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相模国府祭(さがみこうのまち)

相模国というのは、7世紀に相武国(さがむのくに)と磯長(しながのくに)の2国が合併してできた国であるらしい。相武国というのが現在の寒川神社氏神とすると推定されている部族の国で、磯長国(師長国とも)というのが現在の大磯町を本拠とする部族の国である。

合併にあたり、それぞれの国に存在する神社のどちらが相模国一宮となるかで論争が起きた。それを模した「座問答」という行事が、大磯町の六所神社で5月5日に行われる。六所神社相模国の総社であり、相模国の一宮から五宮までの神輿がここに集い、神領地の神揃山(かみそりやま)に入山してから神事が始まる。

「座問答」では一宮の寒川神社と二宮川匂神社が一宮をめぐって言い争う。この言い争いを表現するのに、虎の皮が使われる。ただし、論争とは言え無言で、虎皮のジェスチャーだけで争いが表現される。

この言い争いは、三宮比々多神社の「いずれ明年まで」という言葉でおさめられ、神輿は下山し各神社に帰っていく。争いをおさめるのが五社のうち唯一内陸にある比々多神社であるというところがまた面白い。

 

11世紀には既に成立していたとされるこのお祭り。調べていくと相当面白いのではないだろうか。歴史好きのアンテナがこの祭りにビンビンに反応している(笑)。