ポッカサッポロ「グリーンシャワー」 サッポロがホップアロマの炭酸飲料を出してしまうか…
先日某ホームセンターにて投げ売りされている炭酸飲料のパッケージを見て、我が目を疑ってしまった。パッケージに描かれた、青々としたホップの絵。ビール好きならばどうしてもホップの絵を見ると、パブロフの犬のような反応になってしまう。ホップの炭酸飲料、そんなものもあるのかと吃驚した。
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しかもメーカーは、ポッカサッポロ。サッポロと言えばこの間紹介した「まるごと国産」の記事で言及した通り、国産ホップの大家といって過言でない。サッポロの持つ国産ホップが、この会社の企業価値を高めていると言っても過言ではない。
ホップアロマ使用。まあ、そうよね
ただ、この炭酸飲料については、使用されているのはホップアロマだ。しかも、2010年に品種登録したサッポロのホップ「フラノビューティー」をイメージしたアロマということらしい。
いやあ、こういう商品もあって良いだろう。甘くない炭酸飲料への需要というのは多い。また、ビールの苦みのような大人の苦みへの嗜好というものはあるだろう。実際こういう飲料が売られていたら、私自身もチェリオやファンタなどより好んで買うだろう(比較対象が極端すぎるけど)。
でも、サッポロの名前でこういう飲料を出してしまうと、それじゃこれまでサッポロのビールに使用されていたのもこのアロマなの?となってしまうのではないだろうか。あるいはプレミアムビールやプレミアム発泡酒などで、ホップの強い香りをうたったものは、このアロマが加えられているのではないのかという疑念も出てくるだろう。ちょっとサッポロの語るホップが安くなってしまうような印象がする。
「キリンの泡」というホップアロマ使用炭酸飲料も
大人向け炭酸飲料の香り付けにホップを使うという発想の商品としては、2012年3月に発売されたキリン「キリンの泡」というものもある。ただしこちらの商品はパッケージの表に出しているのがフルーツなど他の原料で、ホップの絵も描いてあるがそれほど目立たない。ホップアロマはあくまで納得のいく味を作り出す際にたまたま必要だったので加えた副原料という扱いに見える。
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今回のグリーンシャワーの発売が、キリンの先発の大人向け炭酸飲料に対抗するものなのかはわからない。ポッカ単体のメーカー名で出すには良いアイディア商品だったかもしれないけれども、サッポロも冠したメーカー名で出してしまうのは悪手だったのではないかなという個人的感想を持ってしまった。ビール好きは純粋原料とかにうるさいのです。