弘法山での花見土産にどう?芳甘菓豆芳の「さくら蒸しどら」
最近駅周辺に公共の手湯だけでなく、足湯までできてしまって話題の鶴巻温泉。そして駅の南口側には新しくロータリースペースを作るため絶賛開発工事中と、誰の肝煎りなのか妙な気合いが入っている。
鶴巻温泉駅前の落花生店 芳甘菓豆芳
さてそんな鶴巻温泉駅の、北口の方。高層マンションがいくつか建っているのだが、それぞれ1階を店舗や事務所として利用している。駅から出て真正面にあるマンション1階は、床屋や以前紹介した洋菓子店のアンドリアン等が入居しているのだが、その並びに秦野市内や平塚のデパートに店舗を出している豆芳という落花生店がある。
丁度駅前のこの場所は、丹沢登山の帰りに秦野土産を買っていこうとすると目に入るところだろう。落花生そのままや甘納豆等の他に和菓子洋菓子も土産用として扱っており、小田急線の長い待ち時間の間に試食などもさせてくれるので、なんというか土産にうってつけである。
春の秦野土産にどうぞ「さくら蒸しどら」
扱っている菓子は、なんとか秦野らしさを潜ませようと、落花生を無理矢理ねじ込んでいる。落花生と黒ごまを使ったおこしである、「火おこし」。こちらはたばこ祭りの出し物に因んだ名前の菓子だ。
火おこし 16枚入 |
また落花生餡というのが一つの解法であったらしく、落花生の餡子を使った菓子のラインナップも充実している。落花生餡を使った「ピー最中」は、なんだか卑猥なネーミングにも取れるのだがとりあえず真面目な菓子だ。
ピー最中・甘納豆詰合せ |
もう一つ。上に載せた店舗写真にものぼりが写っているのだが、春限定商品として「さくら蒸しどら」という商品がある。一見してどら焼きには見えない、まだら模様のピンク色。このまだらはどうやら刻んだ桜の葉であるらしい。また、生地の真ん中にあんぱんのように八重桜の塩漬けが乗せられている。一応八重桜の塩漬けも秦野名物であるらしく、名物に名物を掛け合わせたお得な商品となっているのだが、結果見た目が大変面白いことになっている。とりあえず秦野という魔境に行ってきたことの証明として買って帰ってみよう。
このインパクトの強い菓子は、和菓子だろうから緑茶と一緒にいただこうと思い食い合わせてみるも、落花生餡やら八重桜の塩漬けやら別方面にとんがった味の集合という感じで全く合わなかった。濃いエスプレッソとか、そういったものと組み合わせていただくべき、かもしれない。