サッポロビールの数量限定ビール「まるごと国産」が発売された。首都圏を販売エリアとした商品で、限定数は120万本。そこまで絶望的にレアではないだろう。
このビールの特徴は、商品名通りの国産原料のみ使って作られたビールであるということ。大麦は埼玉県行田市産の「彩の星」を使い、ホップは北海道上富良野町産の「リトルスター」を採用している。
この聞いたこと無い大麦とホップの品種は、サッポロビールの自社開発だという。ホームページのうたい文句によれば、麦芽やホップを自社開発の上、恊働契約栽培して自社製品に採用しているのは世界でもサッポロビールだけであるとのこと(まあ、この書き方は相当レトリカルなので、類似のことをやっているメーカーはどこかにありそうなものだ)。
地産地消のため、国産原料でビールを作ってほしいなどとは、当ブログでも何度か書いてきたこと。特に湘南のブランド小麦を使った白ビールなんかどうだろうと提案して、いやそれは非現実的かなと自己解決したりもした。
何故小麦のビールを提案して二条大麦を使った"普通の"ビールを望まなかったかというと、神奈川県内での大麦の生産量がほぼ皆無であるため。実は伊勢原市で水田の裏作として5haほど作付けがあるらしいが、それ以外には聞かない。やはり神奈川県の麦というと小麦なのだ。
「さぬきの夢」や、「ラー麦」、「長崎W2号」の開発にも似た、最終加工品になったときの品質要請から品種を開発するという試み。面白い試みだと思うのだが、最終的な完成品は日本人好みの爽快感を第一としたビールになっているのではないかと予想する。大手メーカーの商品だとはじけきれないだろう。少し勿体ない。
国産原料100% 種から、社員がつくりました【あす楽】【関東・首都圏限定販売】サッポロ まる... |