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MOKICHI CRAFTBEER(後編) ふじさわ生豚とグルートビールと

藤沢駅徒歩3分の場所にある熊澤酒造直営ビアバーのMOKICHI CRAFTBEER。前編では店の雰囲気とか、湘南ビールの3種飲み比べセットとかについて書いた。

hadanon.hatenablog.comこのビアバーで出会ったレアなものについては次回、後編で!とかこすっからい引きを書いたのだけど、今回のタイトルで全バレです。悪ははびこらない(笑)。

レアなもの1:ふじさわ生豚(藤沢産生ハム)

丁度1年とちょっと前に当ブログで紹介した、ふじさわ生豚。鵠沼魚醤という和製ナンプラーを作って販売している有限会社NORMAという会社が、特約店にしか卸さないというレア中のレア生ハムで、藤沢市で育てた高座豚を使った和製生ハムである。

hadanon.hatenablog.comそして、このMOKICHI CRAFTBEERが特約店なので、ディナータイムに行けば食べることができるのである。ルッコラとの盛り合わせが1280円ということで(前編で書き忘れたけれども、料理のお値段はわりとビアバー基準で高めだったりする)注文。

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まあ地場産品なのでブログで紹介はしたけれども、内心は国産の生ハムだから本場のものの劣化コピーだろう、そんな気持ちが全く無かったと言ったら嘘になる。

でも一口食べてみると、これがとても美味い!プロシュートやハモンセラーノとも異なる、癖になる風味である。とても脂身が強くさっぱり感はないのだけれども、そこに極限まで熟成された熟成肉の香りが相まって、口内が旨味成分で幸せになる。これはビールやワインと合わせるよりも、断然吟醸酒の方が良いかもしれない。丁度メニューにも並んでいるしね!

レアなもの2:グルートビール(若気狂宴)

このレアなものは、たまたま店に行った時のビールのラインナップに入っていたもので、この店に来れば必ず呑むことが出来る、というものではない(むしろ、同様の企画が行われないとどこでも呑めないだろう)。

これも以前ブログで紹介していたことだが、ビールの香り付けがホップに一元化される16世紀以前にヨーロッパで作られていた香草添加ビールがグルートビールである。

hadanon.hatenablog.comそんなロストテクノロジーを復活させようという試みは、国外ではいくつかあるものの、国内ではキリンビールが実験的に行ったものくらいしか思いつかない。

それが先頃、なにかと実験的なビールを出すうしとらブルワリーが中心となって、南信州ビール、湘南ビール、シャトーカミヤ牛久ブルワリー、ヤッホーブルーイング、ベアードブルーイング、ブルーマジックの30代ブルワーがよってたかって造りたいビールを仕上げた。それが題して若気狂宴(じゃっききょうえん)!

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お味の方は、ホップが全く入っていないのでビールらしい苦味の爽快感があまりない。そして添加された複雑なハーブ香だが、これが凄くデザインされた香りに感じられてしまって、LUSHの店舗の前で漂ってくるような香り?イメージの刷り込みとは怖いものである。

つまり、試みとして本当に素晴らしいと思って注文するけれども、2杯目3杯目を頼もうとはあまり思わないので…おそらく全国のビアバーでそういう評価だったろうから、グルートビールのプロジェクトが再び立ち上がる可能性は低いままじゃないかと思う。

ただ(強調)、ホップを加えたビールと異なり、グルートには無数の組み合わせの可能性が残っているのである。実際今回のものが中世に呑まれていたグルートビールの決定版的再現ということは絶対に無いだろうし、まだ可能性の扉をやっと開けた状態なのである。ということで、グルートビールについては今後も色々なブルワーが挑戦して欲しいと切に願うわけです。