毎年恒例、神奈川県県央の自治体が妙に気合いを入れて参加していることで有名なゆるキャラグランプリ。今年のゆるキャラグランプリ2014では、従来のインターネット投票に加え、インターネット投票期間で100位内に入ったキャラクター達による、グランプリ会場票を加味した決選投票が行われた。
投票の結果、2014年のグランプリに輝いたのは群馬県の"ぐんまちゃん"。前年度、前々年度なども高順位につけていたので、今回の優勝は妥当なところ。投票受付開始以来、なんでこのキャラクターが?と思うような疑惑のランクインが多々見受けられたものの、ぐんまちゃんは安定して高順位を走り続けていた。馬のキャラクターだけに、独走レースと評してもいいだろう。
あゆコロちゃんが神奈川最高位。でも順位は再び9位に
神奈川県のキャラクターでは、厚木市のあゆコロちゃんが最高位で9位。他に海老名市のえび〜にゃが16位、座間市のざまりんが23位、今年から参戦した伊勢原市のクルリンが27位となっている。あゆコロちゃんは一昨年が9位、昨年が6位という順位であったため、今年の結果は少し残念なものだったかもしれない。けれども、グランプリを獲得してしまったキャラクターよりも、高順位を狙い続けているキャラクターの方が、当の自治体内でのPR力・集客力を見込めるイメージもあるので、とりあえず10位内をキープできたことで万々歳とするべきだろう。
そのあゆコロちゃんの、「ゆるキャラグランプリ応援ありがとうセレモニー」という催しが、11月8日(土)・11月9日(日)に本厚木で行われる「にぎわい爆発!あつぎ国際大道芸2014」にて行われる模様だ。ゆるキャラで興味を持った人に対して、ちゃっかりと厚木市内で行われるイベントのPRとなっている。そうそう、こういう使い方が大切。
100位内に入れないキャラクターは参加辞退した方が良いのでは…
一方秦野市のキャラクターはといえば、100位以内に名前が載っていないし、昨年登場したばかりの隣の伊勢原市のキャラクターに完全に敗北しているし、グランプリに参加して何を得られたのかと疑問を感じてしまう。
なんというか、ゆるキャラグランプリ参加キャラクターが1700体!という事実の裏には、100位入りすら出来ない1600体の負け組キャラクターの存在があるわけで…全国津々浦々の地方自治体予算が、有効に回収できる見込みもないゆるキャラPR戦略に支出されているのかと思うと、ぞっとしないこともない。地方税とか、使い道が見つけられないからこういうところに回されているのだろうな。
ゆるキャラの"ゆる"には、自治体の予算や人員リソースが適切に使われないのを"ゆる"く見逃してくれとの期待が込められているのかもしれない。