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3月28日(土)よりあつぎ飯山桜まつり

厚木市は実は温泉施設を多く抱える自治体である。市内に、厚木七沢温泉、厚木飯山温泉という大まかな括りで2箇所の温泉地があり、都心方面や神奈川県東部からのアクセスの良さもあって、観光コンテンツとして潜在的な力を秘めている。

ただ、いかんせん知名度が低い。都心や神奈川県東部の人のイメージでは、温泉とは伊豆・箱根まで行かなければ無いものであろう。箱根までの通過点として有名な秦野市鶴巻温泉と同じく、あえて温泉保養の目的地に選ぶ数寄者は数少ないのである。

あつぎ飯山桜まつりは芸妓衆が始めた祭

厚木市は、そうした現状を打開して、温泉のある自治体というイメージをPRしようと、様々な試みを行っている。以前紹介した厚木温泉パラダイス温泉手形もその一つ。そして、この季節になると色々な自治体が広報する花見のお祭りであるが、その厚木市版の目玉として飯山温泉で行われる桜まつりをプッシュしているのである。

あつぎ飯山桜まつりは、今年で51回目を迎える桜まつり。昭和49年より始まったこのお祭りの成り立ちは、厚木市最大のまつりである鮎まつりと同じく、往時の花柳界の遊びに端を発するものである。元々水運・陸運の結節点として重要な役割を担っていた厚木であるが、東海道線の開通などによりその重要性を失っていくことになる。それに対して、相模川の鮎漁を始めとした川遊びを街の目玉に置いて、厚木の街は二度目の発展を迎えた。

そうして厚木の街には花柳界が栄えたが、ダムによる相模川のせき止めなどにより鮎漁も衰退し、現在その伝統を伝えるのは、奥座敷にあたる飯山温泉の旅館のみとなっている。飯山温泉には芸妓組合があって、旅館の宿泊者は現在でも座敷に芸妓を呼び、芸を楽しむことが出来る。

飯山温泉にかつて芸妓を誘致したという元湯旅館

あつぎ飯山桜まつりのプログラム

このように、厚木の街の華やかな時代と縁深い飯山桜まつりであるが、プログラムなどを見ると、市民参加ステージやダンスコンテストなど一般的な市民桜まつりとそう違わないように見える。会場の飯山白山森林公園 桜の広場が祭モードになっている期間は3月28日(土)〜4月5日(日)の間であるが、期間中の週末に各種の出し物が予定されている。

3月28日(土)
時刻プログラム名
10:00 小鮎中学校吹奏楽部演奏会
10:30 市民参加ステージ(桜のステージ)
14:00 市民参加ステージ(桜のステージ)
18:00 飯山白龍太鼓と白龍の舞
3月29日(日)
時刻プログラム名
10:00 ダンスコンテスト(ジュニアの部)
13:10 式典、市制60周年記念植樹式
14:00 コンテスト結果発表(ジュニアの部)
14:30 ダンスコンテスト(一般の部)
16:30 飯山白龍太鼓
17:00 コンテスト結果発表(一般の部)
上記プログラムに加えて、11:00〜15:00の間に野点が行われる。
4月4日(土)
時刻プログラム名
10:00 市民参加ステージ(桜のステージ)
13:30 あつぎ太鼓まつり
16:30 飯山白龍太鼓
上記プログラムに加えて、10:30〜12:30の間にトレイルチャレンジ・スプリントが行われる。
4月5日(日)
時刻プログラム名
10:00 日枝太鼓・白龍の舞
10:30〜12:00 さくら輿・飯山花音頭パレード
12:30 文化琴
14:30 飯山白龍太鼓
15:30 お楽しみ抽選会
上記プログラムに加えて、11:00〜15:00の間に野点が行われる。

プログラムの内、女性によって担がれる神輿"さくら輿"というものは、かつて芸妓衆によって担がれたことに端を発する神輿であるそう。さくら輿にかつての厚木の栄華を垣間見ることが出来るだろうか。温泉の泉質とともに、期待しつつ足を運んでみたい。

厚木市内の温泉をフリーパスで廻ろう 厚木温泉パラダイス温泉手形

昨年4月の消費税率アップの影響により、湘南・西湘の日帰り温泉の入浴料が値上げしたということを扱ったエントリで、「湘南・西湘の温泉が1500円くらいで1日入り放題になるパスがあったらいいのに…」などと書いていた。日帰り温泉の入浴料相場が軒並み1000円以上になってしまったためそのような感想を抱いたのだが、調べてみると温泉入り放題のフリーパスは、湘南・西湘ではないものの厚木市が発売しており、なんと1日1000円で厚木市内の温泉に入り放題!という内容であるというから驚きである。

厚木市内の温泉とは一体どこ?

そもそも厚木市内に温泉があるの?と疑問をもたれるかもしれない。小田急線の本厚木で降りたときに、温泉街らしき表示がないので、厚木市と温泉のイメージが結びつきにくいだろう。だが、厚木市内には大まかな括りで2箇所の温泉地があり、それぞれ5、6軒の旅館を抱えている。その一つは小田急線の伊勢原駅をずっと北に行くとある七沢温泉。そしてもう一つは、厚木国際カントリークラブの傍らにある飯山温泉である。

厚木温泉パラダイス 温泉手形とは?

この1000円1日入り放題のフリーパス、いつでも入手できるというものではなく、決められた日に決められた販売所に行かないと手に入らない。そして、先着順で1日50名までの限定販売となっている。

販売場所は、本厚木ミロードイーストにある本厚木駅前観光案内所と、七沢の観光案内所。以下の日程の9時から15時まで販売される。

温泉手形の販売日
平成26年12月7日、12月21日、平成27年1月11日、1月25日、2月8日、2月22日(全て日曜日)

つまり、今後の販売予定について言えば、1月25日、2月8日、2月22日の3回が決定しているということになる。発売元の厚木市観光協会によれば、2月以降にも温泉手形の販売を継続するかどうかは検討中であるようである。厚木市が温泉を抱えた自治体であるとのPRのためにも、是非通年販売にこぎつけてほしいものだ。

温泉手形で利用できる施設一覧

温泉手形を使って日帰り入浴が出来るのは、以下の10施設となっている。

七沢温泉(広沢寺温泉)
飯山温泉

ラインナップを見て分かるとおり、これらの施設の温泉に1000円で入り放題というのは、相当なお得である。購入当日有効の入り放題券であるので、飯山温泉を中心にまわることを考えているなら本厚木駅の観光案内所で、七沢温泉の場合は観光案内所ないし現地購入という形にして、同じ温泉地内で何軒かハシゴするのが効率が良さそうである。勿論、有効期間内で2箇所の温泉地のお湯を入り比べてみるというのも面白い楽しみ方かもしれない。

秦野市の老舗旅館「陣屋」経営を立て直したという「陣屋コネクト」

秦野市で最も格調高い旅館といえば、鶴巻温泉にある元湯陣屋。旅館として営業を開始したのは昭和になってからであるが、それ以前には三井財閥の別荘として使われ、さらにそもそもの敷地は鎌倉時代の和田義盛公の陣屋跡であるという。別荘時代に明治天皇が宿泊されたという「松風の間」は、大磯にあった黒田藩の別荘から移築してきた部屋であるといい、将棋のタイトル戦の舞台にもなる。

経営を立て直すため、旅館業に特化したアプリケーションを開発

そんな陣屋であるが、経営の悪化により、つい数年前には廃業あるいは売却の危機を迎えたという。そうした実家の危機に、当時ホンダのエンジニアであったという経営者子息の宮﨑富夫氏が戻り家業を継ぎ、旅館業に最適化されたアプリケーションを自社開発、徹底した効率化をはかって、利益体質に変えたという。そうした話が、東洋経済オンラインの記事として出ていた。


エンジニアが老舗旅館とトトロの木を救う | モノにあふれた時代のモノの買い方、売り方 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

興味深いのは、効率化の内容である。旅館業において重要となるのは宿泊客ひとりひとりの好みを把握し、適切なサービスを提供すること。客からスタッフに好みについていちいち伝え直さずとも、自分のことを理解してくれているという現象に出会う数が多ければ多い程、お得意様になってくれる確率が上がるのである。

伝統的な旅館業では、こうした客の好みの把握についてスタッフの記憶力や、帳簿などによって情報を保存・共有していた。これをクラウドベースのアプリケーションを使って、どのような場面でも情報保存・引き出しができるようにすることで、伝達ミスが引き起こす食い違いなどにより客にまずい印象を与えることを避けられる。

現在では旅館の評判などは、口コミ評価サイトなどを見れば一発で調べることが出来る。それは何か過失があった場合にすぐに悪評が立ってしまい、ネット上に残り続けるということでもある。旅館業においても、それこそ製造業並みの品質管理が求められる時代になったということなのだろう。

陣屋で開発したアプリケーションを陣屋コネクトとして外販に

こうして陣屋の経営改善に役立ったアプリケーションを、現在では陣屋コネクトという製品名で全国の施設に外販を行っているという。全国の採用事例が、陣屋コネクトホームページによれば100施設以上になるそうだ。

陣屋がこのように乾坤一擲の改革をしなければならないほど追い込まれたのは、なにぶん秦野市鶴巻温泉にアピール力がなかったからであろうけれど…結果的に秦野市からこうしたイノベーティブな企業が誕生してくれたということは、素直に喜んでもよいのではないかと思う。

 

元湯陣屋(楽天トラベル)

 

鶴巻温泉駅に設置される予定の"手湯"どうなっているのだろうという疑問

寒い季節、外を歩いていると、特に手先がしびれてしまう。コンビニに避難して、温かい缶珈琲など買って手の感覚を戻しながら、ふと思いつく。そういえば、鶴巻温泉駅に新源泉を使って今年中に設置されることになっていた"手湯"の話、どうなっているのだろう?

以前ブログのエントリとしてしたためたとおり、数年前に鶴巻温泉で公共利用ならびに旧源泉枯渇時の予備のため、秦野市が率先して源泉を掘った。掘り当てた源泉の使い道を募集したところ、足湯にするのが良いという意見が出たが、温度が温すぎる。そこで"手湯"として利用できる設備を鶴巻温泉駅に用意して(540万円くらい使って)、PRしていこうという話になったのだ。

鶴巻温泉駅であまり降りることはないが、駅の南側が何か壊して再開発しているのは知っている。それが完成してから利用できるようにするのか。だとすれば、今年中なんてもってのほか。再開発が終了するのはずっと先のように思えるけれど。

話がまとまらないで紛糾しているのかな。旧大根村地区の、秦野市の中での後回し加減もなかなか。このままだと伊勢原市平塚市に移籍されてしまうのでは?

鶴巻温泉の日帰り入浴 弘法の里湯だけにあらず

鶴巻温泉というと、そのお湯の中に含まれるカルシウムイオンの総量が世界一と言われるほど。名湯として、広く有名である。え?そんなの聞いたこと無い…という反応が95%以上だと思うが、とにかく有名。

その鶴巻温泉の最寄駅は、小田急小田原線鶴巻温泉駅。この駅から僅か徒歩2、3分のところに「弘法の里湯」という公衆浴場があり、新しめの施設である上に、鶴巻温泉一帯から湧き出る2種類の源泉を両方楽しめる、貸し切り利用ができる、食事処もまあまあ美味い、と良い所尽くめの施設である。一度も訪れたことがないのなら、是非体験してみることをおすすめする。

弘法の里湯以外の日帰り入浴

ただし、弘法の里湯の入湯料は休祝日には2時間1000円。まあ、都心からのアクセスも良好であるし、そんなものかと納得がギリギリ可能な価格ではあるのだが、どうせ1000円以上を出すのなら、公衆浴場以外で鶴巻温泉を楽しみたいという気持ちにもなるだろう。

弘法の里湯の入口前に置かれた看板でも、弘法の里湯以外の選択肢がありますよ、と親切に案内がされている。鶴巻温泉は腐っても温泉街なので、温泉旅館が数件、駅徒歩圏内で営業しているのだが、そうした旅館の内風呂がいくつか、日帰り入浴客のために開放されているのだ。以下に紹介しよう。

大和旅館

昭和2年創業の旅館。宿泊の場合平日一泊2食付で13000円からとなる。日帰り入浴は1000円で可能。日帰り入浴+料理のお得なセットもあり、老舗旅館の雰囲気をお手軽に体験するにはもってこい。

梵天

昭和27年創業。宿泊料金は平日一泊2食付で12000円から。こちらの日帰り料金も、たしか1000円だったはず(確認中)。

陣屋

陣屋事件や将棋のタイトル戦会場として有名な陣屋。鎌倉時代の武将和田義盛公の陣地であったという言い伝えがあり、大正7年に三井財閥の別荘地として建てられた歴史も格もある旅館。庭園は1万坪を誇る。

宿泊は平日一泊2食付で25000円程度から。料理や客室に合わせてプランの数が結構あり、繁忙期でなければもう少し安く宿泊することもできるようだ。

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日帰り入浴の場合にも、ワンドリンク付の入浴は2000円からとなるが、料理付プランが充実しており、格式高い客室で料理を味わうことが出来る。

 

鶴巻温泉の開湯は明治22年なので、それこそ和田義盛公の隠し湯であったとか歴史的に古いエピソードはないのだが、近代にはとにかくたくさんエピソードがある温泉である。

鶴巻温泉弘法の里湯 サマー湯ったりキャンペーンで入浴料200円引き!

今年もお得な季節がやって来た!毎度ながら秦野市のプレゼンが弱いような気がするので、ここで宣伝宣伝。

鶴巻温泉弘法の里湯が7、8月の夕方は200円引き

鶴巻温泉の弘法の里湯と言えば、都心から程よく近く(新宿から小田急線急行で1時間)、駅から徒歩1〜2分という立地にあり、施設は新しいものなので清潔、1施設で2つの源泉が楽しめるなど良い所ずくめの日帰り入浴施設である。ただ、お値段がやはり都心に近い温泉ということで高く、平日大人2時間が800円、休祝日は1000円になってしまう。丹沢登山帰りの客が、そのまま汗を流すために利用できる便利さはあれど、それ以外の利用客には少し高めで勧めにくいという部分がある。

それでも、7〜8月には18:00以降の入浴料が200円引きになるサマー湯ったりキャンペーンをやっており、つまり平日であれば600円で入浴できることになる(昨年も紹介しましたね)。こうなると、少し価格競争力が出てくるであろう。

秦野市内在住者・在勤者であれば、普段の平日料金が600円なので、このキャンペーンを合わせると400円で入浴が出来るようになる。銭湯料金よりも安く、カルシウムイオン含有量が世界一とも言われる鶴巻温泉の湯につかれるのだから、秦野市民ならばこのチャンスを逃してはなるまい。

弘法の里湯付属施設もオススメ

18:00から入浴してさっぱりした後、どこで食事をするのが良いかということだが、鶴巻温泉駅の周りで店を探そうとすると見つからない。何しろ、温泉街の風情が全く無い普通の小田急線の駅なので…

それならば、弘法の里湯に付属の蕎麦 鶴寿庵をお勧めしたい。こちらで出される蕎麦は地粉のもので、一応蕎麦が名物である秦野市にやってきた甲斐もあろうというものだ。

また、付属の土産処には一通りの秦野名物が揃っている。落花生を使った菓子酒類などがオススメ。

サマー湯ったりキャンペーンPDF(秦野市観光協会)

鶴巻温泉 弘法の里湯 | 厚木以西.net

鶴巻温泉弘法の里湯 そば処鶴寿庵 | 厚木以西.net

消費税アップによる日帰り温泉入浴料値上げの影響で、1000円で入れる大磯プリンスホテルが良心的に思えてきた

湘南・西湘における日帰り温泉と言えば、なんといってもわが秦野市が誇る鶴巻温泉の弘法の里湯、それから東海大学前駅のさざんかである。どちらも駅から近く、天然温泉で、平日を選べば1000円未満で入浴できるということから、首都圏の日帰り温泉としてまあまあ競争力もあるのではないかと思っている。丹沢登山の帰りに浸かって登山の垢を落としていくには丁度良いだろう。

ただ、弘法の里湯は休祝日が2時間1000円になってしまう。さざんかは以前ならば休祝日700円で入浴ができてお得だったのだが、消費税アップの関係で750円に値上げしてしまった。するとやっぱり首都圏の日帰り温泉価格としては、1000円近くなってしまうのは相場なのかなという気になってくる。

そこで、1000円も致し方無しという気分で周辺の日帰り温泉に目をやると、大磯町のロングビーチの目の前にある大磯プリンスホテル。こちらがビーチのオフシーズンのみ日帰り入浴1000円という価格でやっているようだ。

大磯プリンスの強みは、目の前にロングビーチが広がり、眺望が良いことだろう。宿泊も3000円程度からと異様に安いのだが、ホテルの温泉だけあって、騒がしくないしゆっくり温泉に浸かるにはうってつけなはずだ(その点、弘法の里湯とさざんかは…)。

しかしまあ、以前なら1000円の大台に乗ってしまう日帰り温泉は眼中に無かったのだが(地方だと、50円やら無料やらで入れる所もあるし…)、全体的な入浴料の高騰で1000円以上のお風呂に目を向けてみると、やはり見合ったクラスのものが結構あるものだと思った。

いっそ西湘・湘南の温泉1日パスみたいなものを1500円くらいで出してほしい(伊勢原温泉ニュー天野屋なども巻き込んで)。それぞれ遠く離れているけど、頑張って回りきるつもり。