鶴巻温泉の日帰り入浴 弘法の里湯だけにあらず
鶴巻温泉というと、そのお湯の中に含まれるカルシウムイオンの総量が世界一と言われるほど。名湯として、広く有名である。え?そんなの聞いたこと無い…という反応が95%以上だと思うが、とにかく有名。
その鶴巻温泉の最寄駅は、小田急小田原線の鶴巻温泉駅。この駅から僅か徒歩2、3分のところに「弘法の里湯」という公衆浴場があり、新しめの施設である上に、鶴巻温泉一帯から湧き出る2種類の源泉を両方楽しめる、貸し切り利用ができる、食事処もまあまあ美味い、と良い所尽くめの施設である。一度も訪れたことがないのなら、是非体験してみることをおすすめする。
弘法の里湯以外の日帰り入浴
ただし、弘法の里湯の入湯料は休祝日には2時間1000円。まあ、都心からのアクセスも良好であるし、そんなものかと納得がギリギリ可能な価格ではあるのだが、どうせ1000円以上を出すのなら、公衆浴場以外で鶴巻温泉を楽しみたいという気持ちにもなるだろう。
弘法の里湯の入口前に置かれた看板でも、弘法の里湯以外の選択肢がありますよ、と親切に案内がされている。鶴巻温泉は腐っても温泉街なので、温泉旅館が数件、駅徒歩圏内で営業しているのだが、そうした旅館の内風呂がいくつか、日帰り入浴客のために開放されているのだ。以下に紹介しよう。
大和旅館
昭和2年創業の旅館。宿泊の場合平日一泊2食付で13000円からとなる。日帰り入浴は1000円で可能。日帰り入浴+料理のお得なセットもあり、老舗旅館の雰囲気をお手軽に体験するにはもってこい。
梵天荘
昭和27年創業。宿泊料金は平日一泊2食付で12000円から。こちらの日帰り料金も、たしか1000円だったはず(確認中)。
陣屋
陣屋事件や将棋のタイトル戦会場として有名な陣屋。鎌倉時代の武将和田義盛公の陣地であったという言い伝えがあり、大正7年に三井財閥の別荘地として建てられた歴史も格もある旅館。庭園は1万坪を誇る。
宿泊は平日一泊2食付で25000円程度から。料理や客室に合わせてプランの数が結構あり、繁忙期でなければもう少し安く宿泊することもできるようだ。
日帰り入浴の場合にも、ワンドリンク付の入浴は2000円からとなるが、料理付プランが充実しており、格式高い客室で料理を味わうことが出来る。
鶴巻温泉の開湯は明治22年なので、それこそ和田義盛公の隠し湯であったとか歴史的に古いエピソードはないのだが、近代にはとにかくたくさんエピソードがある温泉である。