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大磯こたつみかんエール感想 独特の「みかんあまい」を再確認

発売日前後から話題にしていた大磯の地ビール、こたつみかんエール。ようやっと手に入れたので、飲んだ感想を書きつつ、お題「あまいもの」も消化してしまおう。

こたつみかんエールがどこで手に入るのか、結局大磯町以外の自治体における販売店については、オフィシャルFacebookなどを見ても公開されていない状態だった。それならば、こたつみかんエールだけのために大磯町に行こう!と思い立って、わざわざ大雪の悪路の中出かけた。

現状確実に手に入ると思われるのが、JR大磯駅の真正面にある地場産物ショップ、「地場屋ほっこり」。このお店は大磯の地場産野菜を中心に、お酒、お惣菜、加工食品などを扱う。ビールのラインアップは湘南ビールが中心で、湘南ビールが製造元の大磯こたつみかんエールも当然ながら並んでいた(まだ10本くらいはありそう?)。

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感想。まず、このビールのスタイルはホワイトエール。ま、柑橘系フルーツを加えるベースとしては無難なところだろう。オレンジピールの代わりにみかんの皮が使われているというわけだ。

泡立ちは少なめで、スッキリとした飲み口。ゴクゴクと飲めてしまう。この辺りは湘南ビールの他のスタイルにも共通している。癖が無く飲みやすい。それで、肝心のみかんの味を探そうと思っても、特に見当たらない。口に入れた瞬間ガツンとみかんの甘みがあるのだろうかと思っていたから少し拍子抜けした。

ホワイトエールとしては非常に美味いけれども、これはコラボレーションとしては失敗なのかなと思っていたところ、口の中にほのかに残る味わいがあることに気付いた。具体的には、舌の側面辺り。ここにみかんの独特の甘みを感じた。

みかんの甘みというと、シロップ漬けのみかんを思い浮かべたときの、口の中一杯に広がる糖分感を考えがちだけれど、このみかんエールで強調されているのは食べ終わった後しばらく口の中に残る例の甘みだ。「みかんあまい」というべき個性的な甘み。だからスッキリと飲めてしまうし、ホワイトエールの爽快さを殺さない。

 

このビールに使われているこたつみかんとは、大磯の耕作放棄されたみかん山を再生して育て上げられたもの。価格面でのメリットではなく、景観維持への思いからの採用であったらしい。

今後、日本のビール(特にホワイトエール)の個性として、オレンジピールではなくみかんを採用するということを、海外展開上のアピールポイントにできるのではないだろうか。米をふんだんに使った日本製ビールが一定の評価を得ているのだから、同じ要領でどうでしょう、大手メーカーさん?