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二宮町の湘南オリーブが神奈川県の地域産業資源に選定されるなど

地域産業資産という都道府県指定のリスト項目がある。その内容は、各都道府県が選定するその自治体を代表する農林水産物、鉱工業品及びその生産技術、観光資源のことで、この指定を受けたものを活用し中小企業が事業を行う場合に、平成19年に施行された中小企業地域資源活用促進法を根拠として国から補助金や低金利融資を受けることができるというものである。

神奈川県の地域産業資源に湘南オリーブ等が追加

神奈川県が選定する地域産業資源はこれまで162件があり、その中には湘南ゴールドやら高座豚やら大山のとうふやらの農作物・加工食品系や、箱根温泉やあつぎ鮎まつりなどの観光資源系など各市町村の名物がくまなく選ばれている。そして先日新たにリストに加わったのは、二宮町で栽培される湘南オリーブなどの4件。特にオリーブは二宮町のユニバーサル農場が2004年に県内で初めて栽培を開始し、2011年にオリーブオイルの製造に成功、その結果二宮町が町の新しい名物としてオリーブ栽培を奨励することを決定し、2012年をオリーブ元年として農家に苗木の購入補助などを始め、現在では湘南オリーブの郷と呼ばれる観光農園が出来ているなど町おこしの手段として着々と花開いている。今後より幅広い生産者がオリーブ栽培に従事し、期待される第6次産業化を果たすためにも、ブランドが地域産業資源認定を受けることは重要な一歩であったに違いない。

湘南オリーブはどこまで湘南オリーブになるのか

確かに二宮町のオリーブ元年からこのかた、二宮町に行く用事があると土産物屋でオリーブ加工品を目にすることが多く、名物として浸透してきているように思う。ただそれまでみかん畑であった場所をオリーブ畑に転換して名物化を果たそうという動きは、二宮町の例を参考にして小田原市湯河原町真鶴町などでも広がってきており、それらの町でもオリーブをブランド化して売り出したいとなったときに、今回地域産業資源に認定された湘南オリーブに乗っかってくるのかは分からない。

そもそも現在の状態では、地域産業資源となった湘南オリーブに係る地域は二宮町のみとされており、他地域で栽培したオリーブが制度に乗っかり恩恵を受けることはできないだろう。勿論複数の市町村にまたがった認定というものはあるので今後湘南オリーブの地域に他の市町村が加わることもあるのかもしれないが、その際に二宮町はギリギリ湘南の範囲であったかもしれないけれど、それ以外の地域については西湘になるのでは?という突っ込みを受けてしまうかもしれない(まあそれを言ったら、小田原市大井町で認定されている湘南ゴールドもなかなかあやしいが)。

小田原市などでブランド化が必要になったときには、西湘オリーブとかまた別の名称で認定項目になるのかもしれない(同種のものが別名称で認定されるケースがあるのは、リストにオシツケとアブラボウズが別々に認定されているので大丈夫なのだろう)。それが消費者の混乱を引き起こして、共倒れになる結果にならなければよいなと切に願う。