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春鹿 超辛口純米酒 食中酒に求めるもの全てがここにあったり

秦野ブログだけれども、たまにお酒のことについても語る。なにしろ以前山口県のお酒『日下無双』について語ったエントリが地味にアクセス数を稼ぎ続けていたりで、そうしたデータを見るにこのブログの読者が必ずしもガッチガチの神奈川県民だけではないのでは、神奈川県(&秦野市)ローカルネタを求めていないんじゃないかという気もしてきたからだ。

hadanon.hatenablog.com

まあ、更新ネタに困った場合にスペーサーみたいな形で趣味・趣向について語ってみよう。

奈良県今西清兵衛商店の銘柄『春鹿

日本酒が好きなもので、酒販店でとにかく聞いたことの無い銘柄に出会うと、気になって(いろいろと評判など調べた上で)お買い上げしてしまう。購入前の下調べが慎重すぎて、タイミングを逃してしまうことも多々あるのだが、最近はWEB上のどういった評判がマーケティングのための美辞麗句で、どういった評判が真にうまい酒の情報の共有なのか、ということを判別できるようになってきた。

それで、情報をある程度吟味した上でこれは"当たり"なんじゃないかと思ったもの。大吟醸クラスではなく、日常酒として呑めて、かつアル添ではないものをひとつ購入した。それが奈良県の『春鹿』という酒の超辛口純米酒。このお酒は呑んでみて期待以上のものがあったので、この場末ブログでも是非推奨をさせていただこうと思った。

"超辛口"の看板を裏切って呑み易い。そして清澄。

ラベルは"超辛口"となっており、一見するとキワモノポジションのラインナップなのではないかと思える。日本酒度+12という数字も、カタログ上で異彩を放つ。その一方、奈良県内の土産物屋では180mlの小瓶をよく見かけたりするので、まあ手に入れ易さからみて大したお酒ではないのではないかとも侮ってしまう。

春鹿』超辛口 まあ奈良らしい名前です

 

ところがこのお酒、呑んでみると意外と吞ん兵衛の嗜好の正道を突いてくる。吟醸酒舌がたまに呑みたい、アッサリとした食中酒だけれども、ふくよかに香ってくれて不満足をもたらさない、そんな理想的な酒であったりするのだ。

食中酒として重要な点、まず食欲を促す。このお酒はそれだけでグビグビとやることもできるが、胃を活性化させて何か食事も採りたくなるような気にさせる。メタボに悩む酒飲みには都合の悪い効果であるが、私はこのお酒を冷酒で呑んで、白湯をアテにしても良いのではないかと思いついて試した。実際にそれで随分愉しめたのだが、何か料理をアテにするのならば、鶏粥なんかが合うのではないかと思う。

そして、後味に雑味が見当たらないのも素晴らしい。余程良い仕込み水を使っているのだろうと思われる。どうも春鹿醸造している今西清兵衛商店という蔵は、春日大社の神官として昔から酒造りを続け、明治の世になって酒蔵として独立したらしい。仕込み水は奈良県内では珍しい硬水ということで、超辛口を謳っているのも、奈良県の日本酒の傾向の中では極めて辛口寄りに位置する、ということなのかもしれない。辛口の看板でありながら、優しさを感じる。

ということで、食中酒の第一候補としてこの春鹿超辛口を記憶しておこうと思った次第。飲食店でもこの銘柄をラインナップとして採用すれば、食欲増進効果からきっと料理の売れ行きも上がる…はず。