湘南パン祭り 2年ぶりの辻堂海浜公園で明日開催
日本で行われるパン祭りの代名詞と言えば、何と言ってもヤマザキ春のパンまつりである。山崎製パンのパン製品につく点数シールを集めることで、特に変哲もない白いお皿が各家庭に配給されるのである。点数シールを25点分集め販売店に持っていく手間を考えれば、近所の100円均一あたりで同じような見た目の皿を見繕って購入すれば良いと思うのだが、春の風物詩的なイベントであるからして、これを無視できない家庭も多い。小耳に挟んだ都市伝説では毎年参加していた春のパン祭りをスルーした結果春が来なかった家庭もあるというから、深刻である。
湘南にもパン祭りが存在する!
ヤマザキ春のパンまつりは、山崎製パン一社のみ得をするパンまつりであるのだが、そうではなく地域のパン屋が集って販売会を開き、知名度を大いに高める狙いのパン祭りが湘南に存在する。
そのパン祭りの名称は、湘南パン祭り。湘南と言えば月例で行われるクラフトマーケットなどにかこつけて飲食店などがよくブース出展をしており、その中にはチラホラと地元密着型のパン屋の出店もある(大磯市のLee's breadなんかが有名どころだろう)。それに対して不定期開催のこの湘南パン祭りは、クラフトマーケットなどの常連出店者が参加するのは勿論、普段イベント出店の少ないパン屋なども出店するジャンル特化型掘り下げイベントである。
湘南パン祭りの第一回が開催されたのは2016年の9月。藤沢市の辻堂海浜公園ジャンボプール脇を会場として19出店者で行われたこのイベントは、予想を上回る大盛況のためあって午前中に売り切れる店が続出するなどしたようである。流石に同会場を使って増えていく出店者に対応するのは不可能であると考えたのか、2017年中に行われた2回のパン祭りは、湘南T-SITEパンまつりという名称で会場を同じ藤沢市にある大型商業施設、湘南T-SITEに移して、30から40程の出店者により開催していた。
辻堂海浜公園に帰ってきた、第2回湘南パン祭り
そして2018年2月25日(日)、つまり明日開催となる湘南パン祭りは、総計54店もの出店者に対応するため再び辻堂海浜公園へと会場を移す。ただし第一回のジャンボプール脇とは異なり、屋外広場を使っての大規模イベントとなる。
荒天による延期が無ければ、25日の10時から15時までの間が開催時間となる(延期の場合3月4日(日)に開催)。このイベントに合わせて、辻堂駅南口からの「辻堂西海岸経由辻堂団地行き」バスが増発される模様。「辻堂海浜公園入口」バス停で下車しよう。
湘南のパン祭り。使用している小麦にも注目してみよう
54店の出店者については、実行委員長でもあるまるなかベーグルをはじめとした大磯市などクラフトマーケットにも参加する層、高久製パンやロワール光月堂などの地元製パンメーカー、そして地域外から出店の有名ベーカリーなど大小様々、幅広い。
そしてあえて湘南を会場として行うパン祭りとして注目したいのは、湘南の名を冠した地元産小麦を使っていることを売りにしたパンである。湘南小麦プロジェクトの湘南小麦や、会場と同じ藤沢市で製造される湘南藤沢小麦、平塚市の湘南カオリ小麦など。これらの小麦名は何気なくブースに並んだパンの横に、付随した情報として書かれている場合が多い。あらかじめこういった知識をもってイベントに臨めば、ただのパン購入機会に留まらない楽しみ方もきっと出来る筈である。
hadanon.hatenablog.com湘南という地域がもつパンの底力が感じられるイベントに、これから育っていくのかもしれない。要注目である。