いせはら芸術花火大会、2016年は開催しないらしい
毎年春めいてくると開催が待ち遠しくなってくる、伊勢原市の市民協賛型花火大会、いせはら芸術花火大会。春宵にまだ残る寒さに震えながら見る花火が格別であるのだが、それが今年は休止となってしまったらしい。
そもそも毎年開催の花火大会ではない
いせはら芸術花火大会の起こりについては、過去に書いたこちらのエントリを参照して欲しい。
市民の花火好きが協賛を募って、打ち上げ玉数の面でも自治体の花火大会に遜色のない大会をつくりあげてしまったというもの。最初の大会が2009年に行われ、3年間の雌伏の後に2012年の第2回に繋がる。その後2013年、2014年、2015年と連続して開催し、毎年恒例イベントになった感も出てきた。
それが2016年は開催を休止し、2017年に第6回を開催すると昨年末に発表された。なんだか恒例イベントになってしまうことを巧みに避けたような形に見えるが、協賛者に継続して協賛の必要性をアピールする必要がある以上、仕方がないことなのかもしれない。
芸術花火大会として、ハードルも上がってきた?
いせはら芸術花火大会が芸術花火大会を冠するのは、打ち上げ玉数を競うのではなく花火好きが満足できるクオリティの高い大会を行いたいというコンセプトによるものだ。そのために愛知県の磯谷煙火店という煙火店をご指名で呼んで、同社のBGM同期型花火であるメロディースターマインを、小規模大会としては異例ながら打ち上げていた。
ただ最近では、このBGM同期型花火の採用例が近隣の大規模花火大会でも増えてきて、伊勢原の花火大会でしか見られないというものではなくなってきた。そこで、次の芸術花火大会をどのようなものにするか、充電期間を設けてじっくり考えたいという思いもあるのではないだろうか。季節外れに行われる花火大会としての需要からか、大会の来場者も増えに増え、警備費用等の高騰も休止の理由としてあったようだが、万全の運営を行うためにも、充電は必要な措置だったのかもしれない。
好事家による不定期開催という形のままだと、伊勢原市としては観光コンテンツとして花火大会をプッシュしていくことは難しいかもしれない。大規模大会への脱皮が必要なのかどうなのか、難しいところ。