大磯町の元旦イベント 寒中神輿 神輿が真冬の海にドボーン!
元旦の予定、もう決まっただろうか?神奈川県南部に住む人間の新年の迎え方として、大山阿夫利神社への初詣、あるいは寒川神社への初詣などについて紹介した。この2社のようにご利益のありそうな有名神社に初詣に繰出すというのも良いだろうし、あるいは地元の氏神に御参りして、あとはゆっくり家で過ごすというのもなかなか正しい正月のあり方であると思う。
大磯北浜海岸では、神輿が海に飛び込む!
それ以外の選択肢もある。この真冬の寒い時期にふんどし一丁で海に飛び込む熱い男たちを眺めるというもの。どっこい神輿のメッカ大磯町の北浜海岸では、元旦10:00より神輿が高来神社を出て、大磯町内を廻った後、12:00頃に北浜海岸に飛び込むという。えらいこっちゃ。
神輿が海に飛び込む行事といえば、湘南では茅ヶ崎浜降祭や平塚の須賀のまつりなどが有名だ。また、大磯町でも海開きの際には神輿が海に飛び込むという。しかしそれらの行事はいずれも夏に行われるもので、水温も心地よいくらいである。それに対して、元旦に行われる寒中神輿は、真冬の水温を担ぎ手がとくと味わうことになる。正直危険なんじゃないかと思うのだが、何がそれほど男たちを突き動かすのだろう?
元旦の寒中神輿は伝統的行事ではない?
大磯町と同様に元旦の寒中神輿を行うところを調べてみると、どうもそう多くはなさそうである。小正月周辺ということならば、若者の通過儀礼的に寒中みそぎを行うところが多少あるものの。
元旦の寒中神輿の例として、茨城県高萩市の津明神社という神社が見つかる。茨城県の神社と西湘の神社のつながりとして、鹿島踊つながりなのか…とも考えたのだが、こちらは元旦の寒中神輿を通じて高浜海岸という砂浜の美しさをアピールしたいということで始まったというエピソードがあった。大磯町の寒中神輿の紹介記事など見ても、神事ではなくイベントと記載されている。さては、元旦にこうしたインパクトのある行事を企画することで、正月番組が生中継に来ることを見越しているのでは…という推測に行き着いた。
大磯の正月行事の本番は左義長!
小正月周辺と言えば、大磯では重要文化財指定のイベント、大磯左義長が1月11日(日)に控えており、こちらが正月行事の本番であると考えて良いだろう。寒中神輿の取材に来たマスコミに、2週間後に行われる左義長をアピールできればしてやったりというところなのかな。