今週末、秦野曾屋神社例大祭も開催
今週末の7月19日(土)、7月20日(日)と海の日の7月21日(月)は、湘南・西湘において怒濤のお祭りラッシュがある。既に紹介した茅ヶ崎市の浜降祭、平塚市の須賀のまつり、大磯の御船祭と、どれも面白そうな祭ばかりだ。
そして、秦野市でも大きな祭がある。それが曾屋神社の例大祭(神幸祭)で、秦野盆地の特に秦野駅より北側(イオン秦野を含む国道246号-水無川間と言うと非常に分かり易いのだが)を2日間にわたり神輿が巡行する。大きな神輿は曾屋神社神輿と乳牛地区の八幡・伽羅古神社神輿の2基で、それ以外にも各町内の神輿も合わせて20基程参加する。
神輿が水無川を超えて秦野駅方面に行くことはないので、たまたま秦野駅で下りた人が神輿を目撃するということはないかもしれない。そういったところも含めて、あくまで地元向けの祭といった感じではあるけれども、神輿好きな人なら秦野らしい神輿というものを見る良い機会になるだろう。
曾屋神社の神輿は前鳥神社から譲られたもの
以前書いたように、秦野盆地内ではどっこい担ぎは少数派で、二天棒の神輿は滅多に見られない。担ぎ方はせり担ぎで、曾屋神社だからか(笑)「ソヤ!ソヤ!」という掛け声で担いでいる。
曾屋神社の神輿は文久元年(1861年)に相模国四宮前鳥神社から譲られたものであり、どっこい神輿に不可欠なタンスが側面についているのだが、これに捩り(もじり)と呼ばれる紐を引っ掛けて使っている。タンスの本来の使い方がこうして捩りを引っ掛けるものなのか、それとも自由に遊ばせておいて叩き付けてリズムをとるものなのかは分からないが、とりあえず秦野盆地の神輿では捩りを引っ掛けるらしい。
曾屋神社例大祭の神輿ルート・スケジュール
例大祭の神輿ルートは曾屋神社神輿と乳牛の神輿とで異なる。詳細なルートは神社の公式ホームページにPDFがあるので、そちらを見ると現在神輿がいる位置が確認できる。7月19日(土)の宮立ちは10:30、7月20日(日)は11:00となっており、宮入りは両日とも20:00となっている。2日間開催ながら、宵宮本宮の区別も無く終日開催となっているが、本来はまる2日間ぶっ通しで神輿を担いでいたものらしい。盛り上がってなかなか終わらないという須賀のまつりについて調べた際にも思ったが、昔はこういうお祭りがカレンダーよりも上位に存在していたのだろうね。