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第3回寒川みんなの花火 今週末11月8日(土)に開催!

11月に入ってから、いよいよ本格的に寒くなってきた。扇風機に風鈴、冷蔵庫の中の麦茶ポットなど、夏の風物詩をひとつひとつ片付けて冬支度に入る。

夏の風物詩といえば、花火もまたそうであろう。こうして寒々とした天気が続くと、もはや花火の話題が人々の口に上ることもなくなる頃合いなのだと気付かされる。

いや、この寒々とした日々に、あえて花火大会をやってしまおうという奇特な自治体がある。それが高座郡寒川町。寒川神社で有名な神奈川県央の自治体だ。冬空に瞬く星座をバックに打ち上げ花火。花火大会につきものの浴衣を着て眺めるのは難しいかもしれないが、温かい飲み物を握りしめながら花火鑑賞というのも、趣があってよろしいかもしれない。

市民主催型花火大会「寒川みんなの花火」

寒川みんなの花火というのは、今年で3回目を迎える花火大会。実はそれ以前にも寒川町で花火大会というものは開催されていたのだが、2007年の開催を最後に、町の財政状況の悪化から開催がされなくなってしまっていた。そうした花火不在の状況を憂いて、2012年に町の有志が花火大会の復活を目指して募金活動を開始。町民1人あたり100円を募金する計算で、600発、約20分間の花火が打ち上げできるということで、毎年600発を目標として募金活動を行う、市民主催型の花火大会ができあがった。

ところで、神奈川県の自治体ではどこもゆるキャラと同じくらい花火大会に力を入れており、ピークの8月にはほぼ1週間おきにどこかの自治体で花火大会が行われるほどの、花火飽和状態になっている。そこでそうした花火ウィークの開催を避ける形で、寒川町の市民花火は11月開催という独特な形態になっているのかもしれない。なにしろ数千発が打ち上げられるそれらの大会と比べると、寒川町の600発というのは見劣りがしてしまい、目を向けられることがないだろう。だが、打ち上げ玉数ばかりが花火大会の価値ではなく、市民の募金による花火大会だからこそ、一発一発に価値がある。そういう目線で花火を鑑賞してほしいから、夜空に打ち上げられる花火が恋しくなってくる11月がふさわしいのかもしれない。

市民の手による花火大会というと、やはり4月というピークから外れた時期に開催される、いせはら芸術花火大会が思い浮かぶ。こちらの大会は2500発を打ち上げる、自治体主催の花火大会に見劣りしない規模に育っているが、寒川みんなの花火も次第に規模を大きくしていくのか、あるいは600発20分というスタイルを固守していくのか、今後が楽しみである。

第3回寒川みんなの花火 開催概要

2014年寒川みんなの花火は、11月8日(土)の18:00〜18:20の開催となっている。当日10:00からは、JR相模線寒川駅前の寒川駅前公園で「神奈川のどまんなか祭り」という催しも行われる。花火の打ち上げ場所は駅より東にある畑となっており、同公園で花火を鑑賞することが出来るだろう。