民俗
秦野盆地内で2月初頭にある大イベントと言えば、白笹稲荷神社の初午祭である。初午祭というのは全国の稲荷神社で行われている祭で、2月の最初の午(うま)の日に稲荷神社を詣でると御利益があるというもの。稲荷神社の元締めである伏見稲荷大社に祭神が降り…
秦野市観光協会のホームページが、「秦野観光写真コンクールで下大槻健速神社の火祭りの写真が人気っすよ!実際昨年も入賞しているっすよ!」と煽るので、9月10日に行われた例大祭のクライマックス宮入部分、通称"おおや"を見学しに行ってきた。 秦野市の下…
駅前(言うほど駅前ではない)に温泉が吹き出すモニュメントをつくったり、駅徒歩圏内公衆温泉である弘法の里湯前に足湯&温泉スタンドを作ったり、駅舎を大改造して再開発中であったりと話題の尽きない鶴巻温泉駅。惜しむらくはその尽きない話題がいまいち…
小正月の恒例行事、どんど焼き。要は正月飾りのお焚き上げであるのだが、そのどんど焼きのとびきりでっかい規模のものが、大磯左義長である。毎年1月14日周辺の土日を選んで大磯の北浜海岸で行っている行事であるが、実際に見ると日本の民間信仰だという前提…
小正月ないし成人の日の周辺、全国各地で若者達を主役とした通過儀礼的行事が行われる。勿論湘南にもそういった文化が存在し、既に紹介したものでは伊勢原市神戸で行われる、若者達を火に投げ入れるどんど焼き行事など、顕著な例として挙げられよう。 江ノ島…
どこもかしこもお祭りで忙しい週末、秦野市内でも曾屋神社が例大祭ということで、7月18日(土)・19日(日)2日間にわたって市内の神輿巡行が行われる。 秦野駅から水無川を渡って、国道246との間の辺りを合計20基程の神輿が巡行するが、その内大きなものは…
今週末の祭を紹介していく流れで、須賀のまつりの平塚市のさらに西隣、大磯町で行われる御船祭を紹介しよう。 大磯町でも、神輿が集まって浜に降りる祭を毎年行っている。このお祭りは御船祭と言われ、漁民が陸に引き上げたタコが高麗寺の本尊千手観音になっ…
海の日に茅ヶ崎市の西浜海岸で行われる、どっこい神輿の祭典、浜降祭。箪笥のついた神輿に甚句にダイナミックな海入りなど、湘南エッセンスたっぷりの神輿が楽しめるお祭りである。毎年湘南の盛夏の幕開けと言えば、浜降祭だ。 平塚にもある浜降祭 須賀のま…
やってきました湘南の夏の幕開け。毎年海の日に行われる茅ヶ崎市の浜降祭は、寒川町や茅ヶ崎市にある30社程の神社の神輿が早朝、茅ヶ崎市の西浜海岸に一同に会し、儀式を執り行った後海の中に突っ込むという豪快な祭である。寒川神社が相模国国府祭に行った…
7月に入って、いよいよ相州の神輿の季節がやってきた。今年の梅雨は梅雨らしく雨天率が高く、また気温も低めで、ともすれば肌寒い感じもある。そのことはつまり、梅雨明けがやってくるタイミングでのジメジメ雰囲気からの開放感もひとしおだろうということで…
今年も相模国の一宮から四宮、そして平塚八幡宮の神様が大磯町に大集結する、相模国府祭(こうのまち)が開催間近である。 と、このような書き出しで、何やら各地のゆるキャラが大集結するゆるキャライベントの主旨を思い出してしまったが、もしかしたら歴史…
稲荷神が伏見稲荷大社の山に下り立ったのが2月の初午であったということから、2月の初午は初午祭として稲荷神社の祭日となっている。そして、昨年も紹介したように、秦野市で一番大きな神社である白笹稲荷神社。この神社でも毎年初午祭が行われ、市内市外か…
大磯町で行われる新春の大イベント、大磯左義長。全国各地で旧正月に行われるどんど焼き行事の延長にあるこの行事は、正月飾りなどが北浜海岸で燃やされる1月11日(日)の前から、段階を踏んで準備が行われる。12月に行われた一番息子などもそのひとつである…
正月は近し。日本全国で、雑煮の具に何を入れるか/雑煮の出汁は何でとるかで侃々諤々に論争が起きていることと思う。 秦野市の雑煮は、今年始めにも紹介したように、醤油ベースに角餅で、三つ葉を添えるスタンダードなタイプ。正月の清々しさを体現したよう…
元旦の予定、もう決まっただろうか?神奈川県南部に住む人間の新年の迎え方として、大山阿夫利神社への初詣、あるいは寒川神社への初詣などについて紹介した。この2社のようにご利益のありそうな有名神社に初詣に繰出すというのも良いだろうし、あるいは地元…
中郡大磯町で行われる、小正月のどんど行事、大磯左義長。大磯町の北浜海岸に巨大な藁作りのモニュメントがそびえ立ち、日没とともに火をくべられ、天を焦がす。国指定の重要文化財に指定されたこの行事については、今年の開催日直前に紹介するエントリをあ…
秦野たばこ祭で盛り上がっている最中であるが、今週末に行われる重大イベントをチェックし損ねていたことに気付いてショックである。 何度か紹介している、相模国四宮である前鳥神社。この神社の例大祭が9月27日(土)・9月28日(日)という日程であったよう…
秦野市のお隣の伊勢原市。伊勢原という地名の由来が、江戸時代に伊勢神宮より勧請された伊勢原大神宮の存在によるものということは、近隣住民以外にはあまり有名ではないかもしれない。 伊勢信仰の神社は、神明宮、神明神社などといったような名前で全国にあ…
秦野市は富士山のだいたい真東に位置するため、毎年春分の日や秋分の日の辺りに、富士山頂上への日の入りが見られる。ダイヤモンド富士と呼ばれるこの現象は、富士山の見える自治体においては珍しい事ではないが、それが春分、秋分という重要な季節の節目に…
斎藤実盛さんに放火する祭、下大槻百八炬火を以前紹介した。その会場となった南平橋そばに健速神社という神社があり、例大祭が毎年9月上旬の日曜日にある。今年はそれが9月7日、つまり今週末の日曜日となるようだ。 下大槻健速神社例大祭とは 祭の概要。秦野…
秦野市で毎年9月の終わりに開催される秦野たばこ祭というのは、同市において最大の祭である。このたばこ祭という名称は、かつて秦野盆地においてたばこ栽培が盛んであったことに由来しているというだけで、実際に出し物がたばこに関係したものであったり、祭…
二十四節気の処暑が過ぎたことであるし、鬱陶しい夏の暑さもどこかに去ってくれるはずである。そうした実感は今のところ本当に少ししかないけれど。 そんなわけで、夏の話はもう終わり。来たるべきは秋である。気が早いようであるが、来週水曜日から大山阿夫…
昨日紹介したお盆の行事、ひゃくはったい。秦野市には瓜生野百八松明の他にもひゃくはったいと呼ばれる行事があって、それが下大槻百八炬火だ。これも、百八炬火と書いてちゃんと"ひゃくはったい"と読む。 "ひゃくはったい"に百八炬火という字をあてるのは、…
お盆が近付いてきて、全国で奇妙な催しが行われ、家の門の前に設置する奇妙なオブジェが大量生産されることだろう。 秦野市での盆の迎え方は、ツジないし砂もりと呼ばれるミニチュア祭壇を砂と竹でつくり、家の門の前に飾るというもの。勿論、地域によっては…
秦野市の白笹稲荷神社といえば、秦野盆地内では有名な、関東三大稲荷の一つにも数えられる神社である。創建は不詳、いつからあったか分からないが、一貫田湧水という湧き水があり、古代から重要性の高かった土地であることがうかがえる。 そんな白笹稲荷神社…
七夕を祝う行事は、全国津々浦々、様々な形で行われている。たとえば湘南ひらつか七夕まつり。これは戦後に平塚の街の復興を願って始められたものと歴史が浅いが、その元となったのは仙台の七夕まつりであり、かつて江戸時代に伊達政宗が奨励した行事である…
高来神社の御船祭、宵宮に続いて本宮も見てきた。かなり暑かったけれど、夏らしさを感じさせる行事として、とても楽しいものであった。 来年以降御船祭を観覧する人のために追記など 御船祭については祭の情報がインターネット上にあまりなく、あったとして…
今年はマツリブネ(船型山車)が出る御船祭!大磯高来神社のお祭りである御船祭が開催中であるけれど、船型山車の曳行がある7月20日(日)の本宮に先駆けて、宵宮で大磯各町の神輿が練り歩いていた。大磯中が神輿で溢れかえっていた模様。 宵宮の神輿の内、…
今週末の7月19日(土)、7月20日(日)と海の日の7月21日(月)は、湘南・西湘において怒濤のお祭りラッシュがある。既に紹介した茅ヶ崎市の浜降祭、平塚市の須賀のまつり、大磯の御船祭と、どれも面白そうな祭ばかりだ。 そして、秦野市でも大きな祭がある…
このブログでもたびたび話題に出てくる、秦野市の愉快なお隣りさん足柄上郡中井町。周辺の自治体が次々と微妙なゆるキャラを乱発する中、中井町だけは町のキャラが不在という状況であったが、このたび(ついに血迷ったか)キャラクターを作成することになっ…