秦野でSEOなどしつつ神奈川県ネタブログ

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重田酒造庫 平塚にある修道院風建物の酒屋がちょっと良さげで

平塚駅周辺に野暮用があると、何かしら遠出のお土産を手に入れて帰りたくなる。車で行く場合は、家に帰ってからのお楽しみという意味もあって、普段秦野や伊勢原で買えないような酒類を買って帰る。その場合、以前杉能舎のビールが売っていると紹介した梅屋や、七夕まつりではエビスクリーミートップを生で提供していた、スターモールのカメヤなんかで、適当にクラフトビールを見繕って帰るということをしていた。

"世界のクラフトビール"と看板に掲げる店があった

ところが先日、平塚駅から少し西側に離れた場所に、"世界のクラフトビール"という手書き看板が掲げられている店があることに気付いた。離れているといっても、県道61号線沿いなので、車ではむしろアクセスし易い。

店の名前は重田酒造庫というらしく、建物はよく見ると修道院というかチャペルというか少し洒落たデザインになっている。店のホームページで調べてみると大正時代から営業している歴史の長い町の酒屋さんであるようだが、クラフトビールファン達の情報網にもあまりひっかかってこない店であり、少し勿体ない。

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ということで、少し紹介をする。この重田酒造庫という店は、看板に掲げられた通りクラフトビールの品揃えが平均的な酒屋より多く、また写真右の説明書きにあるように、ワイン・地酒用の定温セラーがある。

取り扱う酒類、各種別毎に必ず何かしらマニアックな銘柄が置いていると言う印象がある。そして、ビール棚のビールであれば濾過行程を経たものなのかどうか、米焼酎ならば常圧なのか減圧なのかといったことがPOPに記されており、酒飲みに親切だ。

店のレイアウトも変わっている。レジというよりバーカウンターのような部分が店の中央にあるのだが、その正面で一番プッシュしている商品がなんと酒器だ。ちょっと酒器にスペース取り過ぎなんじゃないの?という気もするが(笑)、それが他の酒屋との差別化に繋がっていて、一度訪れれば気に入る人も多いだろう。

ネットで調べてみても、あまり情報が多くないようなのだが、個人的には伊勢原の中屋よろしく要チェックの面白い酒店になったかも。

七夕まつりと同時開催のグルメ投票イベント 湘南ひらつか七夕たから市

今年も7月3日(金)・4日(土)・5日(日)の3日間に渡って開催される、湘南ひらつか七夕まつり。開催概要については、一つ前のエントリにまとめているので、是非のぞいてみて欲しい。

hadanon.hatenablog.com

このエントリに書いたとおり、七夕まつりの当日は街の各所に露店が出され、平塚のご当地グルメの数々で食い倒れを覚悟しなくてはならない。ただ、祭ということで当然混雑の波もある。道端に出店されている店で食べ物を買って、買い食いしながら歩く…ということは避けたい、ひとところで落ち着いて飲食したいというニーズも勿論あるだろう。

見附台広場で行われる湘南ひらつか七夕たから市

そこで、七夕まつりの期間中に見附台広場という場所で同時開催されている、湘南ひらつか七夕たから市というイベントを紹介したい。このイベントは全日程の11:00〜18:00に行われる予定で、見附台広場という開会式ステージ(湘南スターモールの西側端の交差点)をさらに西に行き、平塚市民センターの角を北側に入ったところにある会場で行われる。

たから市は平塚市・大磯町・二宮町の飲食店や団体(と、うたっているものの、出店者リストを見ると全部平塚市の店じゃないかという疑問も…)が露店を出し、七夕に因んだ創作グルメを出品、客の投票によりグランプリを決定するというもの。要するにB-1グルメの神奈川ローカル版であるかながわグルメフェスタの、さらに平塚ローカル版であると言って良いかもしれない。それでも出店数は20店舗を数える。

昨年グランプリをとった、旨味処 章屋の七夕メンチカツは今年も登場。湘南らしくしらすを使ったメニューや、平塚名物の弦斎カレーパンを販売する高久製パンの七夕限定パンなどヴァリエーションは豊かだ。

個人的には、湘南で栽培される国産小麦を調べたことがある関係で、湘南カオリ小麦を使ったカオリde天の川そうめんというメニューが気になっている。

見附町駐車場で行われるBe Active 平塚

また、平塚のご当地グルメとしてかながわグルメフェスタにも出品していた平塚しらすボール。こちらは見附台広場の側の見附町駐車場で同時開催されている、Be Active 平塚というチャリティーイベントの方に出店している可能性がある。例年通りなら、この会場でサンクトガーレンの提供する湘南ベルマーレのオフィシャルビールも飲めるはず。中身は湘南ゴールドなので、今年の湘南ゴールドをまだ味わっていないという方も、この機会に是非是非。

夏季限定のフルーツビール 湘南ゴールド

大矢孝酒造 昇龍蓬莱・残草蓬莱

愛甲郡愛川町産の、日本酒好きの知る人ぞ知る銘柄が蓬莱だ。この蓬莱と呼ばれる銘柄を醸造しているのは、1830年に創業したという大矢孝酒造。勿論歴史の長い蔵の銘柄として、地元で愛飲をされ続けてきたわけだが、蓬莱の名前を一躍全国的なものへと変えた一連の出来事といえば、現在の蔵元が2000年に蔵を継いだ後、それまでの普通酒中心の酒造りから当世流行の純米酒醸造に切り替え、次第に杜氏の品評会などで賞をとるようになったことだろう。

現在では、醸造量も少なく手に入りにくい当銘柄を置いている店となると、このお店は余程日本酒にこだわっているのだという指標になるまでになった。

蓬莱には2種類の基本ラインナップがあり、品評会で入賞するようなハイグレードなラインが『昇龍蓬莱』。山田錦や雄町など、各地からグレードの高い酒米を取り寄せて醸造されている。

こちらは阿波山田錦精米歩合70%

一方、地元向けの手頃な値段の酒造りも蔑ろとされることなく、『残草蓬莱(ざるそうほうらい)』という名前のラインとして残っている。派手なラベルが主張するとおり、こちらのラインにも杜氏の意欲的な酒造りが表れている。カラフルなラベルのそれぞれに実験的な酒造りの要素が充てられていて、むしろこちらの新作を楽しみにする日本酒好きも沢山居ることであろう。

酒屋で目立つラベル!

神奈川県央では、度々紹介している本厚木ミロード地下食品売場の山中屋酒店などで手に入る。

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残草蓬莱には少し青臭い果実のような香りがあって、そのまま呑み進めるよりも何か味の濃いおかずと一緒に愉しむのが適当ではないかと感じた。たとえば良く味の染みたおでんの大根、たとえば魚介出汁が真っ黒になるまで染み込んだ玉蒟蒻などなど。濃い味だけれど、塩辛くはないもの。

ちなみに残草蓬莱の"ざるそう"は地名であるらしい。ただの偶然だけれども、お酒自体のイメージにも良く合ったいい名前なんじゃないだろうか。

大山阿夫利神社の酒まつり 今年はケーブルカー運休のため麓の社務局で開催

毎年5月後半の週末に開催される、大山阿夫利神社の酒まつり。大山阿夫利神社には醸造の神様、大山祇大神が祀られている関係上、全国の醸造蔵から毎年日本酒等の奉納があるのだが、そうして奉納された酒を神社が醸造者ならびに一般客に振る舞ってくれるという気前の良い催しが酒まつりだ。昨年も記事にして紹介したとおり、まず最初の週に醸造業者だけの唎き酒会が行われ、その次の週が一般参加可能な酒まつりとなる。

hadanon.hatenablog.com

今年の大山酒まつり会場は麓の社務所

例年であれば、この一般参加可能な酒まつりは大山阿夫利神社の下社境内で行われる。下社境内までは、ケーブルカーを使って、あるいは男坂女坂とある登山道を登っていく必要があるわけだが、今年は大山ケーブルカーが9月30日まで設備更新工事で運休している関係で、会場が麓の社務所に変更されている。

麓の社務所というとどのあたりにあるのか、パッと思い浮かばない人も多いと思うが、仙人豆腐の会場やこま参道よりずっと下の、大山小学校を少し越えたあたりにある。伊勢原駅から大山ケーブル行きのバス(伊10)に乗る場合、『社務局入口』という停留所で降りれば良い。

大山酒まつり一般の部の日程と開催時刻

醸造業者のみの唎き酒会は、去る5月17日(日)に既に行われている。一方一般参加可能な唎き酒会は、今週末5月31日(日)の、10:00〜12:30くらいの時間に行われるようだ。唎き酒的な催しは任意参加で、酒の種類などを当てると景品などが貰えたりするようだ。勿論、全国蔵元からの奉納酒を呑んで愉しむだけの参加も可能である。

まあ大山酒まつりという催しで、大山阿夫利神社に参拝しないというのも少し気が引けよう。酒を呑んで余力があれば山を登って参拝をするか、あるいは安全面の事も考えて、参拝してから酒まつりに参加するか。いずれの場合にしろ、疲労とアルコールによって前後不覚となってしまわぬよう、ほどほどで杯を置くことが肝心。

明日から開幕 ヨコハマフリューリングスフェスト2015

ゴールデンウィークに各地で行われるイベントの一つ、横浜赤レンガ倉庫のフリューリングスフェスト。フリューリングスフェストというお祭りは有名なビール祭オクトーバーフェストと対になるような、ドイツの春の訪れを祝うお祭り。バイエルン州ではオクトーバーフェストの200年におよばないが、それでも50年ほどの歴史をもつ祭典だ。

このフリューリングスフェストを日本にも紹介したのが、赤レンガ倉庫のフリューリングスフェスト。今年でまだ3回目の開催であるが、昨今のクラフトビール人気の高まりを受けて、あるいはオクトーバーフェストの時期のビアフェス競争率の高まりに危機感を感じてというべきか、日本でちょうどゴールデンウィークの時期に合わせたビール好き達の祭典をオーガナイズするようになった。

ヨコハマフリューリングスフェスト2015の概要

フリューリングスフェストの会場は、横浜港にある赤レンガ倉庫。各種イベントで横浜市民にはおなじみのスポットである。最寄駅はみなとみらい線日本大通り駅または馬車道駅。JRの場合は、根岸線関内駅桜木町駅で降りればよい。

開催期間は明日4月25日(金)から、5月6日(水)までの12日間。初日の4月25日は17:00開場で21:30までとなっているが、その他の日は11:00〜18:00。昨年のオクトーバーフェストで実際にあったことであるが、天候不良などの場合には中止や縮小開催などの可能性があるので、公式ホームページの情報を事前にチェックしてから出発しよう。

横浜フリューリングスフェスト 予算はどれくらい?

入場料無料のビアイベントの相場とも言えるが、ビールは大体1杯1000円ほど。フードを頼む場合は、1品につき平均で1000円位を考えておこう。ただ1000円以内のフードはおつまみ程度の量であるので、会場でがっつりと飲み食いをするならば、予算は1万円位になる。

赤レンガ倉庫のビアフェスは大抵日本初上陸のドイツビールを引っ張ってくるのだが、今年は醸造所では2014年度Europe's Most Successful Breweryに輝いたというアインガー(Ayinger)醸造所のビール、樽生初上陸ということではフングシュダッター(Pfungstadter)醸造所のビールなどが初上陸株となっている。とりあえず珍しいビールを楽しみたいということであれば、この辺りのメーカー名を覚えていこう。

日本のビールメーカーでは、キリンと横浜ビールとサンクトガーレンが出店する。輸入ビールに比べるとお値段が良心的であったり、バリエーションが分かり易かったりするので、会場の雰囲気(勿論ドイツのバンド演奏などもあり!)を中心に楽しみたいという人は、国産ビール中心にまわるのもありかも。

今回も登場 横浜ラガー
湘南ゴールドはランドルで提供

地産地消国産麦ビールの原料栽培 横浜市の岩崎農園という農園で行っているらしい

国産小麦について調べるうちに、国産の原材料を使ったビールが飲みたくなったという経緯あって、色々と調べ続けている。以前紹介した愛媛県産小麦でつくられた梅錦ブロンシュとヴァイツェン、またノースアイランドビールのハルユタカを使ったヴァイツェンなどがそれにあたるが、それぞれ愛媛県に北海道と産地が遠いところのもので、あまり身近には感じられなかった。

折角湘南で小麦栽培の歴史があり、また栽培復興の流れもあるのであるから、湘南産小麦を使った小麦ビールの登場が待たれる!というエントリを書いたこともあったが、まさにそういうモノを作っている現場が、横浜市瀬谷区にあるということに気付いた。瀬谷区といえば、横浜市内といえども藤沢市の少し上にあたるようなところで(瀬谷区の人には不本意かもしれないが)広義の湘南小麦産地と言っていいだろう。グンと身近な話になってきた。

湘南産大麦・小麦を使ったビール

ビール用の国産麦を栽培しているのは、横浜市瀬谷区の岩崎農園という農園。ビール用の大麦として栽培しているのが、「あまぎ二条大麦」という品種。こちらを使って、横浜市中区のベイブルーイングヨコハマというブルーパブが「岩崎IPA」というビールを醸造し、店内で提供しているようである。過去にはボトル詰めされて限定販売されたこともあったそうな。

そして、今年は同農園産小麦のビールも販売されたらしい。こちらは醸造者が横浜ビールで、そごう横浜店、関東学院大学とのコラボレーション商品、商品名は「Belgian Wheat」となる。3月17日からそごう横浜店で2000本限定販売であったようだが、果たして今から手に入れようとしても間に合うだろうか。

コラボレーションビールとしてでない、レギュラービールに昇格することはないのだろうか。横浜ビールは幻の桃「日月桃」を原材料としたビールも醸造していたはず。今後の動きにちょっと期待しておこう。

横浜ビールのヴァイツェン(今回紹介した商品ではないけれど)

エイプリルフール近付く 今年のサンクトガーレンの冗談ビールは一体なんでしょう?

4月1日のエイプリルフールまで、あと1週間ほどとなった。WEBの世界で仕事をしている関係上、毎年エイプリルフールに行われる各社ホームページのネタ合戦は必ずチェックしている。ときに飛び出す思いもよらない冗談ネタに唸らされたり、また毎年必ずと言ってよいほど発生するネタ被りに苦笑したり。エイプリルフールに便乗して知名度を上げたい企業においては、今頃ネタを決めるための社運をかけた大会議が行われているところだろう。遅くまでお疲れさまです。

エイプリルフールに冗談ビールを出すメーカー サンクトガーレン

大抵の企業のエイプリルフール企画は、4月1日当日限りの冗談トップページを用意するとか、嘘製品の紹介ページを作るとか比較的リスクの少ないものだ。それに対して、本当に冗談のような製品を用意して、エイプリルフール限定販売を行っている企業もある。それが厚木市の地ビールメーカー、サンクトガーレン

同社の冗談ビールは、通常製品のラベルを変えるだけといったハードル低めのものではなく、原材料から仕込みから手間と時間をかけて"仕込ん"だものであることが多い。一昨年は象のうんこ(から取り出されるコーヒー豆)を加えたビール「うん、この黒」を発売し、昨年は「志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所側の蕎麦の蕎麦エール」という日本のビール史上一番長いのではないかと思われる品名のビールを発売した。エイプリルフール当日のノリで売り切れるのだろうけれど、ネタが滑って、売れ残ったらどうするのだろう?と心配になるような製品である。

今年の厚木市限定時事ネタと言えば…

各社のエイプリルフール企画では、その年に旬である時事ネタを絡めてくるというところが多い。そこで、今年のサンクトガーレン冗談ビールを大胆予想しておこう。厚木市の企業であるということで、つい先頃行われたR-1グランプリで決勝進出していた厚切りジェイソン氏とコラボレーションした、「Why Japanese beer why?」なんてビールはどうでしょう(予想じゃなくて、ほとんど提案だね、これ)。

サンクトガーレンというメーカーがそもそも、日本のクラフトビール製造の解禁に一躍買った先駆者の位置づけである。国内での少量醸造が不可能であったので、米国内に醸造所を設け、国内に輸入して販売するという離れ業を使っていたという経緯がある。当時のスタンスとしては、まさに「Why Japanese beer why?」であったに違いない。

そして厚切りジェイソン氏の芸名の由来となったのは、当人が在住する厚木市と、それから胸板が厚く、厚切りのベーコンのようであるということかららしい。サンクトガーレンがよくコラボしている企業として、同じ厚木市内の厚木ハムがあり、オンラインストアでビールと薫製肉のセットなんかも販売しているのだ。

厚木ハムとサンクトガーレンのコラボセット

厚切りジェイソン氏の名前を最初に目にした時は、厚木ハムと関係のある人なのかな?とも疑った。コラボレーション相性が高そうだと思うのだけれど、どうでしょう?予想が当たっていたら、なんかごめんなさい。

 

(結果、バランエールという予想不可能な商品でした。でも昨年の蕎麦と合わせて、和風な方向性?)