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東海大学湘南キャンパスに、Twitterからのいたずら爆破予告

今月19日(金)のニュースであるが、「東海大学を爆破する」とのツイートが閲覧者により警察に通報され、それを受けて東海大学側が湘南キャンパスでの3限以降の授業を取りやめにし、生徒を避難させるという出来事があった。

該当するツイートについては、メディア各社の報道においても公開がされていない。しかしながら、公表されている情報を総合すると、ツイート自体は東海大学の爆破をするという宣言であり、湘南キャンパスを犯行場所として限定する内容ではないようである。そのユーザの別の書き込みの内容と合わせて、犯行場所が湘南キャンパスであると推測、神奈川県警平塚署が動いてキャンパスを捜査するに至ったとのことだ。

蓋を開けてみると、犯行予告を行ったのは湘南キャンパスではない、別のキャンパスに通う東海大学生。すると、湘南キャンパスが犯行場所であると踏んで、同学のキャンパス中最も厳しい警戒を行ったというのは、果たして正しい判断だったのであろうか。そんな疑問も浮かぼうというものだ。

オオカミ少年的犯行予告が警察を養う時代?

いたずら犯行予告というのは、全国ニュースになるものだけでもほぼ毎月のように発生している。犯行予告への対処として捜査を行う警察官の図がテレビのニュース映像で流されるため、国民は「警察はちゃんと働いているんだなぁ」と思うわけで、警察にとってみれば、犯罪抑止のために警察の活動を露出する絶好の機会であり、実際に実行される犯行予告の率を考えればリスクの少ないアピール手段だ。そのため、実行される可能性が著しく低いと透けて見えるような予告であっても、施設を封鎖し大勢の警官を出動し、大事件へと発展させるというわけであろう。

ウイルス遠隔操作による犯行予告で警察が躍起になっていたのは、こうしたお手軽なアピールの仕組みを逆手に取られ、逆に警察の無能性を大々的にアピールされてしまったからだ。模倣犯が続出する事態になると、折角のお手軽アピールの方法が塞がれてしまい、捜査の手間も生じてしまう。警察官の中にも、当然有能な者とそうでない者との差があり、相対的に有能でない者にも任せられるようなリスクの少ない仕事があってほしい。そこで、いかにも無害そうな犯行予告を探し出してきて、いかにも威力業務妨害っぽい画が撮れそうな施設を封鎖し、捜査をする。今回の白羽の矢が、たまたま湘南キャンパスに立ったというわけではないだろうか。

本当にオオカミがやって来たら、警察は対応可能なのか

今回の一件では、ツイート主が特定され爆破予告をしたことを認めて事件解決となったわけであるが、先に述べたように場所の特定がされていないツイートから湘南キャンパスを犯行場所として絞るに至った合理的理由がこのまま報道されないということであれば、この騒動における茶番的側面について疑わしさは増すであろう。

果たして本当に実行する意思のある犯行予告がされたとき、警察にそれを未然に防ぐ対応能力が備わっているのか、少し心配なのである。