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サンクトガーレンの2018年版チョコレートビール 杏仁チョコレートスタウト

ええ、例年の如くレビューしますとも。厚木市にある地ビールメーカーのサンクトガーレンが毎年リリースする、バレンタイン商戦用チョコビール4種。その内の1種類は必ず新フレーバーとなっていて、多少のネタ切れ/無理筋感は出てきているものの、企画ものとしての面白さ以外にもビールのフレーバーの新しい可能性を示してくれるので、純粋なビール好きとして目が離せないのです。その本年版が杏仁チョコレートスタウトで、1月11日より発売が開始され早速酒販店の店頭に並べられている。販売に特に力を入れている店では、同社社長が登場する謎漫画がコーナーに掲げられている筈だ。そういったお店では売場の温度なども適切に管理されていたりするので、安心して購入に踏み切ろう。

バレンタインビールの4種ラインナップ

同社のバレンタインビールについて、おさらいをしてみよう。前提として、チョコレートビールと銘打っているものの原料にカカオなど本来のチョコレートを構成するものは使用しておらず、モルトをローストした際の香りでチョコレートの疑似体験を作り出している。この疑似体験を一番享受できるものがインペリアルチョコレートスタウトなので、サンクトガーレンのチョコレートビールを全く飲んだことがないという人はまずこれを体験してみて欲しい。

4種の内の1種、スイートバニラスタウトについては通年販売を行っている。同社のオクトーバーフェストなどイベント出店においても見かけることが多いビールなので、4種類の内どうしても1種類外して購入したい事情(予算とか)がある場合には、この通年販売のビールを外すのが良いだろう。

実際スイートバニラ以外3種類のセットも公式通販にある

 

オレンジチョコレートスタウトはバレンタイン4種ビールのレギュラーとなっているフレーバー。神奈川県足柄産のオレンジを加えて香り付けをしており、夏期限定販売の湘南ゴールドを先取りするような神奈川ご当地ビールだ。

2018年の杏仁チョコレートスタウト感想

そして杏仁チョコレートスタウトである。フレーバーに正真正銘の杏仁(杏の種の中の白い部分)を使用しており、またいわゆる杏仁豆腐に近いミルキーな感じを出すために乳糖を加えているという。

それでは飲んでみた感想。うん、サンクトガーレンのバレンタインビールの4種類目はこのところイマイチな感じのものが多かったけれども、今年の杏仁フレーバーはハズレではないと思う。

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瓶口ラベルに描いてあるWHOに怒られそうなパンダは、昨年話題になった厚木市のとなり海老名市の有鹿神社パンダ宮司に便乗しているの?と気になるが、贈答品としてのインパクトが感じられて良いだろう。

味の方では、杏仁の甘い香りと対照的な口当たりの甘くなさによって、チョコレート疑似体験の部分が引き立てられている。そうそうこういうのが良いのよ。杏仁豆腐を思って飲むと肩すかしもあるかもしれないが、フレーバービールとしては本来の味を邪魔しない好反応を起こしている。まあ、2杯目3杯目にはやっぱり本物のインペリアルチョコレートスタウトが欲しくなってくるので、単体のビールとして成功しているのかどうかは分かりません。

チョコレートっぽい香りと苦味を愉しむビールなので、チョコレート好きの甘党の人に贈って喜ばれるものではないと思うけれども、クラフトビール好きには概ね受け容れられるはず。"杏仁"とついているけれどもフルーツビールではない。メキシコあたりのビールから、「香りのこの辺がコーンなのかな?」とか穿って飲むタイプのビールファンにだけ超オススメ(狭い)。