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第70回秦野たばこ祭 記念すべき開催回は例年よりもダイナミックに

毎年9月に行われる、秦野市最大の祭が秦野たばこ祭だ。

秦野たばこ祭を真面目に説明し直します

秦野たばこ祭という名称はかつて秦野盆地でたばこの栽培が盛んであった頃につけられたもので、昭和59年に秦野市でのたばこ栽培が終わって以降、最早有名無実のものと化している。祭の内容的にはパレードやらヒーローショーやら様々な出し物の集合体であり、シケモクの一本すら出てこないわけだが、全体的な傾向として"火"を使った催し物が多い。そしてそれらはたばこを愉しむ際の火をつけるという行為を模してでっちあげられた行事というよりは、たとえばひゃくはったい(瓜生野下大槻)であったり、たとえば健速神社の"おおや"であったりと伝統的な火祭りの延長線上とも言えるものなのである。

うん、ちゃんと説明が出来た気がする。第70回秦野たばこ祭の開催日が近付いてきて、当ブログにも関連キーワードでのアクセスが増えてきたのだが、訪問者が全て下記のエイプリルフールエントリに吸い取られていて危機感と申し訳なさを感じていたのだ。

hadanon.hatenablog.com

訪問者は目的情報を得ることが出来ず、当ブログは訪問者の平均滞在時間が減少してSEO的に下手を踏む。誰も得をしない悪循環をどうにか断ち切りたかったのだ。

第70回秦野たばこ祭催し物は例年とここが違う!

今年の開催が記念すべき第70回となるたばこ祭。開催日は9月23日(土・祝)と9月24日(日)の2日間日程となる。例年通り火を使ったパフォーマンスのジャンボ火起こし綱引きコンテスト(23日16:30〜 本町小学校)、花鳥風月(23日19:30〜 本町小学校)、弘法の火祭(24日19:00〜 本町小学校→水無川)あたりは見所であるのだが、それに加えて第70回記念で目新しい催し物がいくつかタイムスケジュールに差し挟まれている。

映画『じんじん〜其の二〜』公開記念イベント

山田大樹監督、大地康雄主演の映画『じんじん』は、北海道に実在する"絵本の里"剣淵町を舞台として2013年に公開された作品であるが、その続編として『じんじん〜其の二〜』という作品が制作され、今月より上映が始まっている(近場であれば、イオンシネマの海老名・茅ヶ崎が上映館)。

この作品の舞台となったのが秦野市ということで、観光協会がプッシュしていたり、先行上映会イベントを市内で行ったりと様々にPRを行っている。そして今回のたばこ祭りでも、タイアップイベントとして出演キャストの方々を呼んで祭に参加していただいているのだ。まずオープニングパレード(23日12:10〜 本町小学校→目抜き通り)に始まり、『じんじん〜其の二〜』ダイジェスト版・メイキング映像の上映&トークショー(23日18:30〜 秦野市役所西庁舎)など。

スプラッシュタイム〜感じる秦野名水〜

名水百選総選挙1位に味をしめた秦野市の、とことんまで名水のキャッチフレーズを使い回すぞという意気込みを感じるイベントである。真夏には名水を冠した水鉄砲大会をやってたね。内容的には水を使ったダンスとトークショーということらしい。このままたばこ栽培のイメージが薄れて名水のイメージが伸びれば、将来のたばこ祭りは水の催し物ばかりのイベントになるかも。本町小学校で15:20から開催。

 

その他今回からの催し物として秦野高校チアリーディング部によるハイスクールチアリーディング(23日13:30〜 本町小学校)もある。こちらは今回限りなのか定期開催になるのかは不明。

第70回記念でラストの花火は2000発!

第70回たばこ祭で一番目立つであろう変更点は、祭のラスト、24日19:30から打ち上げられる花火である。神奈川県南部の自治体では花火の打ち上げ数競争が始まって久しいイメージがあるが、それにとうとう秦野市も参戦するのかと思わせる、打ち上げ玉数2000発である。これは立派に花火大会として近隣から人を呼べる規模であろう。

花火の打ち上げ地点は権現山山頂なので、盆地内あるいは小田急線の車内からでもよく見えるかもしれない。また、秦野駅〜秦野市庁舎までの水無川沿いにナイアガラ花火が設置される。これは現地の川縁などで見るとなお綺麗かもしれない。

 

記念すべき第70回、秦野たばこ祭はダイナミックになる。そして第71回から名称が秦野アルコール・タバコ・火器及び爆発物祭りに変わったりはしない。ここ強調しとかないと、でたらめな秦野情報を書くブログだということで、家にフロートが突っ込んでくるかもしれないので重要。

下大槻健速神社例大祭のクライマックス火祭り"おおや"

秦野市観光協会のホームページが、「秦野観光写真コンクールで下大槻健速神社の火祭りの写真が人気っすよ!実際昨年も入賞しているっすよ!」と煽るので、9月10日に行われた例大祭のクライマックス宮入部分、通称"おおや"を見学しに行ってきた。

秦野市の下大槻と言えばひゃくはったい

秦野市の下大槻という地名は、当ブログでも何度か言及したことがある、下大槻百八炬火(ひゃくはったい)の下大槻だ。お盆の頃に行われる藁を燃やしつつ神輿を出す虫追い行事で、特筆すべきは源平合戦のおりに木曾義仲の軍勢によって討たれてしまった斎藤実盛を模した人形を用意し、豪快に燃やしてしまうところだ。行事内容だけ聞くと、水に落ちた犬を打っているようにも聞こえる。

hadanon.hatenablog.com8月14日頃に行われるひゃくはったいに対して、同じく藁を燃やして神輿を出す火祭りである"おおや"は9月初旬の日曜日とあまり遠くない日程で行われる。ひゃくはったいの方には太平洋戦争の後に一度伝統が途絶え、その後有志の尽力により昭和50年代に復活したという経緯がある。そして健速神社の祭神は須佐之男命であり、いわゆる天王さんだ。例大祭の祭日はかつては天王祭のように初夏とされていたらしいが、太平洋戦争後に9月に移動したらしいので、もしかしたらこの移動というのが両行事の統合を意図したものであったのかもしれない。

下大槻健速神社本殿は秦野市内最古の寺社建築

健速神社の本殿は1636年に建造されたものらしく、秦野市内で最古の寺社建築である。その姿の殆どが拝殿の後ろにある覆殿に隠れているので、一般参拝者が全貌を目にすることはなかなか出来ないだろう。

でもそもそも本殿をむき出しにしておいて、"おおや"の際の火が燃え移ったりしたら大変なことになるので良い状態なのかもしれない。なにしろ祭の最中ずっと建物への延焼を心配してしまうくらい、豪快に火を焚いていたから。傍らに消防隊員がスタンバイして延焼対策としていたが、建物にあらかじめかけ水などしておかなくて良いのか、そこは心配であった。小田急線車両だったら大惨事になったぞ、などとリアルタイムニュースに絡めて思う。

火祭り"おおや"の写真

観光協会の案内によると、土日で行われる祭の2日目に当たる日曜日、朝9:45頃から神輿の渡御が始まり、19:30頃に宮入となるらしい。宮入の少し前に現地入りすると、境内前を丁度万燈神輿が乱暴に練り歩いている最中であった。神輿の先には藁を設置する衆と松明を持った衆が控え、道端にどんどん火柱を立てていく(でも着火は松明から行わず、バーナーで行っていたのが印象的だった)。そして神輿はその上を豪快に通り過ぎる。すぐに燃え尽きる藁の火なのである程度は安全なのだろうが、火柱に飛び込んでいく担ぎ手には余程勇気が要るに違いない。

藁の設置中

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神輿が通り過ぎた後の藁。依然燃焼中。

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気になる神輿の担ぎ棒は井桁で、側面にはタンスがついていない。掛け声は…"おおや"だからなのか「オヤ!」と言っているように聞こえる(調査中)。どっこい神輿の大括りには含まれなさそうである。

神社の境内には、鳥居をくぐった急な階段からではなく裏手の坂道から入る(曾屋神社の場合とは違う)。そこで拝殿の前を松明と鳳凰の飾り物(神輿のてっぺんについているものとは別の個体)に先導されて何往復かする。あと何往復あるのか担ぎ手に分かり易くするため、拝殿にて「あと○回」と書いたカンペが出されていたのが印象的だった。

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写真コンクール狙いなのか、境内に三脚を立てて熱心に撮影をしている人も多かった。火祭りは本当に秦野の華である。9月23日(土)・9月24日(日)の第70回秦野たばこ祭でも、火を使った様々なダイナミックな催し物が見られます。そんなダイレクトマーケティングにて締めつつ。

玉櫻酒造 『玉櫻 夏純米』

夏の暑い時期に呑む日本酒は難しい。

日本酒の愉しみ方は、色々な派閥はあるだろうと思われるものの、酒米の風味のふくよかさを口の中で感じることであるという考え方は、かなりの賛同を得られるものであると思う。なにしろ米を原料に作った酒であるので、米の風味を感じなくても良いのであれば、別に日本酒でなくても良いではないか。そこで米の種類であるとか、精米歩合であるとかが重要な事柄として、酒のパッケージに記載されているのである。

夏は日本酒を呑みにくい季節

この日本酒を特徴付けていると言える米の風味であるが、連日真夏日猛暑日が続く季節においては酒を呑み進める妨げとなる。暑さに対しては、ビールのような炭酸で流し込める酒や、蒸留酒のようにロックで高い度数のアルコールを一気に流し込み酔うことの出来る酒の方が適している。日本酒には主食である米のイメージがつきまとい、夏バテ気味の体に重い食事を摂っているようで辛いという感覚もある。そして何より日本酒の暦を鑑みたときに、夏に出る酒というのが新酒の時期を外した古いものであるということを知識としてもっていれば、夏の日本酒というのはますます呑みにくいのである。

hadanon.hatenablog.com

玉櫻酒造 『玉櫻 夏純米』は米の風味をあきらめない夏酒

では日本酒蔵の各社はどのように夏の季節の酒を売っているか。各社の考え方の違いにもよるが、春先に火入れして夏を越し、2度目の火入れを行わず秋に市場に出す"ひやおろし"を少し早めに投入して夏酒として売っている蔵や、にごり酒を筆頭としたスパークリングタイプの酒を販売する蔵、そして一切の火入れを行わない生酒をそのまま夏酒として売り出す蔵もある。

今回紹介する島根県玉櫻酒造の『玉櫻 夏純米』は、火入れ1回の夏用純米酒である。同社の夏酒にはこの夏純米と、『玉櫻 涼風純吟』という精米歩合の高い純米吟醸ベースのものがあり、夏純米の方は四合瓶で1200円程度で買える。運が良ければ、近辺では厚木の寿屋酒店に置いてあるかもしれない。

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瓶から盃へと注ぐと、多少黄色みがかって美味そうな液体に対面することとなる。夏酒というから涼しそうな無色透明に近くなるのかと思いきや、これは意外である。

冷やした『玉櫻 夏純米』を呑んでみると、確かに呑み易いように諸々の味の立ち上がりが遅くなっている気がする。アルコール度数が14度と低めなのも、加水をしている結果であろうか。ただ酒米の風味しっかりで、酸味と苦味がヨーグルト系飲料のように強く起こる。夏酒だからと言って米の風味を諦めたりはしないのだ。

燗酒にしても勿論良し

四合瓶の8割ほどを呑み干して、さて残りをどうしようかと考えたとき、燗酒にすることを思い立った。夏に燗酒というのは苦行であるが、このお酒は燗にしても絶対に美味いという確信があった。そして、実際熱燗にして呑むとより苦味が際立ち美味い。冷酒派の自分が転向してしまいそうだ。

玉櫻酒造は島根県邑智郡邑南町という島根の山どころにあって、その辺りの街並は耐寒性をもった石州瓦のオレンジ色屋根が美しい。燗酒のメッカでもあり、酒蔵がまさに燗酒の布教を標榜している節もある。燗酒に転んでしまったのは、酒蔵の思惑にハマってしまったのか、それとも夏が終わり涼しい秋がとうとう訪れたからなのか。いずれにせよ、これからの季節にありがたい日本酒の銘柄として、玉櫻の名前を覚えておこうと思った次第である。

宴会の最後にだらだらと燗で呑み続けられるよう加水された"殿(しんがり)"

 

古式にのっとった生もと造りの純米酒。勿論燗で呑むことが推奨されている

 

鶴巻温泉の延命地蔵前で年数回、23日に開催される縁日

駅前(言うほど駅前ではない)に温泉が吹き出すモニュメントをつくったり、駅徒歩圏内公衆温泉である弘法の里湯前に足湯温泉スタンドを作ったり、駅舎を大改造して再開発中であったりと話題の尽きない鶴巻温泉駅。惜しむらくはその尽きない話題がいまいち全国にPRしきれていないところである。やはり鞭毛モーターのゆるキャラを考えて勝手なPRを始めた方がよろしいだろうか。鶴巻温泉周辺の住人の方、愚行にストップをかけるなら今のうちである。

鶴巻温泉には高さ3.7m(台座込み)の延命地蔵がある

さて、鶴巻温泉駅の駅前を離れ、弘法山への登り口や弘法の里湯がある側の北口と反対側の南口側から東海大学前駅に向かう。するとその途中、マクドナルド鶴巻温泉店の前にかの地の名物である延命地蔵を祀るお堂があるのである。延命地蔵は台座を入れて高さが3.7mもあり、そんなにも大きな地蔵がどうしてこの交通の要衝に見えない場所に設置されているのか計り知れない所があるが、とにかくこの地蔵の近くに何故か大切に保存されている大けやき(地元の方々は大えのきと呼び習わしてきたらしいが)と一緒に鶴巻温泉の謎スポットとして七不思議でも作れば良いと思うのである。

巨大延命地蔵が何故鶴巻温泉にあるかの説明

延命地蔵の傍らにある案内板には、この巨大地蔵が何故鶴巻温泉にあるのか説明が書いてある。

この地蔵は、約250年前に江戸の豪商が米寿記念に先祖供養のために建てたと言われています。(中略)あまりの大きさのためにこの地に置き去りにされたとの失礼な伝説もあります。

弘法大師が水無川の水を涸らした話といい、秦野市には失礼な伝説が多い。案内板には無い言い伝えとして、この地蔵が伊勢原市で作られたとも。大山道に散見される石仏の乗った道標と同じ工房で作られたものなのかもしれない。

23日が延命地蔵の縁日であるらしく、年数回のイベントが

この延命地蔵は、言い伝えによれば本来設置したかった場所ではないところに放置されたわけであるが、ちゃんと地元の住民によって地蔵講ができ、現在まで続いている。その縁日は23日となっているらしく、1月23日に初地蔵、3月23日に写生大会、8月23日には大祭、11月23日にしまい講が行われるらしい。

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写真は8月23日に行われていた大祭の様子。地蔵のお堂の前に屋台が建ち並び、その傍らでは盆踊り大会が開催されていた。ご利益となる延命をたよって、主にお歳をめされた方々が盆踊りに興じていたが、そもそも先祖供養のために作られた地蔵、内心「延命などは管轄外なのだけれどなぁ」とでも思いながら地域の方々を温かく見守っているのかもしれない。

夏休み最終金曜は湘南ひらつか花火大会!

今週末8月26日、つまり神奈川県小中学校の夏休み中最後の土曜日には、前回紹介した綾瀬市商工青年部花火大会を始めとして相模原や横須賀や横浜市金沢区や足柄など数カ所で同時に花火大会が開催される。夏休みを満喫した子供達が最後の思い出として地元や近所で花火を楽しむという趣向で、このようなスケジュールになっているのかもしれない。

湘南ひらつか花火大会は、意図的に開催日をずらしている?

今週にある花火大会といえば、平塚市の湘南ひらつか花火大会もある。こちらは今週の金曜日8月25日の19:00〜20:00の間に3000発の花火を空に打ち上げる。日程的には金曜日開催ということで他の花火大会に被ることもなく、神奈川県で金曜日に聞こえる花火の音は確定的に平塚の大会のものとなるだろう。でもなぜ、中途半端な金曜日に大会を行うのだろうか。

花火大会を土曜日に開催するというのは一般的で、理由としては翌日の日曜日に打ち上げた花火のカスを回収できるからというものや、悪天候で順延する場合の予備日を翌日の日曜日にすることができるからなどが挙げられるだろう(あくまで土曜日開催にこだわり、順延の場合翌週以降の土曜日とするケースもまた一般的だが)。

湘南ひらつか花火大会の開催概要をじっくり眺めてみると、金曜日が悪天候で中止となった場合翌日土曜日に順延するのでなく、翌々日の日曜日(今年であれば8月27日)に順延を行うとなっている。つまり、子供達の夏休み最終週の花火大会という競争率の高いスケジュールで、他の土曜日開催の花火大会と被らないように開催日をずらしてやりたいのだろうとの意図を感じることができなくもない。他の花火大会で良い席に陣取れなかった人も、湘南ひらつか花火大会でゆうゆうと鑑賞してリベンジをしようではないの。

湘南ひらつか花火大会にはハナビリュージョン(メロディ花火)がある!

今シーズンは花火大会めぐりをして、もうお腹いっぱいだよという人でも、湘南ひらつか花火大会に来ればまた違ったタイプの花火を見ることが出来る。それが音楽と同期した花火のハナビリュージョンで、色々と登録商標などの関係でこのような名前になっているが、要するにいせはら芸術花火大会的に言えばメロディスターマイン、メロディ花火である。

一度メロディ花火のある花火大会を体験してしまうと、通常の花火大会にストーリー性がなくて退屈してしまうというほど花火の見方が変わる。ということで平塚の海岸まで行って損はしない。地味にオススメしておこう。地味な大会だけに。

綾瀬市花火大会が今週の土曜日に。独特の存在感?

神奈川県の自治体の、たとえ自治体規模が小さくとも他と張り合って2000発オーバーの花火を打ち上げてしまう感覚が凄い。どうして花火の打ち上げ数で張り合いが起こっているのかその理由を考えてみると、やはり関東平野の平たい土地の上にあるが故に、隣の自治体の花火がよく見え聞こえる。そこでつい見栄を張って打ち上げ玉数を増やしてしまうのではないか。

どうせならば複数の自治体で協力して大きな花火大会を開けば良いのにと思うが、そこは譲れない所なのだろう。だいいちそんな協調性が神奈川県の自治体にあるのならば、湘南市などとっくに実現しているのだ。

hadanon.hatenablog.com

綾瀬市商工青年部花火大会

既に夏の花火はお腹いっぱいという神奈川県民が多いのだろうが、今週土曜日8月26日にも数カ所で花火大会がある。そのうち最も大きいものは、相模原納涼花火大会で合計8000発の花火を打ち上げる。そして同日に横須賀や足柄や横浜市金沢区でも花火大会があり、我らが神奈川県央でも、綾瀬市商工青年部花火大会という大会で19:30〜20:00の間に2500発の花火が上がる。

青年商工部花火大会と題しているように、この綾瀬市の花火大会は市が主催するものではない。綾瀬市内にある企業の企画・協賛により打ち上げる花火であるのだが、人口僅か8.431万人(秦野市の半分、藤沢市の5分の1)の自治体で2500発の花火が上がるのだ。大会名称もいかにもこぢんまりの地元花火っぽいのだけれども、これだけの玉数が上げられるのは、やはり綾瀬市に工業団地が多く、協賛金も集まり易いからではないだろうか。

綾瀬市は鉄道駅がないことで有名な市だが、花火大会の規模は大きく独特の存在感を放っている。打ち上げ会場となる綾瀬市役所そばの畑までは鉄道駅からバス20分であるそうだ。穴場花火大会であるのは確実。

神奈川のイベント日にあえてぶつける?鶴巻納涼盆踊り大会

花火大好き神奈川県人。特に8月の第一土曜日には、各所の花火大会が重なってもう聞こえてくる花火の音がどの大会のものなのかわからなくなる。2017年の第一土曜日は8月5日で、この日には厚木市で行われるあつぎ鮎まつり大花火大会に、茅ヶ崎市のサザンビーチちがさき花火大会、小田原市の小田原酒匂川花火大会、横須賀市の開国花火大会、そして座間市相模原市の座間キャンプ日米親善盆踊り大会で打ち上げられる花火と、ここに挙げたものだけでも合計28000発の花火が夜空に打ち上げられた。神奈川から鳥が居なくなっていても驚かない。

鶴巻温泉駅前で行われた納涼盆踊り

そんな大イベント日に秦野市から人間が居なくならないよう、秦野市としても何かしらイベントを開催してぶつけなければならない。そこで小田急小田原線のマイナー駅(でも快速急行も停まる!)鶴巻温泉駅で、あえてこの日に納涼盆踊りを開催していた。イベントの告知、どこにあるの?というレベルでされていなかったため、偶然鶴巻温泉駅で下車するまで気付かなかったけれども。

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鶴巻温泉駅の駅舎。なにやら現在は改装工事中のようだ。駅舎の傍らにあった桜を引っこ抜いたことは許されない。

駅前ロータリーの横には小さな広場があって、鶴巻温泉のPRをするためのモニュメント、手湯『千の泉』が稼働している。その広場にやぐらを建てて、屋台を4〜5店ほど開いてまつり感を出している。

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毎年花火大会の日にあえてぶつけて行われる盆踊り大会だけれども、イベントを報じるニュースなどによると主催者発表でのべ1000人くらいは参加しているらしい。1000人というと鶴巻温泉駅周辺の住人プラスアルファくらいだろうか。秦野市観光協会は8月11日の山の日アッピールだけでなく、花火大会という巨大な風車に挑むドン・キホーテのようなこの小さなお祭りを宣伝してあげても良いのではないだろうか。

鶴巻納涼盆踊り大会をカイゼンしよう

お祭りの側としても、もっと温泉を活かしたユニークな祭に仕立て上げても良いものである。たとえば手湯で垂れ流している温泉をやぐらの周囲ビニールプールに貯めて、足湯盆踊りにするとか(しかも、源泉掛け流しを謳える!)。温泉水を使ったつるつる美肌スーパーボールすくいにするとか。鶴巻温泉の温泉水から見つかった鞭毛モーターを持った微生物にちなむキモかわいいゆるキャラ『鞭毛モーターくん』を作って、鞭毛モーターくんの着ぐるみと一緒に踊れる盆踊りソングを作るとか。

コンテンツが大量に出来そうなのに勿体ない。おんせん県のテーマパークみたいに突き抜けちゃっても良いのよ?