国産和紅茶の丹沢ゴッド・オブ・マウンテンを飲んでみた
"国産和紅茶"とかいう頭の悪そうなタイトルは放っておいていただくとして(笑)。
丹沢銘茶を和紅茶に。わさびや茶園のゴッド・オブ・マウンテン
秦野市内で日本茶の栽培を行っているわさびや茶園が、珍しい和紅茶のゴッド・オブ・マウンテンという製品を販売しているという話を、以前エントリとして上げた。
このエントリ中でもリンクを張っているが、我が秦野市観光協会が誇る公式ネットショップ、丹沢のぼる商店では、このゴッド・オブ・マウンテンについて10パック入りのティーバッグしか取り扱っていない。ティーバッグだと、紅茶の魅力も半減してしまうなということで、同商品を秦野市外の人に布教するのに使いにくかったのだが、先日秦野駅の建物の北口側に入居している秦野名産センターに行くと、ちょうど布教用に使えそうな綺麗な小口パッケージのゴッド・オブ・マウンテンが売っていた。
内容量50gで、400円くらいだったかと思う。このゴッド・オブ・マウンテンは秦野市観光協会の推奨品で、はだのブランドを示すシールもパッケージに貼ってあり、存外デザインがオシャレ。
裏面には園主挨拶が。オススメの飲み方も書いてある。
ゴッド・オブ・マウンテンの感想
パッケージを飽かず眺めているだけではなく、実際に飲んでみよう。ティーバッグでは飲んだことあるけれど、茶葉では初めて。開封するとすぐに気付くのは、通常の紅茶よりも若々しい香りがあるということ。お茶っ葉というよりは、芝生の香り。
ティーポットでお茶を淹れてみる。やはり芝生のような香りが一番目立つ。ただ、この手の"国産にしてみました"商品に有りがちな何か既存のモノを模倣しようとして中途半端になっている感はなく、若々しい葉っぱの香りも個性になっている。
園主のオススメどおり濃いめに淹れてみると、若々しい香りはあまり目立たない。苦味や渋味が無く、ほんの僅かに香りが甘いので、水のおいしさを引き出し易い。この甘味を主に愉しみたい場合には、茶葉を本当に少なめにして充分開かせたあと飲んでみると良い。
ロイヤルミルクティーにしてみたりもしたが、これは合わなかった。多分、スコーンにも合わせにくいだろう。紅茶としては邪道な取り合わせになるが、秋刀魚の塩焼きと合わせて食中茶として愉しみたい感じである。ほうじ茶や烏龍茶より苦味渋味がないので、きっとピッタリ合うだろう。
和紅茶の可能性 先入観を捨てて探ろう
和紅茶は明治時代に生産が始まり、一時は輸出品目となったものの昭和の頃には廃れてしまったという歴史がある。紅茶の愉しみ方というのが、和紅茶に合わないステレオタイプのまま輸入されてしまったからではないだろうか。
だから和紅茶が浸透するためには、先入観を捨てて色々なお菓子や料理に合わせて可能性を探る必要があると思う。外国産の紅茶の味に近付けようと頑張るよりは、和紅茶の個性を活かして国内消費の販路を切り開いて欲しい。