湘南ベルマーレのJ1昇格決定!という話
2014年度はJ2リーグを舞台に戦っていた湘南ベルマーレが、残り試合9試合というJ2の記録上最速のタイミングで、来期からのJ1参入を決めた。
そもそも今年のJ2にはベルマーレ旋風が吹き荒れていた。開幕14連勝という記録に加え、現在のところ負け試合は愛媛FC戦の1試合のみ。順位表を見ても、湘南とそれ以外という構図で2位以下との勝ち点差が開いている(現在勝ち点20差)。
J2でこれほど圧倒的な湘南ベルマーレであるが、来期以降J1での躍進があるかどうかはわからない。なにしろ2012年にもJ1昇格を決めて、翌年2013年にJ1で戦った結果が、16位で降格である。また1年でJ2に出戻ってしまうようであれば、エレベータークラブの汚名を頂戴することを覚悟しなければならない。J1昇格でホームタウンがそれほど浮かれていないというのも、こうした昇格即出戻りという経緯があったからだ。
湘南ベルマーレのホームタウンは湘南
さて、そのホームタウンであるが、TVメディアなどでホームタウンの反応として映されるのは大概平塚市である。ベルマーレというクラブ自体が元々、ベルマーレ平塚という平塚市をホームタウンとしたチームとして設立されたからであり、現在でも平塚市のクラブだと認識されているからなのかもしれない。
実際は、平塚市は勿論のこと、秦野市・伊勢原市・厚木市・小田原市・藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町・大磯町・二宮町という10市町をホームタウンとしてもつ。2000年よりクラブの改名とともにホームタウンを拡げた結果であり、「ウチこそは湘南!」と主張したい自治体の集合に符合しているようにも見える(厚木市・小田原市は違うかな?)。
以前に紹介したとおり、2002年頃には平塚市を発起人とした「湘南市」構想が登場し、やがて各自治体の反対により頓挫したという経緯がある。もしかしたら湘南ベルマーレの発足が、平塚市の湘南市構想のアイディアの元になったのかもしれない。湘南で一つにまとまって、横浜と川崎に対峙する神奈川県の第3勢力となるという筋書き。
来期J1での目標は、横浜と川崎を抜いて神奈川県最上位の順位につける、というものでどうでしょう?