小田急線のバイパスについて論じた際に、新松田小田原間の必要性について疑問を呈したわけだけれど、この区間に並走するように、海沿いから北上する路線があと2つあるのだよ。
一つは、国府津から松田までのJR御殿場線。元東海道線だね。松田まではとりあえず直線で最短距離をとっているので、無駄が無い。ただ、御殿場線ということでスピードは期待しない方が良い。
もう一つは、伊豆箱根鉄道大雄山線。小田原在住でない人間には何それ?って言われるだろう知名度の低さ。というか、まず大雄山って何?ということになる。
かいつまんで言えば、グルメ評論家のでっかいやつだ。
そして、小田急小田原線。まあこの区間の移動をしようと思えば、こいつが本命でしょう。
それぞれの運賃についてくらべてみると、大雄山線が小田原から終点の大雄山まで270円。御殿場線が国府津と松田間230円。小田急小田原線は小田原と新松田間で210円と、一番安い。
3つ並走している区間だから、1本くらい廃線になっても誰も困らないと思うのだけどね。
小田急が小田原への接続を捨てることはあり得ないので、廃線になるとしたら御殿場線の国府津松田間だろうか。
でもそうすると、ますます小田急は秦野盆地をスルーしたバイパスを作った方が良いように思える。もし小田急の新松田駅が営業停止になったら、御殿場線の位置づけがなくなり、単なるJRの負担になるだろうから。
その辺は持ちつ持たれつなのかもしれない。なんで小田急線がわざわざ秦野盆地を通っているのか、ますます気になってきたよ。