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W杯コートジボワール戦と被った6月15日(日)の大磯市は、大磯夜市に

猫も杓子もW杯といった雰囲気。特に初戦のコートジボワール戦については試合時間が日曜の10:00からということで、猫も杓子も仕事の事を忘れてテレビの前に釘付けになるだろう。大勢の人達と応援するため、パブリックビューイングで盛り上がるのも良し。

ただ、日曜日に定期的イベントを開催しているプロモーターなどは悲惨である。イベントの会場にうまくパブリックビューイングの機材を持ち込めればまだ少しマシになるが、それができないのなら、頑迷な野球ファンぐらいしかイベントに来てくれない。そこでイベント日をずらすか、中止にするなど何かしらの対策を打つ必要が出てくる訳だ。

大磯市には夜市という仕組みがある

6月15日(日)は第三日曜日という事で、大磯町の月例イベントである大磯市もバッティングしている。しかも大磯市の場合漁港の朝市とくっついたイベントなので、開催時間が9:00〜14:00と、一番人出があるタイミングに試合が重なっている。これでは出店者としても6月の大磯市の売上が惨惨たる結果に終わってしまうことが目に見えるため、出店にはあまり乗り気になれないだろう。

けれども、他の生産者&クラフトマーケットと異なる点は、大磯市には夜市という仕組みがある点である。本来は7、8、9月の暑い時期に開催時間を夜へと動かしたものであったようだが、出店者にこの仕組みが浸透しているので、今回のバッティングも特例的に夜市にすることで回避できたようだ。出店者数も通常の開催日と変わらず。

したがって、6月15日(日)に行われる大磯市、17:00〜20:30という開催予定になっている。漁港の朝市が行われるのが9:00〜なので、朝市密着型イベントではなくなっているが、各所パブリックビューイングに参加して、祝杯(or残念杯)をあげてからの参加が可能である。

 

しかし夜市という仕組みがあるのならば、たとえば日中に別のイベントに参加した後で、大磯夜市に参加するという事も可能になるのではないだろうか。ワゴン車の飲食店など、そういうスケジュールを組むのもアリかも。

毎月第2日曜日は平塚のSun Sun マルシェ開催日

西湘の生産者&クラフトマーケットとして、これまでに大磯市カミイチ、カモイチなど紹介してきたわけだが、湘南のマーケットも負けていられない。調べると、大磯市のような月例開催の生産者&クラフトマーケットとして、平塚市でSun Sun マルシェというものが開催されているようだ。

Sun Sun マルシェとは

Sun Sun マルシェ(サンサンマルシェ)は、2010年の4月から始まったという、平塚市南口側を舞台とした生産者&クラフトマーケット。大磯市の第一回が同じ2010年の9月というから、Sun Sun マルシェの方が少し先輩に当たるというわけだ。ホームページの作りも出店者も似通っているし、主催者ももしかしたら近しい関係の催しなのかもしれない。

開催日は毎月第2日曜日。大磯市やカミイチなどともずらして開催しているため、どの催しでも見かける出店者というのは、毎週末どこかしらのマーケットに参加しているという状態なのかもしれない。湘南&西湘ではワゴン車一台でもあれば、毎週末のイベントに出店してクラフターや趣味性の高い飲食店として食べていくことも可能かもしれない。なんだか夢のある話だ。

Sun Sun マルシェの会場

Sun Sun マルシェは、平塚駅南口からなぎさプロムナードを8分ほど歩いたところの、moto Rosso(モトロッソ)というユーロカフェ&バーの駐車場を会場にして行われるのが基本のようだ。加えて、規模が大きくなってきた最近ではnid会場、アヴァンギャルドマーケット会場、松鱗亭会場というように店舗付近のスペースを提供し、第2会場、第3会場という具合にしているようだ。

今月のSun Sun マルシェは、拡大版ということで湘南海岸公園で行われる。4月、5月、6月と拡大版で開催されるようだが、来月以降から会場がどうなるのか、商店街に戻るのかそちらも気になってくる。

6月のSun Sun マルシェの日程&時刻

6月のマルシェは、今週の日曜日、つまり6月8日に行われる。時刻は通常通り10:00〜14:00。漁港の朝市とくっついた大磯市より1時間短く、16時まで開催のカミイチよりは2時間短い。多分色々なマーケットに出店していると混乱するだろう(笑)。

Sun Sun マルシェで気になった出店者

公式ホームページの出店者リストを見るに、大磯市とかぶる出店者に加え、やや平塚以東の出店者が多いような気もする(カミイチ・カモイチと真逆の傾向だ)。レストランなんどき牧場というのは、厚木市でこの前行われた第7回かながわフードバトルで金賞をとった「茅ヶ崎メンチ」の店。湘南祭などでも見かけたけれど、相模川の西側で出店するのは珍しいだろうから、注目を集めるかもしれない。

unkle-kenというワゴン車のお店は、湘南藤沢小麦を使ったピザを出すらしい。湘南カオリ小麦のお膝元の平塚に乗り込む形となり(過去の出店者で、湘南カオリ麺を出していたところもあるようだ)ちょっと面白い。

 

Sun Sun マルシェの存在を知ってしまったことで、私家版湘南&西湘のイベントカレンダーがいよいよ忙しくなってきた。加えて(今月は見送ってしまったが)毎月第一日曜日には辻堂のecomoでエコモノ市というのもあるらしいので、チェックが大変大変。

6次産業アイドル「愛の葉ガールズ」というものが愛媛県に存在するらしい…

ザ!鉄腕!DASH!!におけるTOKIOの活動というものをどのように捉えるか、少し考えてみた結果、「6次産業アイドル」という概念を思いついた。実際の所TOKIOがやっていることは6次産業ではなく、第1次産業と僅かに第3次産業があるかというところで、第2次産業にあたる工業化・商品化部分が全く無いため違うだろう。しかし、6次産業の最後の第3次部分とアイドルというものは相性が良いだろうから、うまく組み合わせて注目を浴びることができるのではないか…と考えていたら、どうやら先例があったらしい。

愛媛県の6次産業アイドル「愛の葉ガールズ

愛媛県といえば、6次産業の例としてポンジュースなどがすぐに思い浮かぶ。また今治タオルのように、第2次産業と第3次産業のタッグで地域振興を行っていくイメージが広く共有されているのではないかと思う。

そんな愛媛県の「愛の葉(えのは)ガールズ」というアイドルは、"美容と健康をテーマとした女性による女性のため野菜作り"と、"農業の6次産業化にアイドル事業を取り入れた新たな農業スタイル"という活動コンセプトを掲げている。「ガールズ農園」とか、とにかく美麗なキャッチコピーを拡げていくタイプのプロジェクトなのであろう。

一応、アイドル活動としてはメディア登場、ファンクラブ、CDの発売などひととおりの活動を行っているようだ。公式ページのサイドバーにはNHK農林水産省などの地産地消プロジェクト推進・応援企画のバナーが貼ってあり、メディアや役所といった中央人が地方に存在してほしいと思うものを、そのまま具現化しちゃっている感もある。草の根というよりは、中央人に対しての確信犯的なプロモーション活動であるのだろう。

6次産業アイドルの使い方

6次産業アイドルをどのように活用するのか、どこでかけたコストを回収するのか、その辺りは不明瞭であるのだが、おそらくアイドルを生産・販売の現場に放り込むことで、6次産業の各工程を可視化し、完成した商品に愛着を持ってもらう(市場競争力を上げる)ということは目的の一つなのだろう。

また、高齢化しつつある第1次産業の現場に若者の活気を取り戻すということも活動目的に含まれるだろう(公式サイトにも記述があった)。そういった意味で、就農支援プロジェクトとの境は曖昧だ。

6次産業アイドルとは一体…

ただ、どう考えても野菜の価格に付加するだけで採算がとれるとは思えないので、アイドル活動自体で切り離しても単体で利益が上がっている状態にするか、あるいは、公的機関からの支援金ありきの活動であるか、いずれにしろ6次産業のシステムの内にはアイドル活動が組み込まれていないような印象を受けた。

そういった意味で、今回挙げた例は6次産業アイドルというよりは、ローカルアイドルと第1次産業のコラボレーションと捉えた方が正解なのかもしれない。6次産業アイドル、言葉だけ思いついてしまったけれど、結構難しい。

結構沢山ある? 小麦の分類方法について

TOKIOの作る小麦を調べる過程で、「中力粉」とか「(超)強力粉」とか、「春麦」とか「冬麦」とか。小麦のカテゴリ分けについて少し触れたと思う。小麦をカテゴライズする方法には何種類かある。それらを製粉振興会のコンテンツ等を参考に、かいつまんで説明してみたい。

栽培時期による分類

栽培時期による分類は、いわゆる「春麦」と「冬麦」の違い。本来小麦は秋に種を播いて、翌年の夏に収穫する。冬の寒い時期を超えるので、冬麦と呼ばれる。

一方、春に種を播いて夏の終わりに収穫する春麦があり、こちらは突然変異種ということになる。春麦のデメリットは収量が冬麦の3分の2程度になってしまうということであるが、硬質小麦での製パン適性は春麦の方があると言われている。

春麦冬麦いずれにしろ、収穫時に雨に降られると病害を被るので、雨が降る前に収穫しないといけない。北海道で春麦が作れるのは梅雨や台風での降雨の心配が無いためだ。

粒の硬さによる分類

小麦の粒の硬さでの分類、最も硬いものは「硬質小麦」と呼ばれる。続いて「準硬質小麦」、「中間質小麦」、最も柔らかいものが「軟質小麦」となる。単純に硬質小麦と軟質小麦の二分類で語られることも多い。大体蛋白質含有量を反映しており、硬質小麦の方が蛋白質は多い。

粒の見た目による分類

小麦の粒の外皮が何色であるかということでの分類も存在する。外皮が赤いものは「赤小麦」、白いものは「白小麦」となる。外皮の色はやはりおおむね蛋白質の含有量を反映しており、蛋白質が多いと赤くなる。

小麦の粒を切断した際に、断面が半透明になるもの、これは「硝子質粒」と呼ばれる。一方、白く粉状のものは「紛状質粒」だ。硬質小麦の方が硝子質粒になりやすい。

穂に生る粒数での分類

一小穂に生る粒数により、「一粒系」、「二粒系」、3〜5粒の「普通系」に分けられる。これは生物学的分類でもある。当然栽培種としては収量が多い方が好都合なので、殆どが普通種だ。

小麦粉の色(灰分量)による分類

小麦粉に製粉した際に、麦の中心部に近い部分から粉砕されたものは綺麗な白色になり、周辺部から粉砕されたものは灰分の多いくすんだ色になる。白色の方から、「1等粉」、「2等粉」、「3等粉」、「末粉」と続く。2等粉以上のものが食品用となり、以下のものは澱粉グルテンに加工したり、飼料にしたり、ベニヤ版接着用の糊として使われたりする。

小麦粉の蛋白質含有量による分類

小麦粉に製粉した際に、蛋白質が多いとコシがあらわれ、少ない場合はダマになりにくい。蛋白質の多い方から「強力粉」、「準強力粉」、「中力粉」、「薄力粉」となり、それぞれの用途も異なる。これまで紹介した小麦粉を分類してみよう。

蛋白質含有量による小麦粉の分類と主な品種・銘柄例

分類蛋白質含有量の目安(%)主な用途品種・銘柄の例
強力粉 11.5〜13.0 食パン
国産品種
  • ゆめちから(超強力粉)
  • ゆきちから
  • ユメシホウ
  • ゆめかおり
  • ニシノカオリ
輸入銘柄
  • カナダ産ウェスタン・レッド・スプリング(1CW)
  • アメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング(DNS
  • アメリカ産ハード・レッド・ウィンター(HRW)
  • オーストラリア産プライム・ハード(PH)
準強力粉 10.5〜12.5 中華麺・点心
国産品種
  • 春よ恋
  • ラー麦(ちくしW2号)
  • 長崎W2号
  • ゆきちから
  • ゆめかおり
  • ニシノカオリ
輸入銘柄
  • アメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング(DNS
  • アメリカ産ハード・レッド・ウィンター(HRW)
  • オーストラリア産プライム・ハード(PH)
中力粉 7.5〜10.5 うどん・ビスケット・和菓子
国産品種
輸入銘柄
  • オーストラリア産スタンダード・ホワイト(ASW)
薄力粉 6.5〜9.0 カステラ・ケーキ・天ぷら粉
国産品種
輸入銘柄
  • アメリカ産ウェスタン・ホワイト(WW)

小麦粉の蛋白質含有量には同品種でも幅があるので、上記の表は目安程度に考えてほしい(たとえば、ニシノカオリの中力粉が絶対にあり得ないという意味の表ではない)。また同品種でも出穂後の追肥という方法を使って、本来よりも蛋白質含有量を上げることも出来るようだ。

輸入小麦が品種でなく銘柄になっているのは、複数品種のブレンドが銘柄を与えられて輸入されるため。ASWなどの名前は品種名ではないということだ。

乾燥パスタ用の小麦粉

蛋白質含有量による分類では強力粉に入り、また粒の硬さによる分類では硬質小麦に入るであろう品種で、デュラム種というものがある。イタリアの法律では、乾燥パスタはこの品種をセモリナという粗挽きにしたものと水のみで作らないといけない。そこで、この品種に関してはデュラム・セモリナという独立カテゴリーで流通する。

国内ではこのデュラム種がうまく栽培できないため、乾燥パスタ用の小麦粉は輸入するしかなかったのだが、これも国産小麦でまかなってしまおうというプロジェクトが存在するようだ。北海道の留萌で栽培されるルルロッソ(北海259号)という品種がそれである。

粉で流通させる以外にも、ルルロッソブランドをつけて留萌市内のフタバ製麺が生パスタや乾麺に加工し、全国に出荷する(おお、まさに第6次産業だこれ)。

国産小麦の執念は凄い

というわけで、沢山ある小麦の分類方法について見てきたわけだが、ちゃんとそれぞれの分類をカバーする国産小麦品種というのが開発されているというところが凄い。

とは言え、ここまでの網羅性をもつようになったのは、平成10年(1998年)5月に農水省が決定した「新たな麦政策大綱」の中で、国産麦品種の研究開発について緊急プロジェクト創設の必要性が説かれ、翌年の平成11年(1999年)から「麦新品種緊急開発プロジェクト」が立ち上がったことによるだろう。このプロジェクト以降、カオリ三姉妹(キタノカオリ・ミナミノカオリ・ニシノカオリ)を始めとした新品種が育成され、全国に広がっていった。

また、平成17年(2005年)3月に「食糧・農業・農村基本計画」が改定されたことにより、平成18年(2006年)より農研機構の「新需要麦プロジェクト」が始まり、これまでにない需要を開拓する品種の育成も行われている。今後ルルロッソのような国産麦がさらに出てくることだろう。

 

きっと10年後くらいのTOKIOは、「世界一うまいラーメンを作って下さい」と言われて、「品種から?」と答えてくれるだろう(笑)。そんな期待。

第6次産業というグループを作ってみた

主に湘南を中心とした生産者市や特産物づくりの動きなどを追っているうちに、第6次産業という概念に興味が出たので、情報集めの手段を兼ねてはてなグループ「第6次産業」を作ってみた。

第6次産業

第6次産業とは何か

第6次産業というのは、第1次産業による農産物や水産物を第2次産業である工場で加工品とし、第3次産業の販売サービスまでもっていく。ここまでを全て生産者(第1次産業の担い手)主体で行うという動きのことで、このブログでしばしば紹介してきた生産者市・特産物作りなどの動きもこれに含まれるであろう。

第6次産業の言葉自体に、ご当地グルメ地産地消といった地域性への限定は無い。なにしろ業務スーパーの店内放送で売り文句として使われているくらいの単語である。けれども、各自治体が専用の6次産業化窓口を用意し(神奈川県の窓口)、生産者に6次産業化を促しているくらいであるから、地産地消、第1次産業従事者を発起人とした地域おこしの、合言葉的な使われ方をしているように思える。

グループのロゴは農林水産省が配布している6次産業化ロゴマークで、6次産業化を推進する意思を表明するものとして使用する事が可能らしい。第6次産業については、「食の6次産業化プロデューサー(食Pro.)」というプロデュースする側の資格認定制度のようなものもあるようだ。生産者主体の草の根の動きを国や自治体が管理しようと動いたときに、果たしてそれが成功するのかそんなところも気になる。

 

というわけで、「ウチがやっていることはまさに6次産業化だ!」という方や、「第6次産業関連の情報集めをしたい!」という方(まさに私自身がそうですが)の参加があると嬉しいなと思ってみたり。

サッポロの数量限定ビール「まるごと国産」 当然気になっているわけで

サッポロビールの数量限定ビール「まるごと国産」が発売された。首都圏を販売エリアとした商品で、限定数は120万本。そこまで絶望的にレアではないだろう。

このビールの特徴は、商品名通りの国産原料のみ使って作られたビールであるということ。大麦は埼玉県行田市産の「彩の星」を使い、ホップは北海道上富良野町産の「リトルスター」を採用している。

この聞いたこと無い大麦とホップの品種は、サッポロビールの自社開発だという。ホームページのうたい文句によれば、麦芽やホップを自社開発の上、恊働契約栽培して自社製品に採用しているのは世界でもサッポロビールだけであるとのこと(まあ、この書き方は相当レトリカルなので、類似のことをやっているメーカーはどこかにありそうなものだ)。

地産地消のため、国産原料でビールを作ってほしいなどとは、当ブログでも何度か書いてきたこと。特に湘南のブランド小麦を使った白ビールなんかどうだろうと提案して、いやそれは非現実的かなと自己解決したりもした

何故小麦のビールを提案して二条大麦を使った"普通の"ビールを望まなかったかというと、神奈川県内での大麦の生産量がほぼ皆無であるため。実は伊勢原市で水田の裏作として5haほど作付けがあるらしいが、それ以外には聞かない。やはり神奈川県の麦というと小麦なのだ。

 

「さぬきの夢」や、「ラー麦」、「長崎W2号」の開発にも似た、最終加工品になったときの品質要請から品種を開発するという試み。面白い試みだと思うのだが、最終的な完成品は日本人好みの爽快感を第一としたビールになっているのではないかと予想する。大手メーカーの商品だとはじけきれないだろう。少し勿体ない。

見つけ次第購入の予定

湘南ブランド小麦コラボ商品が難しいのは、小麦品種が神奈川県特有のものでないため、という自己解決のような

湘南のブランド小麦について、ここのところ続けてエントリを書いている。そもそも湘南のブランド小麦というのは何ぞや?という方はこちらからどうぞ。

で、湘南のブランド小麦とビールのコラボレーションはありえないだろうか、と愛媛県の梅錦ビールと愛媛産小麦のコラボレーションを例に出して語ったのがこちらのエントリ。まあ愛媛県の梅錦ヴァイツェンについては、使われている小麦の品種名が謎なのだけれど、おそらく農林61号系統のオマセコムギか、チクゴイズミかになるのか。

その後、国産ブランド小麦について調べてみて思ったことは、やはり湘南ブランド小麦はコラボレーションの呼びかけが来るほどポピュラーなブランドにはならないのではということ。ブランド農産物に大切なのは、地産地消を促す強いストーリーであって、香川県の「さぬきの夢」や福岡県の「ラー麦」のように、県の試験場で開発し、県内で独占栽培出来る品種という強みが欲しいところだった。

そういった意味で言えば、湘南小麦は強烈なストーリーを持っており、またパンという分野ではそれを活かして売り込んでると言えるのだけれど、あくまで小麦粉になり、湘南小麦としてパッケージ化された後の話。その元の小麦としては非常に普遍的な小麦だから、小麦麦芽から作るヴァイツェンのような商品に採用する場合、アピール力は無い。

という自己解決。…そろそろビールキットに手を出すべきか。