鶴巻温泉駅前についに「手湯」完成。手だけでも入浴しにいらっしゃい。
小田急小田原線の鶴巻温泉駅は、名前のとおり天然温泉が湧いて出る温泉街の駅である。ただし、その知名度は非常に低く、小田急線に乗って都心から温泉旅行に行くとなると、箱根に向かうロマンスカーに素通りされてしまう。いま素通りした駅にも温泉街ありますよ!というアピールがもっと必要であるに違いない。いっそ、本厚木を越えると途端に増える印象のある沿線の畑に、「温泉地まであと何km」という立て看板を執拗に設置するなどして都会人の頭に存在を刷り込んでいくのはどうだろうか。あるいは、箱根までの旅券を持参した場合、入浴料を割り引くとか。折角小田急小田原線という"温泉旅行の足"の沿線駅なのだから、箱根に向かう客のおこぼれにあずかる戦略をたてても、全くの見当違いとはならないはずだ。
鶴巻温泉駅前に、源泉の手湯が完成
さて、そんなマイナーな鶴巻温泉のアピール策の一つ。鶴巻温泉駅の本当にすぐ近くから湧出する源泉をひいて、足湯ならぬ手湯をつくって駅利用者にアピールしようという計画があった。
計画が発表されてから、一向にとりかかる気配が見えずやきもきしていたのだが、4月1 日に完成、利用が開始されていたようだ。
完成に気付かなかったのは、普段から鶴巻温泉を利用しないということもあるのだが、実際の手湯が本当にこぢんまりとしたオブジェで、指摘されないと気付かないレベルのものであるから。もう少し目立つようにして、電車から目視できるようにしろとは言わないまでも、鶴巻温泉駅を利用する登山客が必ず存在に気付くレベルのものにはするべきであったと思う。
手湯の湯は38.8℃とぬるめであるが、歴とした天然温泉であるので、ひとつ体験しに足を向けてみてほしい。手湯をきっかけに鶴巻温泉が気になってきたら、駅徒歩圏に温泉旅館が固まっており、日帰り入浴などもできるので、そこのところもよろしくご検討いただきたい。