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今春に買った蒸気レス電気ケトルに一年中お世話になりっぱなしという話

たまには日常について大いに語ろう。今週のお題「今年買って良かったモノ」。それは間違いなく蒸気レスの電気ケトルだ。

電気ケトルが近頃の家庭の必需品となっているワケ

電気ケトルはここ10年ほどですっかり一般家庭に浸透して、最早それなしでは不便に感じてしまうというくらい必須の家電になった。21世紀にもなって、新たな家電が必需品の位置に躍り出るとは予想してもいなかったことだが、何故そうなったのか?カラクリは単純で、手軽な電気ケトルがそれまで必需品の位置にあった電気ポットを追い落としたのだ。

追い落としたと言えば、ついでに伝統的キッチン用品のやかんについても追い落としたと言えよう。ポットにやかんは昭和的な大家族でもなければ、大げさな装備過ぎる。小振りな電気ケトルであればコンロの位置や設置のスペースを気にせずに、手の届くところでお湯を沸かす事が出来る。一度この手軽さを味わってしまうと、従来の湯沸かし器には戻れない。

ここ10年の躍進は、国内メーカーが市場に本格参入したから

この便利な電気ケトル、国外ではもう何十年も昔から普及しているモノであった。その存在が日本で大いに知られるようになったのは、輸入キッチン用品が一時期ブームになったからである。ご存知T-falティファール)。T-fal電気ケトルを手にして、こんな便利なモノがあるんだと奥様方の蒙が啓かれた。

電気ケトルは今でもT-falの主力製品

これで焦ったのが電気ポットを展開していた国内メーカー。この動きを放っておけば、黒船によって市場から自社製品が駆逐されてしまう。そこでデザイン等で国外製品を参考にしつつ、電気ポットのノウハウもある国内メーカーとして付加価値をつけた製品を市場に送り出す事にした。2008年に象印が国内メーカーとして初めて参入、少し遅れてタイガー魔法瓶も参入。どちらの会社の電気ケトルも、電気ポットより人の間近で利用されることを考えて、転倒した際などの安全性を考慮した機能のついたものとなった。

現在の象印電気ケトル

両者とも2008年参入なので、現行製品までは2〜3回のモデルチェンジを経ている。その間に安全性とのトレードオフであった本体重量の重さが改善され、消費電力のカットも進む。そして最も著しい進化として、湯沸かし時の蒸気をカットする蒸気レス機構が採用された製品ラインが出来た。

選択肢は沢山あったけれど、結局タイガー魔法瓶のわく子にする

人の間近で使われる電気ケトルは便利な反面、湯沸かし時に蒸気を発生することでダイニングなど湿気を嫌う場所での利用がためらわれた。そうした問題を解決するのが蒸気レス機構で、発生した蒸気を逃がさず一箇所に集めて、ケトル内部の温度の低下で水滴に戻るよう工夫している。

上で紹介した象印電気ケトルにもそういった仕組みがついている("蒸気セーブ"機構と"蒸気レス"機構のモノがあり、当然後者が上位製品となる)。競合のタイガー魔法瓶にも同様の製品があり、今春に購入したのはタイガー魔法瓶電気ケトル"わく子"であった。

わく子の蒸気レス電気ケトル

何故タイガーにしたのか、というと単純に値段がお手頃だったから。今なら型落ちのモデルを狙ってみたりして、とにかく蒸気レスの安いモノを狙うのが良いだろう。買ってから良かったと感じたところは、湯の出口形状がちゃんと考えられており、コップに注ぐときに周囲に全くこぼれないこと。トクットクットクッと間断的に注がれることもないため、ドリップコーヒーを作る際にも便利。

蒸気レスケトルと日本の夏

少々高めの値段を払って国内メーカーの蒸気レスケトルを買った恩恵は、真夏にサっと湯を作りたいときに感じた。高温多湿の国で、蒸気が外に出るタイプは自殺行為だ。その点蒸気レスならば、サウナ状態はケトルの内部で完結してくれる。

また、想定された使い方なのか分からないけれどゆで卵を作る際にも便利。大きめのケトルを買っておくと、蒸気の出ない調理器具としても有用であるかもしれない。沸騰後しばらくは余熱調理となるので(ケトルの保温機構がここで生きる!)鍋で作るよりも経済的なのではないかな。

 

ということで、電気ケトルを買ってからオールシーズン利用してきたけれども、現在では手放せないモノになっている。これからの季節出番は多くなるだろうから、更なる活躍を期待したい。