渋沢駅の駅メロがZARDの曲になるかもしれないという話
秦野市に4つある小田急小田原線の駅の内の一つ、渋沢駅。渋沢駅は4つの駅の中では割合影が薄い。他3駅と違って改名経験もないし。
その渋沢駅をもっと盛り上げようという事で、駅に列車が接近するときのメロディを、高校時代に渋沢駅を通学利用していたというZARDの故坂井泉水さんに因み、同バンドの有名曲のメロディにしようという動きがあるようだ。
小田急線の有名曲駅メロと言えば、いきものがかり
小田急線で駅メロを有名曲にしようという試みは、これが初めてではない。局地的知名度が高い話であるが、海老名駅と本厚木駅の駅メロには、いきものがかりのSAKURAとYELLが使用されている。これは同駅にゆかりのあったいきものがかりが、地元への恩返しとして小田急電鉄側に提案し、実現したもの。
渋沢駅の場合は、ZARDファンの提案を渋沢駅の商店街や秦野市が後押しし、小田急電鉄側に持ちかけたという経緯。アーティスト自身の提案による提供であったいきものがかりの例と異なり、通常の商業施設での楽曲利用と同じように、権利者の許諾を受けた上で著作権料を払って使用することになる。使用料・設備投資などによる費用150万円は秦野市が負担するという。
ZARDは秦野出身?
ZARDと渋沢駅にゆかりがあるということだが、故坂井氏の生まれは平塚市。小学校4年の頃から秦野市に引っ越し、高校時代は伊勢原市の県立伊志田高等学校に電車で通っていた。このときの利用駅が渋沢駅であったという話。バンド活動の始まりが秦野市であったというわけでもないので(モデルとして活動後にデビューという経緯)いきものがかりの例と異なり縁は限りなく薄い。
それでも、秦野出身の有名人として故坂井氏の名前はよく挙がる。今回の提案を行ったZARDファンというのも、おそらく秦野市民ではないかと思われる。またいきものがかりの例と比較するわけだが、ZARDの曲の歌詞に「小田急線」や「渋沢駅」「秦野」などが出てくるわけでもなく、故人が秦野出身であるとアピールしていたわけでもないので、どうにも無理矢理感は否めない。
早ければ今年中に採用されるであろうとのこと。秦野市の市制施行60周年の目玉企画でもあるようだが、さてさて。