクトガーレンの2018年版チョコレートビール 杏仁チョコレートスタウト

ええ、例年の如くレビューしますとも。厚木市にある地ビールメーカーのサンクトガーレンが毎年リリースする、バレンタイン商戦用チョコビール4種。その内の1種類は必ず新フレーバーとなっていて、多少のネタ切れ/無理筋感は出てきているものの、企画ものとしての面白さ以外にもビールのフレーバーの新しい可能性を示してくれるので、純粋なビール好きとして目が離せないのです。その本年版が杏仁チョコレートスタウトで、1月11日より発売が開始され早速酒販店の店頭に並べられている。販売に特に力を入れている店では、同社社長が登場する謎漫画がコーナーに掲げられている筈だ。そういったお店では売場の温度なども適切に管理されていたりするので、安心して購入に踏み切ろう。

バレンタインビールの4種ラインナップ

同社のバレンタインビールについて、おさらいをしてみよう。前提として、チョコレートビールと銘打っているものの原料にカカオなど本来のチョコレートを構成するものは使用しておらず、モルトをローストした際の香りでチョコレートの疑似体験を作り出している。この疑似体験を一番享受できるものがインペリアルチョコレートスタウトなので、サンクトガーレンのチョコレートビールを全く飲んだことがないという人はまずこれを体験してみて欲しい。

4種の内の1種、スイートバニラスタウトについては通年販売を行っている。同社のオクトーバーフェストなどイベント出店においても見かけることが多いビールなので、4種類の内どうしても1種類外して購入したい事情(予算とか)がある場合には、この通年販売のビールを外すのが良いだろう。

実際スイートバニラ以外3種類のセットも公式通販にある

 

オレンジチョコレートスタウトはバレンタイン4種ビールのレギュラーとなっているフレーバー。神奈川県足柄産のオレンジを加えて香り付けをしており、夏期限定販売の湘南ゴールドを先取りするような神奈川ご当地ビールだ。

2018年の杏仁チョコレートスタウト感想

そして杏仁チョコレートスタウトである。フレーバーに正真正銘の杏仁(杏の種の中の白い部分)を使用しており、またいわゆる杏仁豆腐に近いミルキーな感じを出すために乳糖を加えているという。

それでは飲んでみた感想。うん、サンクトガーレンのバレンタインビールの4種類目はこのところイマイチな感じのものが多かったけれども、今年の杏仁フレーバーはハズレではないと思う。

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瓶口ラベルに描いてあるWHOに怒られそうなパンダは、昨年話題になった厚木市のとなり海老名市の有鹿神社パンダ宮司に便乗しているの?と気になるが、贈答品としてのインパクトが感じられて良いだろう。

味の方では、杏仁の甘い香りと対照的な口当たりの甘くなさによって、チョコレート疑似体験の部分が引き立てられている。そうそうこういうのが良いのよ。杏仁豆腐を思って飲むと肩すかしもあるかもしれないが、フレーバービールとしては本来の味を邪魔しない好反応を起こしている。まあ、2杯目3杯目にはやっぱり本物のインペリアルチョコレートスタウトが欲しくなってくるので、単体のビールとして成功しているのかどうかは分かりません。

チョコレートっぽい香りと苦味を愉しむビールなので、チョコレート好きの甘党の人に贈って喜ばれるものではないと思うけれども、クラフトビール好きには概ね受け容れられるはず。"杏仁"とついているけれどもフルーツビールではない。メキシコあたりのビールから、「香りのこの辺がコーンなのかな?」とか穿って飲むタイプのビールファンにだけ超オススメ(狭い)。

阿夫利清流米の『はるみ』を伊勢原市農産物直売センターで買ってみる

以前から当ブログでプッシュをし続けている、平成28年度に神奈川県産として初めて食味ランキング"特A"評価を獲得した米『はるみ』。昨年の評価発表時に一躍話題の米となり、どの店でも売り切れが続出する"米騒動"があったことも手伝ってか、今年は品種誕生の地である平塚市周辺の自治体を中心に大幅に作付けが増え、おかげで『はるみ』の販売を行っている店舗もそれなりに目にするようになった。

hadanon.hatenablog.com

『はるみ』は上記のエントリに書いたとおり、平塚市寺田縄にある"あさつゆ広場"に行けば平塚産のものが手に入るほか、湘南・西湘・県央にある米屋を覗くと近辺の生産者の『はるみ』を取り扱っていることもある。また、私の知る限りで様々な産地や生産者の『はるみ』を並べ最も取り扱いが充実しているのは、伊勢原市桜台にある"わくわく広場"で、こちらに行けば1kg単位の小口で購入したりその場で玄米を無料精米させてもらえたりもする。"わくわく広場"は全国チェーンの店舗で現地の農協などが噛んでいる農産物販売所ではないが、ローカル農産物を意外と手頃に購入することができたりして便利なのである("わくわく広場"の手先ではないが)。

伊勢原市に以前からあるブランド米『阿夫利清流米』

さて、"あさつゆ広場"で購入した『はるみ』の味に感動して、平塚産の"特A米"の実力については充分に理解したつもりであったが、そうなると気になってくるのが別の産地の『はるみ』も同じような感動を与えてくれるものなのかである。

ここで一つ気になっていた情報があり、伊勢原市の農協では以前より市内生産者の米を大山阿夫利神社に因んだ『阿夫利清流米』というブランドで販売している。この『阿夫利清流米』の品種は、以前であれば『はるみ』の親に当たる『キヌヒカリ』であり、様々なプレスリリースなどでも大山の清流を使って育てた『キヌヒカリ』を玄米販売するのが『阿夫利清流米』といった風に表現されていたのだが、先日伊勢原市の農産物直売センター"あふり〜な"に行くと、『阿夫利清流米』の『キヌヒカリ』と『はるみ』といったように、両品種に対してこの同じブランド名称が使われていた。案外名乗りについては大らかなブランドなのか…と拍子抜けもしてしまったが、そもそも平成27年度より『はるみ』が神奈川県の奨励品種となり『キヌヒカリ』との大々的な置き換えが始まっているという話もあるため、『阿夫利清流米』に2品種のものが存在している今の状況というのは、ちょうど過渡期的な光景なのかもしれないと思った。

それはともかく、折角だから秦野市のお隣のよしみ、伊勢原市のブランドがついた『はるみ』を購入して試してみようという気になった。

上級グレードの『はるみ』はやはりそこそこのお値段

農産物直売センターの"あふり〜な"は、国道246号を上り方面に走ると左手に見える。外装がオレンジに緑と目立つカラーであるため、車に乗って通り過ぎるときに気になっていた人も多い筈だ。

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"あふり〜な"の売場は広く、伊勢原産の野菜や果物が中央の台に陳列され、周囲の棚の部分には農産物加工食品や市内精肉業者の加工肉、総菜などが並ぶ。前のエントリで紹介した『菊勇』の吉川醸造の酒もコーナーができて販売されているほか、農協の店舗らしく農具や肥料などについても取り扱いがある。

その中で米についてはやはりそこそこ大きなコーナーができており、コーナーの隣にはカカシが鎮座し主張している。『阿夫利清流米』として『キヌヒカリ』『はるみ』を玄米で販売しているほか、隣にある精米機で精米した後の白米もパッケージとして用意されており、気になる値段は5kg単位で見るとキヌヒカリ』が1700円『はるみ』が2000円となっており、『はるみ』の方が上のグレードのものとして扱われている。ちなみに"あさつゆ広場"で売っていた『はるみ』が4.5kg2000円であったため、1kgあたりにすると同じ値段付けになっている。

だがもう一つ、この『阿夫利清流米 はるみ』にはさらに上のグレードのモノが存在し、特別栽培米と銘打たれた『阿夫利清流米 はるみ』は5kgで2200円という値段になっている。この特別栽培米が何かというと、パッケージの説明によれば通常栽培よりも農薬と化学肥料の使用を50%以上削減して栽培されたものである。折角なのでこの特別栽培という文句にだまされて、今回購入する『はるみ』は上のグレードの方にしてみた。

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『はるみ』の食味は結構産地によって違うという印象

この『阿夫利清流米 はるみ 特別栽培米』を買って帰り、色々と炊き具合を変えてみて1〜2週間ほど試した結果、なんというか、平塚産の『はるみ』を食べて周囲の人に布教しようと思ったほど感動したのに比べると、イマイチ感動が薄いというか、普通の高級米の範囲に収まっているような気がした。

平塚産の『はるみ』と共通するのは、炊く前の粒の小ささと、炊き上がり後の粒の細長さ、そして一口目の雑味の無さから段々とやってくる甘味である。この甘味の部分では、平塚産のものが本当に飴細工であるかのように口内に甘味が広がったのに対し、今回買ってきたものは甘味が控えめである。精米後の見た目上の違いとして"あふり〜な"で買ったものの方が糠がはっきりと多く、充分研いでから比較してみたりもしたが、この違いが変わることはなかった。

米の細長くしっかりとした粒から、おにぎりにして食べたいというのはどちらの産地の『はるみ』にしても同じであるが、伊勢原産のものの方がおにぎりにしても素朴な味になるだろうという印象を受けた。

ということで、今回の比較の結論は同じ『はるみ』でも産地によって結構味が変わるというもの。『はるみ』が"特A"認定を受けたのは県央・湘南・県西産のものとなっているのでこの範囲に含まれる産地で"特A"認定米として販売されることに間違いはないだろうが、購入する際にはもう少し細かい範囲で考えて、自分の気に入った食味の『はるみ』を探してみた方がより満足できるかもしれない。結構テロワールによる違いが大きくあるのではないかと思う。

ハリオのセラミックコーヒーミルMSS-1TB。ついついコーヒー関連器具ばかり揃えて

今週のお題今年買ってよかったもの」に、そういえば例年はコーヒー関連の器具で応募していたのだと思い出したので、改めて(投稿時にお題が切り替わってしまっているのはご愛嬌)。

2015年・2016年に買って良かったものもコーヒー関連

過去の年のおさらいをすると、まず2015年に買って良かったものが、蒸気レスの電気ケトル

hadanon.hatenablog.com

このタイプのケトルはお湯を湧かしても100度ギリギリまでにはならず、コーヒーを淹れるのに最適な90度少々上くらいの温度で湧く。そのうえ注ぎ口がちょうど豆を蒸らしながらチョロチョロと湯を注ぐのに適しているということで、購入した次のステップとしてついついコーヒー器具を揃えたくなった

ということで、2016年に購入したのが手動式エスプレッソメーカーのエアロプレス。

hadanon.hatenablog.comエントリ内でも力説しているが、このエアロプレスの何が良いって高クオリティのエスプレッソが作れるのは勿論、部品点数が少なく洗浄などの管理が楽だということだ。どんなに高級なエスプレッソメーカーを買っても、機構が複雑で洗浄するのが難しかったりすると前に使用した際の豆が内部に残って雑味の原因となる。コーヒーの豆の違いなんかよりも、雑味があるかないかだけは淹れた際にはっきりと分かってしまうのでココが一番重要だと思っている。その点エアロプレスならば、形状がシンプルで丸洗いが可能である。そして1年以上経っても特段気になる本体の劣化が無い。まさに良い買い物であった。

そしてエアロプレスという相棒的なエスプレッソメーカーを手に入れたことで、2017年にはまたしてもコーヒー関連の器具を充実させたくなってしまったのだ。ついついコーヒー器具を揃えたくなってしまった

焙煎豆の長期保存&品質維持のため、コーヒーミルを欲しがる

エアロプレス購入のおかげで、2017年は様々な街の焙煎豆専門店に足を延ばし、新たな豆を試してみるといった人生の楽しみが増えた(ドライブの動機になるほど)。ただコーヒーミルが手許に無い場合、毎回店で既に挽かれた状態の豆を買ってくることになり、この挽かれた状態の豆の香りが冷凍保存しても1週間かそこらで飛んでいってしまうということを考えると、100gずつとか不経済な買い方しかできなかった。これがミルが手許にありさえすれば、もう少し多くの種類・量を効率的にまとめ買いできる。焙煎された豆を買ってきてそのままの状態で冷凍保存をして使用時に挽くようにすれば、1ヶ月間くらいは元の香りのまま楽しむことが出来る。ドリップ初心者の頃はわざわざ自宅用にコーヒーミルをスタンバイしているコーヒーオタクのことを理解の範疇を超えた存在として眺めていたが、別にオーディオ関連のオタクのように自宅のシステムが一番美味しくなるとかそういった宗教的理由ではなく、ミルがあれば豆のまとめ買いができるという至極真っ当な理由によるものだったのだ。

定番コーヒーミル"ポーレックス"と本製品で比較検討

コーヒーミルを導入することを決めてから、ひととおりの製品の情報や評判をチェックして、候補をある程度絞ってみた。方針としては、エアロプレスの優位点にも通ずるところあるのだが、基本的にシンプルで管理が容易なものほど素晴らしいという原則に従う。そのような点からすると、いわゆるコーヒーミルという言葉から連想される手回し式でミルの下部に木製の引き出しがついているタイプ、これは毎回きちんと洗浄しきることが難しそうで候補から外れる。また、大掛かりな電動のミルも分解の手間を考えるとふさわしくない。

そして、豆を砕く刃の部分についても金属製よりセラミックで臼状のものの方が洗浄が容易に思えた。このタイプの製品で定番と言えるのは、"ポーレックス"という大阪のメーカーの製品で、見た目もシンプル。エアロプレスにもよく似合う。


 

ただこちらの製品は昔は安く購入できたらしいのだが、現在では定番製品であるため販売価格も上がってきているという(なんだかトラックボールのM570tの話を思い出したのはさておき)。支持される理由の主なものが、登山の際に持ち歩いてもかさばらないし頑丈であるというもの。登山用品カテゴリに入ってしまっているため価格帯が上になってしまっているのだろう。でも、個人的な用途を考えると登山適正などは全く要らない。

そこで、セラミック臼を使って、部品点数が少なそうで、分解洗浄が楽そうで、ちゃんと聞いたことのあるメーカーの製品という条件を兼ね備えたハリオのMSS-1TBを購入してみた。販売価格がポーレックスの3分の1くらいなので、コーヒーミル自体のお試し導入という意味で、1年くらい保ってくれれば御の字。


 

まだ1年は使っていないのだが、今のところ不具合も無く稼働している。ポーレックスほどではないけれども、プラ製部品の質感などエアロプレスのデザインにマッチしないこともない。

買い物の総括と来年へのフリ

分解と洗浄については、エアロプレスよりは面倒だけれども(そもそもそれはコーヒーミルの性質上仕方が無いところだと思う)、都度洗いが苦にならないレベル。特にセラミック臼の部分は力を入れて擦ってコーヒー豆の脂を落とすことができるので、想定通りの良い買い物ができたというのが結論だ。でもこんな調子で買い物をして、来年はどのようなコーヒー器具が新たに増えてしまっているだろうか、それだけが心配だけれども。