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平塚市産『はるみ』 噂の食味「特A」米を買ってきた

日本の第一次産業の広報番組と化している感もあるTOKIOのザ!鉄腕!DASH!!。今年の5月28日(日)に放映された回では平塚市内陸部のきゅうり農家が紹介され、その際に市内で栽培された米『はるみ』が登場。きゅうりを使った様々な料理と一緒に食されていた。

hadanon.hatenablog.com

『はるみ』は神奈川県初の食味特A認定米

放送を見て、TOKIOがテレビで食べていたあのお米が美味しそう、と思い購入しようとしても不可能だったであろう。というのも、この『はるみ』のブームは鉄腕!DASH!!が放映される前に既に一度起こっており、市内の農産物販売所では全量売り切れてしまっていたからだ。その一度目のブームが起きる切欠となったのが、今年の2月の出来事。一般財団法人穀物検定協会(以下、穀検)によって毎年発表される米の食味ランキングで、2016年産の『はるみ』が神奈川県産の米としては初めて最高ランクの「特A」認定されたと発表されたのだ。発表を期に販売所には客が殺到し、まだ新しい品種で作付け自体が少なかったということもあり、3月中にはもう手に入らなくなってしまっていたという。

穀検と米の食味ランキングについて

この食味ランキングとはそれほど重要な格付けなのか。モンドコレクションのようなただの商品の箔付けのために使われる仕組みではないのか。この気になる疑問を、購入する前に少しだけ調べてみた。

すると、この穀検という団体は戦後日本で6年間にわたって続いた配給制度が終わり穀物の小売り制度が復活するにあたって作られた、市場卸売価格の目安を付けるため各種検査を行う第三者団体であるということである。米の食味ランキングについては1971年(昭和46年)産米より毎年発表され、魚沼産コシヒカリなどのブランド米の認知に一役買ってきた。ちなみに新潟県魚沼地区のコシヒカリは、特Aランクが制定された1989年(平成元年)より途切れること無く毎年受賞している。そして悲しいことかな、神奈川県産米の受賞は『はるみ』の受賞まで27回連続全く無かったのだ。

『はるみ』が購入できる農作物販売所"あさつゆ広場"

特A認定を受けた『はるみ』は、あくまで平成28年度産のものである。今年の『はるみ』に2年連続の特A認定がつくかはまだ未知数であるのだが、発表後に買いに行くと売り切れている可能性が高いし、新米として収穫された直後のものを買って評価をしてみたいという思いあって、9月29日(金)の販売開始を楽しみに待っていた。

そして9月最後の週末、平塚市の寺田縄にある"あさつゆ広場"まで車を出して購入しに行ってきた。

県道62号線を、ひらつか花アグリ入口という信号で曲がる。

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バスなど使う場合は、神奈中の平塚養護学校前というバス停で降りて少し歩くかたちになる。

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ちなみに、このあさつゆ広場のある辺りにはずっと田圃が広がっている。勿論『はるみ』を栽培している田圃であるはずだ。

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あさつゆ広場にはこういった地方の農産物販売所には不釣り合いなほどの人が溢れていた。彼ら全てのお目当てが『はるみ』なのかは定かではないが、中には10袋以上の『はるみ』をまとめ買いしている人もいて、話題性の高さを感じた。

『はるみ』を食べた感想。最高級米に遜色無い!

さて、とりあえず試しに4.5kgの袋(1800円)を購入してきた。袋のデザインも洗練されていて、流石話題商品といった感じ。

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米の粒の大きさは、乾燥状態ではやや小振りに見えた。お釜で炊いた後の大きさは細長め。『はるみ』の両親はキヌヒカリコシヒカリなのだが、なるほど魚沼産コシヒカリに似たような特徴がある。

炊き上がりの粒は真っ白で、形崩れはしていないものの柔らかい。粒を噛み締めると雑味の少ない汁が多く吹き出し、後味に甘さがやってくる。魚沼産コシヒカリと同じように、まず最初に食べたときの感想がおにぎりにして食べたいというものだった。具材の味を邪魔することなく後味でしっかり旨味を主張してくるところがピッタリだろう。卵かけ御飯も良い。食感の良さがあるから、加工食品にしても長所が死なない筈だ。その一方、納豆掛けご飯のような食べ方は全く合わないかもしれない。粒と粒が喧嘩して、この米の良さが消えてしまう。

食味は暫定の特Aということになっているが、もう今年も特Aをあげてしまっても良いのではないだろうか。というのも、最高級米として評価される食味のポイントを『はるみ』もしっかりと押さえている、という印象があるからだ。私が許す!

ということで、特A米不作の地神奈川県に突如登場した『はるみ』。あさつゆ広場に行ける距離に住んでいる県民ならば、売り切れないうちに是非試してみて欲しい。