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瓜生野百八松明 秦野市の権現山で行われる盆行事

お盆が近付いてきて、全国で奇妙な催しが行われ、家の門の前に設置する奇妙なオブジェが大量生産されることだろう。

秦野市での盆の迎え方は、ツジないし砂もりと呼ばれるミニチュア祭壇を砂と竹でつくり、家の門の前に飾るというもの。勿論、地域によってはオーソドックスな茄子とキュウリの牛馬も登場することだろう。

盆の火祭り 瓜生野百八松明

秦野市の瓜生野というところでは、盆行事として瓜生野百八松明という祭が14日(木)の7時から行われる。盆に行う行事であるが、祖霊信仰と結びついている行事ではなく、虫送りと呼ばれる火を使って害虫を払い、豊作を祈願する行事である。

祭の始まりは、弘法山公園ハイキングコースの途中にある権現山の山頂において、3メートル程もある麦わらに火をつけることである。これを子供たちが先頭になって麓まで運び、所々に設置された藁に点火する。

権現山の麓にある龍法寺でこの大きな藁を振り回したりするのがハイライト。夜の闇の中で松明の灯が美しく浮かび上がる。

ひゃくはったい 百八本の松明

さて、この瓜生野百八松明であるが、読み方は"ひゃくはちたいまつ"などではなく、"ひゃくはったい"である。"ひゃくはったい"は百八炬火とも書き、108という数字は実際に108本の松明を用意して燃やすことを示している。

ひゃくはったいは東日本に分布する盆行事で、新盆の家で墓から家まで仏様になったばかりの方が迷わずやって来れるよう、108本の松明を並べて道のりを照らすというもの。

それが何故か秦野市の瓜生野では、地域全体で行う虫送りの行事となっている。ちょっとそこら辺の詳しい経緯は分からないが、同様に秦野市の下大槻でも、ひゃくはったいの名を冠した地域総出の虫送り行事が存在する。そちらも中々面白いので、次回にでも書こう。