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平塚三嶋神社例大祭「須賀のまつり」 7月18日(土)・19日(日)に開催

海の日に茅ヶ崎市の西浜海岸で行われる、どっこい神輿の祭典、浜降祭。箪笥のついた神輿に甚句にダイナミックな海入りなど、湘南エッセンスたっぷりの神輿が楽しめるお祭りである。毎年湘南の盛夏の幕開けと言えば、浜降祭だ。

平塚にもある浜降祭 須賀のまつり

ただ、同様の浜降祭相模川より西側にも存在しており、それが平塚三嶋神社の例大祭、須賀のまつりである。こちらは海の日の前々日・前日の7月18日(土)・19日(日)に行われるため、茅ヶ崎のものより早い。また、ただの神社の祭ではなく、かつて栄えた須賀港の栄華を思わせる華やかな祭である。仔細については、昨年紹介エントリをしたためたので、そちらを参照してほしい。

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須賀のまつり2015のスケジュール

須賀のまつりは、18日(土)が宵宮、19日(日)が本祭ということで、浜降祭などがあるのは19日の本祭だ。ただ都市型のお祭りらしく、18日の宵宮では16:30から平塚駅方面へと神輿の巡行があり、大変盛り上がる。

19日の本祭は、まず朝方8:30から各町内を町内神輿が巡る。そして16:00に各神輿が平塚海岸に集まって、海入りを行う。茅ヶ崎浜降祭ほど神輿の数は多くないが、全神輿が残らずダイブしてくれるので、とても盛り上がる。

そして、本祭の日の17:00からは、浜に降りた神輿が三嶋神社まで帰っていくのだが、これが結構長い距離のパレードとなって、やはり盛り上がる。本当に、その瞬間だけ往時の須賀港の賑わいが復活しているような錯覚を覚える。

7月19日は湘南ひらつかふれあいマーケットも開催

浜降祭の同日にさむかわ神輿まつりがあるように、平塚の浜降祭でも同日開催のイベントが行われる(そしてそれは大磯町の御船祭も同じなのだが、それは次回にでも)。もっともこちらは月例開催の湘南ひらつかふれあいマーケットというイベントで、平塚駅の反対側(北口)にある平塚市総合公園で開かれる生産者市である。時間は朝7:00〜8:00なので、ふれあいマーケットに参加してから宵宮の神輿巡行まで、適当に時間を潰すアテを探す必要があるかもしれない。平塚市総合公園には動物園があったりするので、そちらもオススメ。

茅ケ崎海岸浜降祭2015 今年も海の日7月20日(月・祝)に開催

やってきました湘南の夏の幕開け。毎年海の日に行われる茅ヶ崎市浜降祭は、寒川町や茅ヶ崎市にある30社程の神社の神輿が早朝、茅ヶ崎市の西浜海岸に一同に会し、儀式を執り行った後海の中に突っ込むという豪快な祭である。寒川神社相模国国府祭に行った帰り、神輿をトラブルで相模川に落下させてしまったという出来事に由来するというこの祭。まあ、その辺り歴史的な経緯などは、昨年書いた記事も参照して下さい。

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浜降祭を目撃できるタイミング・ポイント

浜降祭という名前のとおり、このお祭りの要旨は各社の神輿が浜に降りること。したがって、浜までの行き帰り、神輿を担いで渡御するところも重要な見せ場である。合同式典の開始が朝7:00からであるため、遠くの神社などはまだ夜も明けきらないうちに神社を出立する。各社の浜降祭には、それぞれ異なったスケジュールがあるのだ。全てを一回の浜降祭で目撃することは、勿論不可能である。

茅ヶ崎西浜海岸で5:00前から会場入り

そこで見学する場合には、特定の神社の神輿に夜通し付き従っていくか、もしくは各社の神輿がある程度揃ったタイミングを見学するという楽しみ方が考えられる。会場の西浜海岸には、7:00の式典開始30分前位には全神輿が勢揃いし、各社所定の位置へと配置されるわけだが、勿論同時刻に全神輿が来ると入り口で詰まってしまうので、5:00前位から1基、また1基と神輿が入ってくる。そのくらいの時刻に会場にいれば、神輿の入場と会場到着時のみそぎ(全神輿が行うわけではない)を目撃できるだろう。

茅ヶ崎駅北口で深夜から担ぎ比べ

また、何社かの神輿は茅ヶ崎駅北口に集まって、担ぎ比べを行うということがあるようである。この時刻は調べるとまちまちだが、夜半2:00位から可能性があるようである。したがって、茅ヶ崎駅北口にはりついて神輿の担ぎ比べを待ち続けるという楽しみ方もできる。

式典終了後8:00より各社神輿出発・海入り

式典の内容というのは、神職の方々が集まって斎行する厳かなものであり、1時間程続く儀式は見た目が派手なものではない。

一方、式典終了後の8:00より各社の神輿が会場を発つわけだが、このとき帰り際ついでに海に入ってみそぎを済ませる神輿が見られる。こちらも全ての神輿が行うというわけではないが、数基まとまって海入りするタイミングもあって、見た目的にも大分盛り上がる。浜降祭のハイライトを見たいが、深夜から参加することは不可能、という方は8:00くらいに西浜海岸の会場に駆けつけるようにすると良いだろう。

寒川駅前公園にて、9:00よりさむかわ神輿まつり

寒川町から浜降祭に参加する神輿は、式典を終えて浜から引き上げてきた後にJR相模線寒川駅前の駅前公園に集結して、日中も催しを行うようである。これがさむかわ神輿まつりという名前のイベントで、9:00より開会、11:00からは駅前から寒川神社の御旅所まで神輿パレードを行うようである。最悪当日の折り合いが付かず、海入りの場面を見逃してしまったとしても、11:00頃に寒川駅前に行けばどっこい神輿が担がれている場面を見ることが出来る。元々浜降祭寒川神社の祭であるし、これをもって浜降祭に参加したことにしてしまえるだろう。

浜降古式祭は寒川神社で15日(木)8:30から

元々寒川神社のお祭りと書いたが、このお祭りが海の日に行われるようになったのは2004年からと、比較的最近のことである。明治期の1876年には新暦の7月15日が祭礼日と決定しており、その日程を守るために現在でも7月15日に寒川神社で浜降古式祭という祭礼が行われている。

浜降古式祭は寒川神社の社殿での儀式が主であり、この日に神輿が海まで出向くことはない。見た目が派手な浜降祭とは異なる、厳かな雰囲気の浜降祭であるが、夏の幕開け行事をしめやかに迎えたい人は、浜降古式祭から参加して当日に備えるというのもひとつの楽しみ方であるかも。

厚木神社例大祭 今週末の10日(金)・11日(土)・12日(日)に開催

7月に入って、いよいよ相州の神輿の季節がやってきた。今年の梅雨は梅雨らしく雨天率が高く、また気温も低めで、ともすれば肌寒い感じもある。そのことはつまり、梅雨明けがやってくるタイミングでのジメジメ雰囲気からの開放感もひとしおだろうということで、海の日の周辺にまとまって行われる、神輿の祭典が楽しみってことである。

本厚木に夏到来 厚木神社例大祭

海の日の週より先に、本厚木では一足先に神輿が出る。それが厚木神社の例大祭で、"お天王さん"の名前で知られている通り、疫病を吹き飛ばす天王祭系の祭だ。祭は3日間にわたり、7月10日(金)が宵宮、11日(土)が大祭、12日(日)が神輿渡御となる。10日の宵宮では各町内の神輿に神霊を分与する神輿遷霊祭が行われ、11日の大祭は式典が中心。この2日間についても、厚木神社の境内に特設ステージが設けられ、各種パフォーマンスが行われるようである。

だが一番神輿が目立つのは、12日(日)の神輿渡御で、11:30の宮発ちから19:30の還御まで、本厚木の街中を大神輿、各町内子供神輿ともに練り歩く。担ぎ方は江戸前で、四天棒。同日に例大祭神輿渡御が行われる海老名市の有鹿神社と同じく、どっこい神輿の本場にあって江戸前を守っているようだ。

天気予報によれば、金曜までは雨の確率が高いけれども、土日は晴れるという。梅雨から夏への扉を開ける神輿に、期待しておいてもいいかもしれない。

5月5日は大磯町で相模国府祭(こうのまち)

今年も相模国の一宮から四宮、そして平塚八幡宮の神様が大磯町に大集結する、相模国府祭(こうのまち)が開催間近である。

と、このような書き出しで、何やら各地のゆるキャラが大集結するゆるキャライベントの主旨を思い出してしまったが、もしかしたら歴史的には、今のゆるキャラグランプリのような位置づけのイベントであったのかもしれない。神のみぞ知る。

相模国府祭とは

相模国府祭というのは、以前紹介するエントリを書いたけれど、相武国と磯長国という2国が合併し相模国となる際に生じた序列争いを、「座問答」と呼ばれる行事に落とし込んだ祭である。

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座問答という行事では、旧相武国を代表する一宮寒川神社と、旧磯長国の代表二宮川匂神社が向かい合い、それぞれ虎の毛皮を交互に上座へと動かしていき「我が国の方が序列が上であるぞ」という主張をする。そして、最終的には三宮比々多神社が「結論は翌年にしましょう」と提案して、問答が終わるという形をとる。

この座問答を注視するために、相模国の一宮から四宮、それから平塚八幡宮の神様が大磯町の神揃山(かみそりやま)という小山に集うわけだ。どうやって集うのかというと、神様の乗り物である神輿で担がれていく。なお現在は、トラックを使って道程を少し楽にするなどしているが、かつては勿論人が担いでいったため、国府祭の行き帰りに道なき道を強行突破していっただの、川を渡る段になって揉め事をおこし神輿を紛失しただの(そして浜降祭という祭の起源となったり)、神社によっては変わったエピソードがある。

相模国府祭に参加する神輿の見所など

したがって、相模国の5社にとっては神輿が出立して神揃山に行き、無事に帰ってくるというところまでが国府祭なのだ。現在でも神社を出立する際と帰ってきた際に神事が行われるが、これが各社ともほぼ同時刻に行われる(出立が7時〜8時頃、還御が17時〜19時頃)ため、各社の国府祭行事を同時に見ることはできない。そこで、毎年毎年どの神社の国府祭を見にいくか、という楽しみ方ができる。

もっとも、神輿が神揃山の麓に到着して会場入りをする際には、レスラーのように独自の入場パフォーマンスを行ってくれる。そこで、会場入りの10:30前に神揃山に居れば、各社の神輿がどんなものであるかチェックすることができる。

面白い神輿ということでは、平塚市にある四之宮前鳥神社の神輿は、麦振舞神事と呼ばれる神人共食の行事を行ってから会場入りする。この相模国で唯一の神人共食行事は、本来国府祭の神輿出立前に行われるものであったが、現在では神揃山の麓で行われるほか、毎年の例大祭宵宮でも行われているようである。

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また、座問答で争いを仲裁する役の三宮比々多神社だが、その神輿は暴れ神輿と呼ばれ、神輿を振り回し周囲にわざとぶつかるなど荒々しい担ぎ方をする。

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またいずれの神輿も相州の神輿ということで、どっこい担ぎというユニークな担ぎ方をされる場合が多い。県外から見に来る方は、是非担ぎ方や掛け声、それから神輿のわきに付属しているけったいな把っ手(笑)に注目してみてほしい。

相模国府祭スケジュール

相模国府祭の各神社スケジュールについては、ホームページ情報などを参照してほしい。

各社の神輿が揃ってから合同で行われる行事のスケジュールは、大磯町観光協会ページに掲載されている。だいたい10:30頃に神揃山麓に各社の神輿が揃って、11:00までに登山。座問答は正午から。14:00くらいに神揃山を下山して、会場を馬場公園へと移す。神輿が帰り始めるのは、16:00頃から。

天気が良ければ、人出もきっと多くなることだろう。5月5日こどもの日の行事というのは競合も多いけれど、1000年以上続くゆるキャライベント(着ぐるみの代わりが神輿ということで)に興味をもったら、是非。

 

白笹稲荷神社の初午祭 今年は2月11日(水)に

稲荷神が伏見稲荷大社の山に下り立ったのが2月の初午であったということから、2月の初午は初午祭として稲荷神社の祭日となっている。そして、昨年も紹介したように秦野市で一番大きな神社である白笹稲荷神社。この神社でも毎年初午祭が行われ、市内市外から多数の参拝者を集めている。

今年の午の日は2月11日(水)・2月23日(月)

昨年は一の午が2月4日、二の午が16日、三の午が28日、というように三回の午の日が2月中にあったのだが、今年は2月11日(水)・2月23日(月)の二回となっている。確か昨年の一の午の頃には、寒気がやって来たせいで秦野盆地にも珍しく雪が積もり、参拝者や模擬店の出店者などは大変な目にあったという話をきく。私自身も雪のため参拝を見合わせて、三の午にずらしたのだが、今年こそは一の午で一番賑わっているところを目撃したいと思っている。

初午は道祖神とも関係する?

初午祭は稲荷神社の祭であるが、地方によっては初午の日に道祖神の祭を行うところもあるらしい。初午という名前のとおり馬に関係する行事で、藁馬をひくということ。信州上田市真田町の戸沢のねじ行事などが該当する。

元々の行事はどのようなものだったのだろう?伏見稲荷の祭日が初午であったからといって、全国でそれにならって初午を祝い始めたというのはどうにも合点がいかないものだ。

1月11日(日)の大磯左義長を控えて、1月8日(木)から七所参り

大磯町で行われる新春の大イベント、大磯左義長。全国各地で旧正月に行われるどんど焼き行事の延長にあるこの行事は、正月飾りなどが北浜海岸で燃やされる1月11日(日)の前から、段階を踏んで準備が行われる。12月に行われた一番息子などもそのひとつである。

大磯町の七所参りとは

松の内が終わる1月7日(水)以降、大磯町の正月飾りは外され子供達によって集められる。町の境に"道切り"と呼ばれる結界のようなものが張られ、そして1月8日(木)からは、大磯下町(北下町・南下町)の道祖神7箇所を廻る七所参り(ななとこまいり)が行われる。道祖神の仮屋を廻る七所参り。現在では8箇所となっており、「七所参って八所(ヤアトコ)せ」などと唄われているようだ。

今年の七所参りはNHK横浜放送局の取材を受けるようで、マドロスどーも君がやってきて、大磯町のゆるキャラいそべぇと一緒に廻り、その様子がFMで放送されるようである。

七所参りの道祖神8箇所がどこにあるのか、また道切りがどこで行われているのか、大磯町のホームーページに地図が掲載されているので、参考にして廻ってみると良いだろう(地図PDFリンク)。

秦野市の"石売り"も行われます

ちなみに…1月8日頃には昨年も紹介した秦野市西大竹の道祖神行事、石売りも行われるはずである。大磯町の道祖神行事との比較では、一番息子に対応するのではないかと考えているこの行事。今年こそは道祖神が不在になっている場面をなんとか目撃したいものである。

雑煮は秦野・西湘・上総流 ハバノリを入れてみよう

正月は近し。日本全国で、雑煮の具に何を入れるか/雑煮の出汁は何でとるかで侃々諤々に論争が起きていることと思う。

秦野市の雑煮は、今年始めにも紹介したように、醤油ベースに角餅で、三つ葉を添えるスタンダードなタイプ。正月の清々しさを体現したような、正解、正義と言ってもいいくらいの雑煮だ。それ以外の雑煮はあり得ない!

でも秦野盆地内でも西よりの方は、雑煮の上にハバノリという海苔を炙って振りかけ、「幅を利かせる」という言葉にかけた縁起物にするらしい。これは房総半島の、とりわけ上総国で作られる雑煮に似ており、小田原から酒匂川の流域を上って、松田、そして秦野と流入してきたものらしい。

ハバノリを入れることによって出汁の風味を大きく変えてしまうというわけではないので、スタンダードな雑煮に飽きてしまった場合のトッピング/味変えとしてハバノリを加えてみても良いのではないかと思う。

縁起物のハバノリ

ハバノリは縁起物ということで、値段も相応に高い、しりごみしてしまうという場合には、代わりにアオノリやアオサなどを入れてみるのも良いだろうと思う。雑煮に全国的なバリエーションがある理由の一つが、この入れなければならない具がないから代わりに別のもので代用しようという行為によるものだ。

自分の代で加えたオリジナリティが、後の子孫に代々引き継がれていくと想像すれば面白い。雑煮の名前の如く、雑多な煮物でありさえすれば十分に用を為すだろう。