神奈川県ネタブログとして、ゴールデンウィークに神奈川県庁舎の一般公開に行ってきた
普段神奈川県をボロボロに罵っている身として、ゴールデンウィークの神奈川県庁舎一般公開には足を運んでおきたかった。今週のお題「ゴールデンウィーク2014」ということで、絡めてエントリを書こう。
神奈川県庁舎のあるところ
神奈川県庁舎があるのは、横浜高速鉄道みなとみらい線の「日本大通り」駅の目の前。この駅名は私学の日本大学とは全く関係なく、日本大(にほんおお)通りという読みである。
日本大通りというのは、140年ほど前の横浜港開港時の地割りで、日本人居住区と外国人居住区がこの通りにより分けられたことからきた名前。日本初の西洋式街路ということで、この辺りを起点として西洋化が始まって、のちのち日本中の街が西洋風に染め上げられていったということだ。
神奈川県庁舎の遍歴
見た目もレトロな県庁舎の建物だが、実は現在の県庁舎は4代目のものであり、1代目は大政奉還と同時となる1867年に別の場所に建てられた、日本人棟梁による最初の西洋建築であったそう。この建物は残念ながら明治15年(1882年)に焼失してしまう。
2代目が建てられたのは明治6年(1873年)。初代県庁舎の焼失した明治15年までは、横浜税関の建物として使用されていた。現在の県庁舎の位置に移ったのは、この2代目からだ。
3代目庁舎は2代目庁舎の老朽化に伴い大正2年(1913年)に新築されるが、10年後の大正12年(1923年)に関東大震災により焼失してしまう。そこで、4代目庁舎をデザイン公募の上、昭和3年(1928年)に建て直した。それが現在の庁舎である。
神奈川県庁舎の建築様式 "帝冠様式"とは
神奈川県庁舎の建物様式は、帝冠様式と呼ばれる。この帝冠様式が流行ったのは昭和の初期。特徴は西洋式石造りの建築の上に、伝統的な日本建築の意匠をあしらったことである。代表的な帝冠様式の建築(愛知県庁舎など)と比べて、日本建築を感じさせる部分は少ないが、屋根や破風に飾られた銅板の緑青がその日本風要素となっているのだろう。ちなみに当初案では、屋根のてっぺんに観音像が乗る予定だったようだ(笑)。
神奈川県庁舎は"横浜三塔"のひとつ
この県庁舎を含め、横浜には"横浜三塔"と呼ばれるレトロな建物群がある。トランプの絵柄になぞらえて、キングがこの神奈川県庁舎、クイーンが横浜税関、ジャックが横浜開港記念会館となる。
神奈川県庁舎の公開イベント
神奈川県庁舎の公開イベントがあったのは、5月3日(土)〜5月6日(火)。ゴールデンウィークということで、ぼちぼち人も入っていた。
庁舎内の印象としては、自治体の建物というよりは学校の校舎のようなコンパクトさがあると感じた。昔の日本人の背丈に合わせて作られているからかもしれない。
館内のいたる所に、神奈川県産品などをPRする小コーナーが設けられていた。全体的には順路や見所などが分かりにくく、見張りで立っている人の多さばかり印象に残った。
知事執務室には神奈川県の黒岩知事がおり、「いつも神奈川県のことをボロクソに書いてくれてありがとう!」とねぎらってくれていたように思えた。少しペラッペラなのが気になったが。
新庁舎の屋上展望台と食堂も公開
本庁舎の隣には、地上13階地下1階という新庁舎があり、空中回廊で繋がっている。そちらの建物では屋上展望台と食堂が公開されていた。
神奈川県庁舎前で行われていたイベント
県庁舎の公開に合わせて、敷地内では物品販売やJazzセッション・太鼓・合唱の披露など行われていた。港町なので、ときどきそれらの演目に船の汽笛がかぶって台無しになるのがハイライト。
同日開催の某イベントと異なり、こちらはならばずとも食べ物もビールも買えた。アウグスビールやタモリカップビールは某イベントにはない出し物だったろう(しかも1杯400円だったような)。
ヨコハマフリューリングスフェスト2014
もちろん赤レンガ倉庫の某イベントの方にも行った。こちらの混雑はひどかった。食べ物も食い逸れたので、感想は特に無いです。
サンクトガーレンのゴールデンウィーク出店イベントは、肉フェス以外は制覇したということになる。でもランドルの湘南ゴールド・パイナップルエールが飲めなくて残念。