鶴巻温泉弘法の里湯前に無料足湯が登場
昨日はエイプリルフールのネタで、一聴嘘のように聞こえるけれど実は本当だったという話題ものとして、鶴巻温泉弘法の里湯前にできた持ち帰れる温泉蛇口を紹介した。
鶴巻温泉を無料で堪能できる足湯が登場
でも実はこの蛇口、鶴巻温泉にこのたび出来た新設備の目玉というわけではない。先のエントリでもちょろっと触れているが、蛇口の傍らで無料の足湯がオープンしている。後述の理由により鶴巻温泉の駅から見えるほど近い好立地とはいかないが、丹沢の登山帰りに弘法の里湯に寄っていく登山者も多いことを考えると、この新設備のオープンはもうちょっとニュースになっても良いことだろう。
この足湯はおそらく同時に十人程が利用可能だろうと思われる。あずま屋状の建物の床に湯が張り巡らされており、靴箱が備え付けられている。登山客などが足の汚れを落とす用の蛇口が付いているが、こちらで靴の泥は落とせないので注意。
弘法の里湯足湯の利用可能日・時間
足湯の利用可能日は、弘法の里湯のオープン日と連動している。どうせなら弘法の里湯目当てで遠くから来た客が、施設の休業日(原則毎週月曜。祝祭日の場合は翌平日が休み)に当たってしまった場合のことを考えて、足湯だけは年中無休にしといてもらいたかったのだが。時間は午前10:00から午後17:00まで。弘法の里湯自体は21:00までやっているので、17:00以降に来た客は本体の弘法の里湯の方を使って泥とお金を落として下さい、ということなのだろう。
鶴巻温泉の"手湯"はなかったことになったの?
足湯がオープンして、真っ当な温泉のPR手段ができて万々歳であろう。一方、丁度一年前にPR用に作った"手湯"の存在意義がどうなってしまうのかは謎である。
鶴巻温泉源泉千の湯の採湯場所は、駅西側に400m程離れた場所にある。温泉水を利用した設備を作るためには、そこから配管して湯を引っ張ってこないといけない。また、距離が離れた場所で温泉として営業するためには、加温の必要性も出てくる。手湯の場合、源泉から既に配管がされている弘法の里湯を経由するものの、新たに駅前までの配管を行ったため、小さいモニュメントながら540万円の工事費用がかかったという。モニュメント側に加温機能がついていないため、38.8度と湯温がぬるめになり、結果観光客がこの湯で何をしてよいのか分かり辛くなっている。
一方今回の足湯は、弘法の里湯のすぐ側にあるため配管費用については抑えめになっているはずだ(全体費用は880万円)。ただやはり湯温は39度ほどで営業しているというから、足湯自体に加温機能は付属していない。足湯としての満足感、配管費用、駅からの近さを加味したPR力、全てが中途半端になってしまっているような気がするが(笑)、まあそこは鶴巻温泉のプッシュが博打のようなものなので、市の事業としては仕方ないといったところか。
でも個人的には、予算を小出しにして手湯と足湯を作らないで、駅前に予算内で出来る限り魅力的な足湯を一つ作れば良かったのではないかと感じてしまう。まあ観光客の方々は、昨日紹介した温泉蛇口で家に温泉を持って帰って加温して楽しんで下されば。