名水はだの富士見の湯 秦野市クリーンセンター向かいで10月1日開湯
名水と言えば秦野市。なにしろ『名水百選』30周年選抜総選挙で1位に選ばれた水である。このブログではさんざんそのカラクリについて解説しているが、ともかく選ばれてしまったものは有効活用。秦野市としては次の総選挙(がもしあれば)までの間30年間日本一の名水推しでいく所存なのである。
秦野市は山や温泉も有名
その名水推しは、秦野市役所広報課のTwitterアカウントが一時期"名水と言えば秦野"というユーザ名になっていたことからもうかがえる。このTwitterアカウント、季節やイベントに合わせてコロコロと名称を変えてくるのだが、8月に新しく出来た祝日である山の日周辺には、"山の日 秦野 で検索"というユーザ名になっていた。市は山推しでもあるのである。
山とセットで推されるのは、首都圏日帰り圏に珍しい温泉である。小田急小田原線の鶴巻温泉駅に数件の温泉旅館があるほか、公衆温泉として鶴巻温泉駅で弘法の里湯、東海大学前駅でさざんかが営業している。休祝日ともなれば、丹沢登山を終えたばかりの登山者が疲れをとるため大挙してやってくる。
名水はだの富士見の湯も新たな日帰り入浴の選択肢に
さて、これらの公衆温泉施設に加えて、10月1日に新たに秦野市内にオープンするのが、公衆浴場『名水はだの富士見の湯』である。残念ながら温泉施設ではないが、地下水を汲み上げてクリーンセンターで発生する熱を利用し加熱しているわけで、温泉のゆるゆるな定義である地熱によって温められた地下水に非常に近しいものと言えるかもしれない。
後発入浴施設としてのウリは、2Fの露天風呂から富士山が一望できるというもの。かつて小山町の健康福祉会館ふじみセンターで営業していた温泉(のちに公衆浴場)を思い起こすが、首都圏からやってくる客にとって、浴槽から富士山がそこそこの大きさで見えるというのは魅力的なことかもしれない。施設名からも、名水と富士山の眺望を大いにアピールしたい感じが伝わってくる。
その他、足湯やマッサージ室、食堂、サウナなども取り揃えているようである。弘法山ハイキングコースの秦野駅側終端にあるというのも、試しに利用をしてみたくなる特徴だ。
名水はだの富士見の湯の利用料金
ちなみに先頃決定したこの施設の利用料金であるが、平日3時間まで大人800円、休祝日は1000円。市内在住者であれば200円割り引きになり、子供料金は割引適用後大人料金の半額である。また貸し切り浴室の利用料は1時間あたり1000円で、こちらは休祝日や在住による割引/割増がない。
温泉という特徴が無いながら弘法の里湯などに比べた割安感はあまりないが、そこは既存施設から客を奪ってしまわないように設定しているのかもしれない。地元利用者割引がもっとついたりすれば、近場だしヘビーユーザーになることを考えても良いかも。
(追記)
名水はだの富士見の湯のホームページができていたので一応。
その他の特筆すべき点として、在住割引の対象範囲に伊勢原市も含まれているということが挙げられる。確かに善波峠の辺りまで伊勢原市なので、近隣扱いになるのも頷ける。伊勢原市民も秦野市のゴミ焼却熱をぜひ使ってやって欲しい。