秦野市水道料金 来年4月より15%値上げ?
秦野市議会にて来年4月1日より水道料金を現行のものより15%値上げする条例改正案が上程され、12月17日に審議を迎える。もし値上げが決定すれば、2011年に平均21%の値上げに踏み切ってから僅か5年で再び値上げがされることになる。
"水道料金の安い秦野市"のイメージは大丈夫?
秦野市と言えば、名水の里秦野市として丹沢湧水を水道水源として利用しており、水道料金が全国的にみても安い自治体として有名であった。曽屋村の水道が全国3番目の近代水道であるという歴史も、秦野市ホームページで誇らしげに紹介されている。
長らく地下水水源一本で水道を供給していた秦野市だが、水道需要の高まりにより1976年より神奈川県の県水を受け容れるようになり、現在では水源の内23%を県水に頼っている(2014年データ。参考資料PDF)。2009年には19%であったため、県水の受水率は高まってきていると言える。
加えて旧配水設備の更新・耐震化のため、新たに費用が発生するとのこと。こうした流れは全国の自治体であるものだが、5年間で40%近い値上げとなるとなかなか類例を見つけるのも難しい。
とは言え、値上げ分を加味した料金でも、依然関東地方の中では安い方になる。水道口径20mmで20㎡/月を使用した場合の月額(税込)は現在の1468円から1836円となるが、神奈川県内では南足柄市の1566円、小田原市の1630円、相模原市(青根簡易水道)の1728円に次ぐ4位の位置につける。
消費税10%化も控えて、基本生活コストが暴騰してますね
まあ、随分前に書いたとおり、秦野市の場合は下水道料金はそれほど安くない。つまり上下水道料金の請求は合わせ技で地味に痛いものになってくるだろう。
2017年4月の消費税の10%化も控えて、とにかく日常生活を送る際の固定費が嵩んできますねという話。